生前整理の5つのデメリット|メリットややるべき人の特徴を解説
2024/06/15
生前整理とは、生きているうちに物品や資産を整理することです。人によってはデメリットとなってしまう点もあるため、自身に向いているか検討してから始めると良いでしょう。
本記事では生前整理の5つのデメリットをお伝えしたうえで、メリットやどんな人が生前整理をやるべきかについてご紹介しますので、参考にしてください。
そもそも生前整理とは
生前整理とは、万が一の事態に備えて物品や資産の整理することです。具体的には不用品の処分方法や引き渡し先、遺産相続の決定などを行います。また、希望する葬式の形態や死後の対応などをエンディングノートに書き記しておく場合もあります。
高齢の人でも元気なうちに生前整理を行っておけば、心に余裕を持って残りの人生を過ごせるでしょう。また、若い人であっても人生を充実させる目的などから早めに生前処理を行う人もいます。
遺品整理や相続は準備しておかないと大変な作業となるため、事前に備えておけば残された家族や親族の負担が減らせます。さらに最期について考えることで、これからの人生をより有意義にできるよう見つめ直すきっかけにもなるはずです。
遺品整理との違いは?
遺品整理とは、亡くなった人の遺品を整理することを指します。一方、生前整理は生きているうちに自分の持ち物を整理することです。遺品整理は突然やらなければならない状況になる場合もありますが、生前整理は自身が希望するタイミングで余裕を持って行えるのが大きな違いと言えるでしょう。
生前整理のデメリット5つ
生前整理すべきかどうかは、個人の状況によって異なります。そこで生前整理を行うかどうか判断するために、デメリットを5つご紹介します。
①時間がかかる
②大きなものの処分・整理には体力が必要
③不用品の処分に費用が掛かる
④必要なものや思い出を処分してしまう可能性もある
⑤悪徳業者に依頼してしまえばトラブルに発展する
➀時間がかかる
生前整理を行うには、ある程度まとまった時間を確保する必要があります。たとえば物品を整理するときには、思い入れがあるものや思い出の品が見つかることが多いため、効率的に作業を進めるのが難しくなるかもしれません。
また大型の物品や家庭ごみに出せない種類の物品には、処分するのに時間がかかるでしょう。手早く行うためには、本当に必要なものだけを残す決断力が求められます。
➁大きなものの処分・整理には体力が必要
家具など大型の物品を処分・整理するには、体力が必要になる点もデメリットです。自治体で処分する場合は、自身で運び込む必要がありますので、人手がないとハードルが高いかもしれません。また物品によっては解体が必要なときもありますので、かなりの重労働となるでしょう。
➂不用品の処分に費用が掛かる
不用品の処分方法で一番安上がりなのは自治体のごみに出す方法ですが、家庭ごみに出せないものが大量にあると作業が困難になります。素早く完了させたい場合は業者に依頼する方法もありますが、その際には費用がかかる点もデメリットの1つです。
④必要なものや思い出の品を処分してしまう可能性もある
生前整理の際に断捨離も兼ねて、思い切った物品整理をする人もいます。しかし、きちんと確認しておかないと後になって必要なものや思い出の品を処分してしまったことに気づくケースもあります。生前整理では、その後の生活で後悔しないようにしっかり計画を立てて行いましょう。
⑤悪徳業者に依頼してしまえばトラブルに発展する
生前整理を業者に依頼するとき、悪徳業者にあたってしまうリスクがあります。中には明確な見積もりを出さずに後から追加料金を要求して、高額な請求をする業者もあります。
さらに貴重品を盗まれたり、不用品として回収したものを不法投棄されたりしたケースもあります。そのため業者に依頼する際は、信頼できるかどうかをしっかり見極めることが大切です。
生前整理のメリット5つ
しかし、生前整理にはデメリットだけでなくメリットもあります。注目すべきメリットを5つご紹介します。
①家族の負担を減らせる
②相続トラブルを防げる
③病気になった場合の対応を伝えられる
④過ごしやすい家で生活できる
⑤人生を見つめ直せる
➀家族の負担を減らせる
生前整理における大きなメリットの1つは、自身に万が一のことが生じた場合に家族の負担を減らせる点です。若い人であっても、病気や事故などで亡くなってしまう可能性があります。そのとき遺品処分の準備がされていないと、家族にとって大きな負担となるでしょう。
家族が亡くなった悲しみに遺品処分の負担が加わると、精神的に大きな負荷がかかります。このような事態を避けるために、生前整理を行っておくことが重要になるのです。
➁相続トラブルを防げる
また相続トラブルを防げる点も、かなりのメリットです。生前整理では、自身の資産状況を確認してどのように遺産配分するかを決められます。遺族にとって最も大きな負担となることの1つが相続トラブルですので、事前に遺言書やエンディングノートを作成しておき、相続人や財産分配を明確にしておけば相続トラブルを回避できます。
➂病気になった場合の対応を伝えられる
生前整理には、エンディングノートを書くことも含まれます。エンディングノートを作成しておけば、病気になった際の対応を伝えられます。病気や事故で意識不明になった場合などでは、治療に関する自身の希望を伝えられなくなるかもしれません。そのような場合に備え、以下の内容を書いておくと良いでしょう。
・延命治療を望むか、望まないか
・希望する医療の内容
・自分で意思表示できない場合の治療について
・自分の代わりに判断してほしい人の名前
④過ごしやすい家で生活できる
生前整理は、断捨離の機会にもなります。持ち物を見直し、本当に必要なもの以外を処分すれば部屋の中がすっきりするでしょう。また物を整理する過程は思考を整理することにつながりますので、より心豊かな生活を送れるようになるかもしれません。
⑤人生を見つめ直せる
思い出の写真や物品を整理する中で、人生を見つめ直せる点もメリットの1つです。物品や資産、人間関係など自分に関するあらゆるものを総括し、必要なものを取捨選択する機会になります。このような作業を行えば残りの人生でどんなことに重点を置くべきかについて考えやすくなり、今後の人生プランが明確になるでしょう。
生前整理をするべき人の特徴
生前整理にはデメリット・メリットがあるため、自分の状況や性格に合っているかを検討してから始めることをおすすめします。本記事でご紹介したデメリット・メリットを踏まえたうえで、生前整理に向いている人の特徴を簡単にまとめると、以下のとおりです。
・持ち物が多い人
・家の中に大きな不用品が多い人
・遺産や延命治療などについて家族と話したことがない人
・断捨離したい人
・明確な人生プランを立てたい人
・万一の場合遺族について心配がある人
まとめ
生前整理にはデメリット・メリットがあり、それらを確認してからやるべきかどうか検討すれば良いでしょう。考えた結果、生前整理を行う場合には処分すべき物品が多い点や具体的な手順がわからない点などから、何から手をつけたら良いか迷うこともあるでしょう。
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参考記事
・生前整理と遺品整理の違いは?生前整理を行うメリット・注意点を解説します
・生前整理でやることリスト|エンディングノートの書き方や不用品整理のポイントも解説
・生前整理として断捨離を行う際のコツとは?手順や不用品の処分方法も解説
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