遺品整理で100万円請求はあり得る?不当な高額請求への対処法や正しい費用を解説
2022/12/01
遺品整理は初めてである場合が多いため、費用の相場がわかりにくいものです。そのような場合に100万円以上の費用が提示されると、これは妥当な金額なのか悩んでしまうケースも見られます。
そこで本記事では、100万円請求が妥当なケースと不当な高額請求への対処法を解説しますので、参考にしてください。
遺品整理で100万円はあり得る?
遺品整理の見積もりをとって100万円以上の金額を提示されると、高額な費用に驚いてしまうかもしれません。しかし、依頼の条件によっては100万円かかることもあり得ます。
遺品整理は、安い場合でも数十万円程度の費用がかかります。しかし、悪徳業者に依頼してしまった場合は不当に高額な費用を請求されるケースもあります。そのため正しい相場を知り、信頼できる業者を選ぶことは非常に重要なのです。
遺品整理の正しい費用相場
遺品整理は、1K程度の小さな部屋では8万円以下、3DK程度の住居で15~25万円程度が相場です。ただし、同じ大きさの部屋でも荷物の多さによって費用は変わります。
また処分する物品の内容や住居の条件によっては、作業に要する人数や時間が増えることから費用が加算される場合もあります。そのため、遺品整理の費用にはある程度幅があるのです。
遺品整理で100万円請求されるケース
遺品整理で100万円請求されるケースには、正当な価格である場合とそうでない場合があります。それを見極めるために、本項目では以下の5つのケースに分けて具体的に解説します。
➀ゴミ屋敷である
➁特殊清掃を行う
➂部屋の数が多く不用品が多い
④不用品の搬出に吊り下げ作業が必要
⑤不当な悪徳業者である
➀ゴミ屋敷である
物品の整理がされておらず、処分品の量も多いいわゆるゴミ屋敷の場合、遺品整理に100万円以上の費用がかかるケースがあります。ゴミ屋敷では、必要なものと不要なものを分けるだけでも相当な時間がかかります。また不用品も種類によって処分方法が異なるため、仕分けや運び出しにも人手が必要となりますので、その分の費用も高くなるでしょう。
➁特殊清掃を行う
部屋で亡くなり、時間が経ってから発見されたなどの事情があるケースで遺品整理を行う場合、特殊清掃が必要となります。特殊清掃には別途費用がかかり、部屋の広さや汚れ具合の状態によっては数十万円請求されるケースもあります。
➂部屋の数が多く不用品が多い
部屋の数や不用品が多いと、運び出しや運搬にかかる労力が増えます。作業時間も長くなり、人員や運搬車両も多く必要になります。また、不用品を処分業者に持ち込む作業量も多くなるでしょう。
そのため、部屋数や不用品の多い場合には費用が高くなる傾向にあります。
④不用品の搬出に吊り下げ作業が必要
住居の条件によっては、不用品の搬出に吊り下げ作業が必要となるケースがあります。その場合、吊り下げ作業や養生などの作業に別途費用が発生する可能性があります。
またエレベーターを使う場合でも、階層が高い住居では1階よりも作業時間がかかりますので、費用が高くなるかもしれません。
⑤不当な悪徳業者である
上記のケースはすべて妥当な理由で費用が高額になるケースです。一方で、悪徳業者が不当に高額請求する場合もあるため、妥当な理由の説明がない場合には注意しましょう。
悪徳業者の場合、見積もり段階では安い金額を提示してくるケースが多いです。しかし、明確な内訳を出さず、作業完了後にさまざまな理由をつけて追加料金を請求して、総額が100万円以上になるというのが悪徳業者の手段です。
遺品整理で不当な高額請求をされないための対策
遺品整理にはある程度の費用がかかりますが、不当に高額な支払いをすることは避けたいものでしょう。そこで、不当な高額請求をされないための対策を3つ紹介します。
➀相見積もりをとる
➁見積金額の内訳を確認する
➂その場で契約しない
➀相見積もりをとる
遺品整理の費用の妥当な相場を知るためには、相見積もりをとることをおすすめします。1社目で「高い」と感じたら、積極的に他の業者も探してみると良いでしょう。逆に「安すぎる」と感じた場合にも、料金の一般相場を知っておけば悪徳業者の利用を避けられます。
➁見積金額の内訳を確認する
見積もりを出してもらったら、総額だけではなく内訳にも注目しましょう。それぞれの費用の内訳を詳細に説明しない業者には、注意が必要です。また、見積もり以外に後からキャンセル料金や追加費用がかかる可能性があるかどうかも確認しておきましょう。
➂その場で契約しない
契約は即決しないように気をつけましょう。悪徳業者の中には、契約するまで帰らない強引な営業を行っているところもあります。誠実な業者であれば、相見積もりをとると伝えても嫌な顔はしないはずです。
内容に納得していないのに仕方なく契約してしまったということがないよう注意しましょう。特に女性や高齢者のみで対応すると、強気な営業で断るのが難しい場合もあるため、できれば男性を含む家族が立ち会うのがおすすめです。
遺品整理で高額請求された場合の対処法
万が一悪徳業者に当たってしまい、高額請求された場合はどうしたら良いのでしょうか?そのような時に役立つ3つの対処方法を紹介します。
➀いったんやり取りを中断する
➁第三者機関の相談窓口を利用する
➂クーリングオフ制度を使う
➀いったんやり取りを中断する
契約書にサインをしたり、支払いを完了したりすると、その後の処理がより複雑になってしまいます。そのため、支払い前の早い段階でやり取りを中断することが大切です。
まず、契約書を交わす前に内訳の確認をしっかりと行いましょう。また作業当日は、見積もりの内容通りに作業が行われているかチェックしておき、相違があった場合は作業途中でもいったんやめてもらい、追加料金の請求を防ぐことをおすすめします。
➁第三者機関の相談窓口を利用する
不当な高額請求をされた場合には、第三者機関の相談窓口を利用するのも良いでしょう。利用できる機関は以下のとおりです。
・国民生活センター
・消費者庁
・消費者相談室
それぞれの機関には相談専用の窓口があり、自主交渉の方法や具体的解決方法などの相談に乗ってもらえます。相談は通報の役割もあり、悪徳業者の周知にも役立つため積極的に活用しましょう。
➂クーリングオフ制度を使う
クーリングオフ制度とは、契約の申し込みや契約の締結をした場合でも利用できる制度です。一定の期間であれば無条件で契約の撤回や解除が可能であり、消費者を守るために定められた制度となっています。
訪問販売の場合は、適用期間は8日間です。また書類に不備があれば、期間を過ぎても適用される場合があります。詳細や手続きの方法については、国民生活センターのホームページや消費生活センターなどでご確認ください。
まとめ
遺品整理に100万円以上の費用が請求されるのは、妥当な理由である場合も多いです。部屋が広かったり荷物が多かったりするなど、作業時間や人員を多く要する場合は、費用は高額になります。
しかし、不当に高額請求をする悪徳業者もいますので気をつける必要があります。悪徳業者を避けるためには、複数の業者から見積もりをとったり、内訳を確認したりするなどの対策を行いましょう。
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