遺品整理で出た家電はどうすればよい？家電リサイクル法や買取方法について解説！
2023/01/18
遺品整理では、洋服や思い出の品、貴重品などだけではなく、故人が使っていた家電も整理しなければなりません。遺品整理で出た家電は家電リサイクル法に沿って処分します。
今回は、遺品整理で出た家電の処分方法について、家電リサイクル法や買取方法とともにご紹介します。
家電リサイクル法｜廃棄された家電の中から有用な部品の再利用を促す法律
遺品整理で出た家電のうち、一部の家電は家電リサイクル法に沿って処分しなければなりません。
家電リサイクル法とは正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といって、廃棄された家電の中から有用な部品を再利用することを促進する法律のことです。家電リサイクル法により、特定の家電を勝手にゴミとして処分できないとされています。
家電リサイクル法の主に指定されている家電は
・エアコン
・テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
・冷蔵庫(冷凍庫)
・洗濯機(衣類乾燥機)
の4品目です。
処分する方法としては自治体の回収に出すか、業者や家電量販店に処分してもらう方法があります。自治体に回収してもらう際は、自治体のルールに従って正しく処分しましょう。
業者に処分してもらう3つのメリット
家電を処分する方法の一つとして業者に依頼する方法があります。業者に処分してもらうことには以下の3つのメリットがあります。
①手間がかからない
②肉体的な負担が減る
③環境を守ることにつながる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
①手間がかからない
一つ目のメリットは、手間がかからないことです。
遺産整理には多くの労力がかかり、特に家電の処分には手間がかかります。しかし、自分で処分を進める場合に必要な手順を業者に依頼することで、家電の処分にかかる手間がかかりません。
また、業者によっては自治体で回収不可な家電も引き取ってもらえることがあります。自治体で回収不可能な家電は特に処分に手間がかかるため、業者に回収してもらえることは大きなメリットと言えるでしょう。
②肉体的な負担が減る
肉体的な負担が減るというメリットもあります。なぜなら、自分で指定取引場所や家電量販所に持っていく必要がなくなるからです。
家電は重いものも多く、自分で指定取引場所や家電量販店に持って行くことは手間も肉体的な負担もかかります。しかし、業者に依頼すれば業者が運搬して回収してくれるため、肉体的な負担を大幅に軽減できます。
また、テレビや冷蔵庫などの大型冷蔵庫の運搬により、ぎっくり腰やヘルニアになるリスクの回避にもなります。
③環境を守ることにつながる
自分の手間や負担の軽減だけではなく、環境に良いというメリットもあります。なぜなら、業者に依頼することで資源の再利用もしくは、再販売につながり環境保全に貢献できるからです。
ただし、業者の中には無料で家電を回収してくれる業者もあります。しかし、無料で回収を引き受けている業者によって不法投棄される恐れがあるため、できるだけ怪しい業者への依頼は避けるようにしてください。
業者に依頼することで発生しうる2つのデメリット
業者に依頼することにはメリットだけではなく、以下のようなデメリットも発生します。
①料金が割高になる
②悪質な業者とトラブルになりやすい
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
①料金が割高になる
一つ目のデメリットは、業者に依頼する分自分で処分するより費用が高くなってしまうことです。なぜなら、業者に依頼すると処分にかかる費用だけではなく運搬費や人件費などの料金も発生するからです。
できるだけ安く済ませたいと考えている人には向きません。一方で、料金がかかっても手間や労力を省きたい場合には業者の依頼が最適です。
また、業者の中には回収と同時に買取も行う業者も存在するため、家電を買い取ってもらった分料金を安くすることも可能です。業者に依頼する際になるべく費用を抑えたい場合は、買取サービスをしている業者を選びましょう。
②悪質な業者とトラブルになりやすい
悪質な業者に依頼するとトラブルになりやすいというデメリットもあります。
現在、家電を回収してくれる業者は多数存在しますが、中には不当に高額な料金を請求したり、作業が雑な悪徳業者も存在します。特に、格安料金や無料での回収を売りにしている業者は、回収当日になって追加料金が発生して気づいたら非常に高額になっていたり、断った場合にキャンセル料が発生するなどの悪徳業者である場合があるため注意が必要です。
口コミのチェックや複数の業者をチェックするなどにより、悪質な業者とのトラブルを回避する必要があります。
業者を見分ける3つのポイント
悪徳業者に依頼しないためには、業者を見分けるポイントがあります。このポイントが以下の3点です。
①最低でも3社は見積もる
②一般廃棄物収集運搬許可証の有無を確認する
③料金が明確かを確認する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
①最低でも3社は見積もる
最低でも3社は見積もりを取るようにしましょう。
業者に依頼する際は必ず見積もりをとり、具体的な料金を確認します。複数の業者の見積もりを取ることで、同じ作業内容でも安い業者を見つけられます。
また、相見積もりをすることで大体の相場を把握でき、不当な料金を請求する業者がどこであるかの見分けをつけることも可能です。
