終活のやり方をわかりやすく紹介|まず何をする?始めるタイミングも解説します
2024/06/16
いざ終活をしようと思っても、具体的にどのようなことをすれば良いかわからないと相談に来る方が増えています。そこで本記事では、終活のやり方や始めるタイミング、終活を行うメリットなどについて解説します。終活を行いたいと思っている方や終活のやり方について知りたい方は、ぜひご覧ください。
終活のやり方を5つのポイントで解説
終活と一言で言っても、行う内容はさまざまです。終活の代表的な方法として挙げられるのは、以下の5つです。
➀財産の整理をする
➁不用品を整理する
➂エンディングノートを書く
④生前贈与を検討する
⑤遺言書を作成する
⑥もしもの時の為に後見人を決めておく
⑦葬儀やお墓の準備をする
➀財産の整理をする
たとえば長い間使用していないクレジットカードや銀行口座がある場合、お金を引き落としておいたり、解約しておいたりすることをおすすめします。何もせず放置してしまうと、本人が亡くなった後に家族が名義変更や解約などの手続きをしなければならないうえに、本人でない方が手続きを行うため手間と時間がかかってしまいます。
そのため「自分はどこにどんな財産を持っているのか」といったことを整理しておきましょう。
➁不用品を整理する
不用品を整理するのも、大切なことです。不用品を残したままにしておくと、片づけるための手間やお金の負担が家族にかかってしまいます。特に重たいものや大きいものは、処分や運搬に負担がかかるため、注意が必要です。
要らないものは思い切って処分しておき、家の中をすっきりとさせましょう。
➂エンディングノートを書く
エンディングノートとは、友達や家族に向けて自分が亡くなった後に伝えたいことを書いておくノートです。遺言書のように法的な強制力があるわけではないため、気軽に自分の書きたいことを記しておけます。
エンディングノートに書いておく内容の例は、以下のとおりです。
・誕生日
・血液型
・家族構成
・マイナンバー
・学歴
・職歴
・人生の転換期
・人脈
・性格
・好きなもの
・趣味
④生前贈与を検討する
生きている間に親族や特定の方に自分の資産を贈与する「生前贈与」は、生前対策になると共に節税効果もありおすすめです。
通常、亡くなられた方から遺産を相続する際には相続税が発生し、国に税金を納めなければいけません。この相続税の金額は財産の多さに比例するため、生前贈与で財産を事前に減らしておけば、多くの相続税を支払わずに済みます。
ただ、生前贈与の場合は「贈与税」が発生するため、生前贈与をする際にはあらかじめ発生する税金を計算しておきましょう。
⑤遺言書を作成する
遺言書を作っておけば、相続争いを回避できる可能性が高まります。遺言書には、以下の3種類があります。
・自筆証書遺言
遺言者が自ら手書きで遺す遺言書です。ほかの遺言書のように特殊な手続きを行う必要はありませんが、厳密な様式が求められますので、あまり利用されていません。
・秘密証書遺言
遺言者が自ら作り、遺言書の存在を公証人に保証してもらう遺言書です。相続人や公証人でも、遺書の中身は見られないようになっています。
しかし、秘密証書遺言は遺言者自身が保管する必要があります。そのため、なくしたり盗まれたりすることがないようしっかりと保管しなければなりません。
・公正証書遺言
公証人が発行する遺言書です。遺言者の話した内容が公証人によって記録され、公証人の元で厳重に管理されます。確実性が高いため、最も利用されていると言われています。
⑥もしもの時の為に後見人を決めておく
人間は肉体の健康面に問題が無くても、認知症のような精神的疾患の影響で、物事の正常な判断が下せなくなることのある生き物です。財産を持っている方にそのような不幸が起きると、財産に関する何らかの契約を他者と結ぶ際に正常な判断ができず、不利な内容で契約が交わされてしまうこともあり危険です。
そのような事態を避けるため、自分にもしものことがあった時のことを想定して、あらかじめ後見人を決めておくとよいでしょう。
後見人には本人に代わって契約を交わす権利が与えられるため、財産を適切に管理できます。
後見人と併せて検討したいのが「家族信託」です。
家族信託とは「認知症による資産凍結」を防ぐ法的制度です。
認知症になると意思能力を喪失したと判断されてしまい、いわゆる「資産凍結」状態になり
・銀行預金を引き下ろせない、定期預金を解約できない
・自宅を売却できない、賃貸に出せない
・株式など資産の整理、処分ができない
・生前の相続対策ができない
など、文字通り資産が凍結されてしまいます。
このような資産凍結を防ぐために、新しい法的制度である「家族信託」が2016年頃から注目されています。
詳しくはこちらをご覧ください:
https://sma-shin.com/family_trust/
⑦葬儀やお墓の準備をする
葬儀やお墓の準備を早めに行っておけば、家族に手間をかけたり、お金の心配をさせたりするリスクを減らせます。葬儀の準備には、以下のようなものが必要です。
・遺影の写真を準備する
・葬儀の理想的な規模を家族に伝える
・葬儀に呼びたい人を一覧にまとめる
・棺に入れたいものを用意する
お墓の準備には、以下の点について考えておくのも良いでしょう。
・お墓を相続するかどうか
・相続する家族がいない場合、新たなお墓を作るのか
・永代供養を行うか
体調が悪いときに、葬儀やお墓についての話し合いを行うのは気が引けるという方も多いかもしれません。そのため、葬儀やお墓の準備は元気なうちに行っておきましょう。
終活を始めるタイミングは?
