遺品整理で故人の着物はどうする？着物の処理方法と見落としがちな注意点を解説
2022/12/30
大切な人が亡くなった際、葬儀や遺品の整理など様々なことをしなければなりません。特に、遺品整理は故人から引き継ぐものと処分するものに分けたりなど、多くの時間と労力を要します。
遺品整理の中で特に処理方法に悩むことの一つとして故人の着物が挙げられます。故人の着物はどのように処理すれば良いのでしょうか。今回は、遺品整理での故人の着物の処理方法と注意点をご紹介します。
遺品整理の選択肢｜保管・処分・売却
故人の着物の処理方法をご紹介する前に、まずは遺品整理にはどのような選択肢があるのかを確認しましょう。
遺品整理の主な選択肢は保管、処分、売却の3種類です。保管とは、自宅に持ち帰ったり故人の自宅に保管しておくこと、処分とは捨てたり回収業者に回収に来てもらうこと、売却とは買取業者に依頼して買い取ってもらうことです。
「故人の大切な遺品をそばに置いておきたい」という場合は保管を選択しますが、保管場所がないなど手放す場合は処分または売却を選択します。ただし、売却はどのような遺品でもできる訳ではなく、まだ使えるものや比較的新しいもののみが対象です。
遺品整理で着物を処理する方法7選｜メリットも合わせて紹介
先ほどご紹介した通り、遺品整理には保管・処分・売却の3つの方法がありますが、着物を処理する方法は主に以下の7種類です。
①大切に保管しておく
②友人や親戚に譲る
③家庭ゴミとして処分する
④リサイクルショップで買い取ってもらう
⑤ネットショップに出品する
⑥着物買取業者に依頼する
⑦遺品整理業者に買取を依頼する
それぞれの方法について詳しく解説します。
①【保管】大切に持っておく
故人の着物を着たい場合やそばに置いておきたい場合は、大切に保管するという選択肢があります。故人の思い出が詰まった着物である場合や、処分や売却することに戸惑いがある方は保管を選択する方が多いです。
故人が大切にしていた着物を、ご遺族が着てくれれば故人も喜んでくれるでしょう。
②【処分】友人・親戚に譲る
処分する方法の一つとして、友人や親戚に譲るという選択肢もあります。
着物は形見分けの品物としてもよく選ばれるほど、友人や親戚が欲しいと思っている場合も少なくありません。自分で保管する場所がない場合や着る機会がないものの、捨てたり売却することに抵抗がある方は、友人や親戚に着物を探している方がいないかを確認してみましょう。
友人や親戚に譲れば、引き続き着物を着てもらえるため供養の一種になります。
③【処分】家庭ごみとして処分する
処分する方法には、友人や知人に譲るだけでなく家庭ごみとして処分するという選択肢もあります。
近年は着物を着る機会が減ったこともあり、友人や親戚を探しても着物を欲しいという方が見つからないという場合もあるでしょう。このような場合は、家庭ごみとして処分します。
遺品をごみとして処分することに抵抗を感じるかもしれませんが、貰い手がなく売却しようとしてもお金にならない場合は家庭ごみとして処分しなければなりません。家庭ごみとして処分する際は、各自治体の決まりに沿って正しく処分しましょう。
④【売却】リサイクルショップで買い取ってもらう
まだ着れる着物であれば、売却する方法もあります。売却の方法の一つがリサイクルショップで買い取ってもらう方法です。特に、リサイクルショップでは、他の遺品も買い取ってもらえるため、着物以外にも処分したい遺品がある場合はまとめてリサイクルショップに持って行くと便利です。
注意点として、リサイクルショップは様々な製品を買い取っており、着物に関する知識が浅いことから買取価格が低くなりやすい傾向にあります。複数の遺品を売却したい場合はリサイクルショップが便利ですが、着物のみを売却する場合は他の方法を選択した方が良いでしょう。
⑤【売却】ネットショップに出品する
ネットショップに出品して売却する方法もあります。
近年は、インターネットが普及して多くの人がスマートフォンやパソコンを利用しています。スマートフォンやパソコンをお持ちであれば、フリマアプリやオークションサイトといったネットショップに出品することが可能です。
フリマアプリでは、予め金額を設定してその金額で購入したい人を探します。オークションサイトでは最低金額を設定し、着物を欲しいという人が金額を上げていくオークション方式で売却します。場合によっては、思わぬ価格で売却できる場合もあるでしょう。
注意点として、フリマアプリやオークションサイトで買い手が見つかった場合、梱包や発送の手続きなどは自身でしなければなりません。また、状態を正確に明記していないと売却後にトラブルになることもあるためご注意ください。
⑥【売却】着物買い取り業者に依頼する
売却する方法は、着物買取業者に依頼する方法もあります。現在、買取業者は多数あり、中には着物の買取を専門にしている業者もあります。
着物買取業者に売却するメリットは、着物に関する専門知識が豊富なため、適切な価格で売却できることです。つまり、着物の価値が高ければその分買取価格も高くなるため、予想よりも高い価格で買い取ってもらえる可能性もあります。
⑦【売却】遺品整理業者に買取り依頼する
業者に依頼する方法として、遺品整理業者を選択することもできます。
遺品整理業者とは、その名の通り遺品整理を専門とした業者で、整理した遺品の中に買い取れるものがあれば買い取ってもらえます。着物が必ずしも買い取ってもらえるとは限りませんが、状態が良ければ買い取ってもらえるでしょう。
