終活年賀状の書き方|年賀状じまいのタイミングや文例も紹介します
2022/09/30
近年では年賀状を辞める方が増えています。年賀状を準備する手間や負担などから、年賀状の辞退を意味する終活年賀状を検討している方もいるでしょう。しかし、終活年賀状は絶縁宣言と取られてしまう場合もあるため、文面を工夫するなど相手への配慮が必要です。
そこで本記事では、相手に不安や疑念を与えない終活年賀状の書き方を解説します。メリットとデメリットを理解した上で終活年賀状を送っておけば、自分自身の負担が少なくなります。終活年賀状を送るタイミングや文例も紹介しますので、参考にしてください。
終活年賀状とは?
終活年賀状とは、年賀状の辞退をお知らせする最後の年賀状です。これまで年賀状のやり取りをしていた方との年賀状を辞めることからも、「年賀状じまい」とも言われています。年賀状を辞める理由には、終活の一環として検討している場合や年賀状を送る準備が負担になるなど人それぞれです。
今まで年賀状でやり取りをしていた方に対し、年賀状を急に送らなくなるのは不義理だと取られかねません。また、何かあったのではないかと無用な心配をかけてしまうこともあります。そこで適切なタイミングで終活年賀状を送れば、相手に失礼な印象を与えることなく年賀状じまいができるでしょう。
終活年賀状のメリット・デメリット
終活年賀状にはメリット・デメリットがあります。年賀状を辞める理由を明確に伝えておけば、比較的ポジティブな印象を与えられます。しかし、一時の気分で終活年賀状を送ってしまうと、後悔につながるケースも少なくありません。
終活年賀状にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
終活年賀状のメリット
終活年賀状を送るメリットには、大きく分けて以下の3つがあります。
・年賀状を準備する時間と手間が省ける
・義務感で送っていた年賀状を書くストレスがなくなる
・本当に付き合いたい方との交流が深まる
最も大きなメリットは、年賀状を作る手間がなくなる点です。子どもの頃から年賀状を出しており、毎年の習慣になっている方は辞めることに抵抗を感じるかもしれません。しかし、交友関係が増えていくと相手から届く年賀状に対して義務感で返すことも増えているでしょうから、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
またプリントアウトしたり印刷会社に依頼したりして、宛名と住所を印刷する場合でも、忙しい方にとっては骨の折れる作業です。年賀状の作成をストレスに感じているならば、年賀状を出すことから解放されるのは大きなメリットと言えるでしょう。
そして本当に仲の良い関係であれば、年賀状のやり取りがなくても気軽に連絡できるはずです。年賀状じまいは、今後も交流を深めたい方を見つける良い機会になります。年賀状じまいをきっかけに、メールやSNSを通じて交流が深まることもあるでしょう。
終活年賀状のデメリット
終活年賀状にはメリットだけでなく、デメリットもあります。大きく分けると、以下の3つです。
・絶縁状だと思われる可能性がある
・年賀状を送りたいときに送れなくなる
・友人や知人の訃報を知る手段が減る
終活年賀状はまだ一般的とは言えず、年賀状を出す文化が定着している地域が多いのが現状です。また、何十年も年賀状を送っている方からすると受け入れがたいこともあるでしょう。場合によっては、絶縁状に思われかねないと考えてしまうかもしれません。
また年賀状には、旧年にお世話になった感謝や新年の挨拶を交わす意味が含まれています。しかし、一度終活年賀状を送ると、こちらから年賀状を出しにくくなるでしょう。
そして年賀状のやり取りをしていれば、喪中はがきを通じて友人や知人の訃報を知ることができます。しかし、年賀状のやり取りがなければ、訃報が届かない可能性もあるでしょう。メールや電話でのやり取りがなければ、そのまま疎遠になることも珍しくありません。
終活年賀状を送るタイミング
終活年賀状を送るベストなタイミングは、一般的な年賀状と同じ元旦や三が日です。デザインも新年のおめでたい気持ちを演出できるように、華やかな雰囲気のデザインを選びましょう。