終活は老後に行うものというイメージがある方も多いでしょう。しかし、終活を行うのは必ずしも老後であるとは限りません。
終活を始める代表的なタイミングには、以下のような例が挙げられます。
・病気にかかったとき
重い病気にかかったときに、万が一のことがあった事態を考えて終活を始めるケースは多く見られます。また親戚が病気になった場合でも、「もし自分が同じ状態になったらどうなるか」と考えて終活を始めるケースも多いです。
・身近な人を亡くしたとき
家族や友人など身近な人を亡くしてしまったときには、人の死を意識せざるを得ないため、終活を始めるきっかけになるケースは少なくありません。
また家族の場合には、亡くなった方の手続きを行うこともあるでしょう。死後の手続きという行為が終活の重要性を知るきっかけになるため、このタイミングで終活を始める方も多くいます。
・終活を始めたいと思ったとき
病気を患ったり年をとったりしなくても、人の死は突然訪れることもあります。そのため、自分の状況や年齢に関係なく、思い立ったときに始めるのも選択肢のひとつです。
早めに終活を始めておけば、気持ちに余裕のないタイミングで行うよりも、より丁寧に終活を進められるでしょう。
終活の3つのメリット
終活には、以下の3つのメリットが存在します。
➀残りの人生を充実させられる
➁相続などのトラブルを防げる
➂家族の負担が軽くなる
➀残りの人生を充実させられる
家族がいない方の場合、「終活を行う必要はないのでは」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、終活には本人の人生を豊かにできるというメリットも存在します。
たとえば、終活を行ううえでエンディングノートを作成した場合を考えてみましょう。エンディングノートを書くことは、自分の人生について振り返る良い機会になります。
ノートを書きながら、今までやってきたことや自分の好きなものについて改めて向き合うことで、「残りの人生でどんなことをすべきか」が明確になります。そうすることで生きることへの希望が湧き、後悔のない人生につなげられるようになるでしょう。
➁相続などのトラブルを防げる
終活を行っていないと、本人の意思を家族に伝えられないまま最期を迎えてしまう可能性もあります。意思が家族に伝わらないと、相続がスムーズに進められず、親族間でトラブルが発生してしまうリスクもあります。
本人が亡くなった後に話を進めるためには、終活を通して自分の意思を伝えるようにしましょう。このときエンディングノートや遺言書に書き記すだけでなく、家族や親族と直接話し合うのがベストです。
➂家族の負担が軽くなる
家族が亡くなった場合、遺族にはさまざまな負担がかかります。金銭面での負担だけでなく、親戚への連絡・葬式の手続き・遺品の整理など、かなりの労力がかかるという面での負担も大きいでしょう。
しかし終活を行っておけば、家族への負担を軽減させられます。特に葬儀やお墓についての希望を細かく伝えておけば、家族もスムーズに葬儀やお墓の手続きを進められるでしょう。
まとめ
終活に対して、「死を連想させるネガティブなもの」という印象を持っている方も多いでしょう。しかし終活は、残りの人生をより良いものにして、死後の不安を軽減させてくれるポジティブなものとも考えられます。終活を通して家族の負担を減らしつつ、自分の人生を振り返ってみてはいかがでしょうか。
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