②一般廃棄物収集運搬許可証の有無を確認する
一般廃棄物収集運搬許可証を持っているかどうかも、業者を見分けるポイントです。
「一般廃棄物収集運搬許可証」とは、家電や家具などの不用品を回収する場合に必要な資格です。一般廃棄物収集運搬許可証を持っていない業者は、不法投棄や不適切な処分をする可能性があるため依頼は避けましょう。
また、遺品整理も依頼する場合は「古物商許可」の資格も持っているかを確認し、持っていない業者には依頼しないでください。
③料金が明確かを確認する
料金が明確か否かも見分けるポイントです。なぜなら、料金が明確に記載されていない業者に依頼すると、回収当日になって追加料金の発生やトラックを使用することで料金が倍になるなどのトラブルになりかねないからです。見積書を見て、依頼する業者に料金体系が明確になっているかを確認しましょう。
不明瞭な部分がある場合は、依頼をする前に業者に問い合わせておくと安心です。問い合わせた際に明確な答えが返ってこなかったり、対応が荒くなった場合は悪徳業者の可能性が高いため依頼は避けましょう。
家電の買取方法5選
まだ使える家電は買取に出すことで、処分にお金がかかるどころか逆にお金をもらえます。家電の買取方法は主に以下の5つです。
①量販店に下取りしてもらう
②リサイクルショップに持ち込む
③不用品回収業社へ依頼する
④ネットで出品する
⑤遺品整理業者は依頼する
それぞれの方法について詳しく解説します。
①量販店に下取りしてもらう
家電の買い替えを考えている場合は、量販店の下取りサービスを利用する方法がおすすめです。なぜなら、量販店の下取りサービスを利用すれば、処分に手間がかからないからです。
ただし、全ての量販店が下取りサービスをしているわけではないため、量販店に確認して下取りしてもらえるかを確認しましょう。また、下取りしてもらえても買取価格から割引してもらえず、無料や有料で引き取りになる場合もあります。
②リサイクルショップに持ち込む
処分する家電が比較的新しい場合は、リサイクルショップに持ち込むのも一つの手段です。リサイクルショップでは、説明書や箱があると高く買い取ってもらいやすくなるため、持ち込む前に確認して付属品はなるべく全て揃えるようにしましょう。
ただし、買取不可になった場合はまた自分で持ち帰る手間がかかる点は考慮する必要があります。
③不用品回収業者へ依頼する
不用品回収業者への依頼も一つの方法です。不用品回収業者の中には家電を専門に取り扱う業者もあるため、家電のみ処分したい場合は専門の不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。一方で、家電以外にも処分したい遺品がある場合は専門業者よりも様々なものを買い取ってもらえる業者がおすすめです。
不用品回収業者に依頼すれば、こちらが指定した日に買取をしてもらえるため自分で持ち込む手間や時間がかからないという魅力があります。ただし、業者によって料金が異なるため、依頼をする場合は事前に相見積もりをしておきましょう。
④ネットで出品する
スマホやPCに慣れている方は、ネットで出品する方法もあります。ネットでの出品は、梱包や発送を自分でする必要がありますが、売りたい価格を自分で決めて出品できるというメリットがあります。
また、携帯電話やカメラなどまだ使えるものは写真とともにサイトにアップすると、高額で買い取ってもらえる場合があります。
リサイクルショップのように、自分で持ち込んだり持って帰る手間がかからない点もネットで出品するメリットです。
⑤遺品整理業者へ依頼する
最もおすすめの方法は、遺品整理業者への依頼です。なぜなら、遺品整理のプロに頼めば短時間で遺品の整理と買い取りをしてもらえるからです。
遺品整理を専門とする業者は、遺品の供養やハウスクリーニングなどのサポートも充実しているため、精神的な負担も軽減できます。
遺品整理業者がおすすめな理由
先ほど、家電の買取方法として遺品整理業者が最もおすすめと述べました。最後に、遺品の家電の処分を遺品整理業者に依頼するメリットをご紹介します。
遺品の整理をしてもらえる
一つ目の理由は、遺品の整理をしてもらえるからです。
遺品整理業者では、遺品の整理からクリーニングまでを一貫して依頼できる業者がほとんどです。遺品の量にもよりますが、遺品整理には多くの時間と労力を要します。遺品整理の肉体的な負担を大幅に軽減できるのは、遺品整理業者に依頼する大きなメリットと言えるでしょう。
また、亡くなった方の遺品を整理するという辛い作業を一人で抱え込む必要がないため、精神的にも楽になったり、遠方に住んでいて遺品整理のために頻繁に実家に通うことができない人にも対応してもらえる点もメリットです。
回収と買い取りを同時にしてもらえる
回収と買取を同時にしてもらえるというメリットもあります。
優良な遺品整理業者は、専門知識を持ったプロが在籍しており、その場で買取査定をしてもらえます。買取できるものがあれば、料金から買取金額を差し引いてもらえるため、買取金額分料金が安くなります。
また遺品の整理をしてもらい、買取不可のものも処分してもらえるため、自分で量販店やリサイクルショップに家電を持ち込むのとは違い手間がかかりません。
まとめ
遺品整理で出た家電を親族で相続しない場合、量販店やリサイクルショップに持ち込んだり、ネットに出品するといった処分方法がありますが、肉体的にも精神的にも遺品整理が楽になる遺品整理業者への依頼がおすすめです。
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