終活年賀状を送る場合には、新年の雰囲気を壊さないよう注意しなければなりません。受け取り方は相手次第ですが、配慮することが求められます。
年賀状を辞めるタイミングは、定年退職や還暦などのお祝いをきっかけにするケースが目立ちます。人生の節目であればおめでたい気持ちもあり、前向きにとらえやすい場合も考えられるでしょう。また、引っ越しや子どもの自立など、環境の変化を理由に年賀状を辞める40~50代も増えています。
このように、家庭の事情やお祝いのタイミングで終活年賀状を送るのが無難です。自分のタイミングだけではなく、相手との関係性も考えて送るようにしましょう。
終活年賀状の書き方のポイント
終活年賀状も、通常の年賀状と書き方の基本は同じです。年賀はがきを使用し、「忌み言葉を避ける」「句読点を使わない」など、基本的なマナーを守りましょう。
通常の年賀状と異なる点は、文面の構成です。実際にはどのように書いていくのか解説します。
➀いつも通り丁寧に挨拶する
終活年賀状では、通常通り新年の挨拶から始めましょう。いきなり年賀状じまいの文面から入ってしまうと、ネガティブな印象を与えてしまいます。お祝いの挨拶を丁寧にしたあと、近況報告をするのが一般的です。
➁年賀状を辞める理由を伝える
挨拶の文面を書いたら、次は年賀状じまいをする理由を伝えましょう。環境の変化や加齢など、理由を正直に伝えると誠意が伝わりやすくなります。
重要なポイントは、「あなただけに送っているわけではない」と理解してもらうことです。「皆様」「どなた様」などの言葉を使うことで、知人みんなに送っていることが伝わるような文面にしましょう。
➂今後の付き合いは続けたい意思を伝える
終活年賀状を送る目的の一つは、年賀状を作る手間や時間を節約することです。今後もより良い関係性を続けていきたい場合は、「年賀状以外でも連絡を取りたい」と伝えましょう。例えば、メールアドレスや電話番号、SNSのIDなどを最後に記載しておくと親切です。
終活年賀状の文例
終活年賀状を書く際には、どのような文面が良いか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。また相手との関係性によっても適切な文面は変わってきます。
そこでシチュエーション別に、終活年賀状の文面例を3つ紹介しますので、参考にしてください。
終活年賀状の文例➀
一つ目は、子どもの自立や引っ越しなど、環境の変化を理由にするケースです。
■文例
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
本年もどうぞよろしくお願いいたします
さて誠に勝手ながら夫婦で話し合った結果
皆様との年賀状でのお付き合いは本年をもちまして終了とさせていただきます
今後はメールやSNSにて近況報告ができれば幸いです
大変恐縮ではございますが
これからも変わらぬお付き合いの程よろしくお願いいたします
終活年賀状の文例➁
二つ目は、定年退職や還暦を理由にするケースです。
■文例
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
人生100年時代といわれるようになりましたが
私も今年で還暦を迎えることができました
私事で大変恐縮ではございますが
終活の一環として皆様への年賀状を控えさせていただく運びになりました
誠に勝手ではございますが
今後はメールや電話にて連絡を差し上げます
今年もどうぞよろしくお願いいたします
終活年賀状の文例➂
三つ目は、加齢により年賀状の準備が難しくなってきたケースです。年齢を理由にすれば、簡潔な文章でも失礼がないでしょう。
■文例
新年あけましておめでとうございます
私も今年で○○歳を迎え
年賀状を書くための負担が大きくなってきました
大変恐縮ですが
本年の年賀状を最後にさせていただけば幸いです
今後とも皆様のご多幸をお祈り申し上げます
まとめ
終活年賀状は、人間関係を見直す良いきっかけになります。メールやSNSなど、近況報告や新年の挨拶をする便利なツールが増えているため、年賀状に特別なこだわりがない方は年賀状じまいを検討してみてはいかがでしょうか。
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