また他の遺品も整理してもらえたり、買い取ってもらえるため、着物に限らず遺品整理を依頼したい場合にも便利です。
着物を遺品買い取りに出す際の注意点7点
状態が良くまだ着られる着物であれば買取に出す方法がおすすめです。ただし、着物を遺品買取に出す際は以下の7点に注意しましょう。
①証紙も一緒に提出する
②帯・小物も同時に売る
③可能な限り汚れをとる
④親族間で整理方法の同意をとっておく
⑤高額な着物は相続税がかかる
⑥遺書がないかを確認する
⑦着物の買取に詳しい業者に依頼する
それぞれの注意点について詳しく解説します。
①証紙も一緒に提出する
一つ目の注意点として、買取業者に着物を売る際は着物と一緒に証紙も提出しましょう。なぜなら、証紙を見れば一目で価値がわかり、証紙があるだけで買取価格がアップする可能性があるからです。
証紙とは、着物を仕立てる前の反物に付いている紙のことで産地や素材、織元を証明します。有名産地の織物や伝統工芸品に付いていることが多く、証紙があるだけでその着物の価値が上がります。
着物に仕立てた時に捨てる方も少なくありませんが、証紙を探して見つかった場合は一緒に提出しましょう。
②帯・小物も同時に売る
証紙だけではなく、帯や小物も同時に売ることで買取価格がアップします。
故人が着物を着ていた際、一緒に使っていた帯や小物などがある場合はまとめて売りましょう。着物の小物としては、長襦袢やかんざし、バッグ、帯締め、草履などが挙げられます。証紙と共に、帯や小物の有無も確認して不要な場合はまとめて買取に出すことをおすすめします。
③可能な限り汚れをとる
同じ着物でも、状態によって買取価格が大きく変わります。着物を買取に出す際は、可能な限り汚れを取って買取に出しましょう。なぜなら、同じ着物でも状態が良いものほど買取額が上がるからです。
長年使用していなかった着物は、特に埃などが付着しています。乾いたタオルなどで優しく拭き取って、埃などを落としましょう。また、においが付着していることも多いため、風通しの良い場所に置いてにおいを落とすことも買取価格アップにつながります。
古い着物でも、なるべく状態を良くすることが高く買い取ってもらうコツです。
④親族間で整理方法の同意をとっておく
買取価格に関係のない注意点として、親族間で整理方法の同意をとっておくことも大切です。なぜなら、勝手に処分方法を決めるとトラブルのもとになりかねないからです。
相続人が一人の場合は、その人の意思に従って遺品整理ができます。しかし、相続人が複数人いて遺品整理の方法に異なる考えを持っている場合は、十分に話し合って全員が納得する方法を選択しなければなりません。
トラブルを未然に防ぐためにも、必ず遺品整理をする際に親族間で整理方法を話し合い、全員の同意をとっておきましょう。
⑤高額な着物は相続税がかかる
着物を買取に出す際は、相続税がかかる可能性がある点も注意が必要です。
買い取ってもらう着物は「相続財産」と見なされます。買い取ってもらう際に必ず相続税がかかるというわけではありませんが、高価買取してもらった場合は相続税が発生します。特に、買取価格が4〜5万円を超える場合は相続税が発生するため、一度税理士に相談して買取に出した方が良いのか、相続放棄した方が良いのかを確認しましょう。
一度無料査定をしてもらい、買取価格を確認して相続税がかかるかを確認しておくと、スムーズに税理士に相談できます。
⑥遺書がないか確認する
遺書がないかを確認しておくことも大切です。なぜなら、遺書があった場合は遺書に沿って遺品整理をしなければならないからです。
遺書があった場合、着物について譲渡したい人の名前が書かれていることもあります。譲渡したいという旨が明記されていた場合は、その人に譲渡しなくてはなりません。
また、最近では生きているうちに自身の持ち物を整理しておく生前整理をする人も増えました。生前整理をしておけば、自分が亡くなった後に家族に遺品整理の手間をかけなくて良いためおすすめです。
⑦着物の買い取りに詳しい業者に依頼する
買取業者に売る際は、着物の買取に詳しい業者に依頼することで、買取価格が高くなる可能性があります。
現在、買取業者は多数ありますが、中には着物の買取を専門にしている業者もあります。また、着物の買取を専門にしていなくても、着物の買取実績が豊富な業者であれば着物の買取に関する知識があります。
このように、着物の買取に詳しい業者は着物の相場を把握しており、適正な価格で買い取ってくれるため安心です。
高く買い取ってもらいたい場合は複数の業者に見積もりを依頼し、買取価格や着物の買取実績を比較しましょう。
まとめ
遺品整理をしていて着物が出てきた場合は、保管・処分・売却のいずれかの方法で処分します。まだ着られる着物であれば売却がおすすめです。
名古屋市や岐阜県で遺品整理を依頼したい場合は、ぜひGoodServiceにご依頼ください。GoodServiceは迅速な対応で、最短即日訪問も可能です。<また、遺品整理時に買い取れる遺品はその場で買取も可能であったり、実績も豊富で安心してお任せ頂けます。
名古屋市や岐阜県で遺品整理業者をお探しの方は、お気軽にGoodServiceにご相談ください。
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