遺品整理の委託費用は一軒家だといくらかかるのか？
2022/05/02
遺品整理を行うご遺族の方が高齢化していたり、ご遺族の方が故人様と離れて暮らしていたりして、遺品整理を業者に一任する機会があると思います。
そこで今回は、一軒家だと委託費用はいくらかかるのかを詳しく解説します。
遺品整理の委託費用について考える
遺品整理で最も気になるのが委託費用です。実際にいくらかかるのか、事例付きでご紹介します。
【事例付・間取り別】一軒家の相場はいくらなのか
一般的に委託費用は、部屋の間取り別で算出されます。
以下の表をご参考ください。
| 間取り | 費用相場 |
| 1DK | 5万円〜12万円 |
| 1LDK | 7万円～20万円 |
| 2LDK | 12万円～30万円 |
| 3LDK | 17万円～50万円 |
| 4LDK | 22万円～70万円 |
間取りによって料金に幅がある場合でも、一軒家の遺品整理でかかる費用の相場は7万円〜70万円と開きがあります。
理由は業者に依頼する範囲によって作業量・時間が異なるためです。
下記にある一軒家の弊社事例をご覧ください。
自分のできる範囲で行った事例7万円｜愛知県安城市
遺品の仕分けや処分を自分たちで少しずつ進められ、処分に困る物のみを弊社に依頼いただきました。
スタッフは約2時間程度の作業内で、大型家財を分解して搬出し、供養を含む人形の処分を担当しました。
2階建て一軒家の事例28万円｜愛知県名古屋市守山区
家中にある物の処分や仕分け、大型家財の回収や貴重品の買取、オプションで家屋解体もまとめて弊社に依頼されました。
大型家財が多く部屋数も多かったため、作業スタッフ8名で約6時間程度の作業でした。
放置され物置になっていた一軒家の事例40万円｜岐阜県多治見市
必要品と不用品の仕分けやそれにともなう一般廃棄物の処分、大型家財の搬出やコレクションの保管を弊社に依頼いただきました。
建物の老朽化で作業環境が良くないことや、トラックを5台使用するほどの不用品があったため、6時間程度の作業でこちらの費用でした。
どのような基準で料金が算出されているのか
主な委託費用の算出は、部屋の間取りや広さと、作業時間や作業スタッフの人数を掛け合わせて決められています。
また、トラックの使用台数ごとに料金が変動するシステムを設けている業者もあります。
料金が大きく変動してしまう要因とは何か
委託費用を見積もっても、料金が相場よりも大きく変動してしまうことがあります。
その要因は何かを詳しく解説します。
リサイクルできない不用品が多い場合
大量の不用品を処分する際や、リサイクルできない粗大ごみを処分する際は、通常より料金が高くなることがあります。
また、部屋が広かったり部屋数が多かったりすると、不用品の量は増えてしまいます。
よって、スタッフの作業時間と負担が増えるため、料金は高くなってしまうのです。
現場の条件・環境が悪い場合
作業現場の立地条件や周辺環境により、作業時間が長くなると、料金は高くなります。
例えば、現場に駐車スペースがないことや、山奥・僻地でトラックが通りにくいことなどです。
急ぎの対応になる場合
近隣住人からごみ問題で苦情が来ていたり、建物の売却・解体が迫っていたりすると、ご遺族の方は早急に対応する必要があります。
そのような緊急時に慌てて業者に依頼すると、業者選定がおざなりになり、通常よりも料金が高くなってしまうことがあります。
遺品整理の委託費用を極力抑える
いざ業者に依頼すると決めても、依頼者の金銭的負担はなるべく減らしたいものです。
そこで、委託費用を極力抑える方法をご紹介します。
遺品整理の作業を自分でできるところまでやっておく
委託費用を抑えるには、自分で解決できる範囲の作業を、可能な限り事前にやっておくことがおすすめです。
前述のとおり、遺品整理の依頼費用はスタッフの作業時間や遺品の量によって決まるため、工程が難しい専門的な作業のみを業者に依頼することが有効でしょう。
相見積もりを取って比較・検討する
相見積もりを取っておおよその料金を比較・検討し、料金が安い業者を選ぶ方法があります。
実際の相見積もりの流れも含めてご紹介します。
最初に仮見積もりを取る
仮見積もりとは、訪問見積もりの前段階として、現場の住所や様子が分かる写真などを業者に送り、依頼者の情報だけで見積もりを行ってもらう方法です。
業者によりますが、電話やメール、最近ではSNSを使って相談する方法があります。
目安として3〜4社を同時に比較検討し、実際に依頼する業者を絞ることが最善といえます。
訪問見積もりを依頼する
訪問見積もりとは、仮見積もりで検討し選んだ業者に、実際の現場を見たうえで正確な料金を提示させる方法です。
時間的余裕があれば、この段階で2社以上見積もりを取ると、相場が分かりじっくり検討しやすいでしょう。
庭やベランダ、物置や屋根裏部屋などの見積もりも忘れないようにしましょう。
買取対応している業者を選ぶ
買取可能な遺品があった場合、買取金額分を委託費用から差し引いてくれる業者もいます。
製造5年以内の新しい家具・家電や、貴金属などの高値が付きやすい物は買取対象になりやすいでしょう。
遺品整理の基礎知識を押さえる
遺品整理の基礎知識として、遺品整理業者ごとの作業内容についてご紹介します。
遺品整理業者の主な作業内容
・必要品と不用品の仕分け
・不用品回収
・家財の搬出・運搬
・作業後の簡易清掃
仕分けについては依頼者がすでに終えている場合があります。
よって、メインの作業は不用品回収と家財の搬出・運搬です。
一般廃棄物として処分できない粗大ごみを運搬・回収し、リサイクルできる物と適切な処理をする物とに分けて処分します。
運搬後には、簡易清掃も行います。
より専門的な遺品整理業者の特殊な作業内容
・遺品の買取・鑑定・査定
・ハウスクリーニング
・特殊清掃・消臭作業
・遺品の供養
・不動産仲介
・家屋解体
・害虫駆除
より専門的な特殊作業を主な作業と一括して行う業者があります。
作業をまとめて業者に一任することで、追加料金が必要になり委託費用は高くなりますが、結果的に依頼者の負担は少なくなります。
信頼できる遺品整理業者を探す
いざ業者を選ぼうと思っても、数多くある遺品整理業者からどのように選んでよいのかは分からないものです。
そこで、信頼できる業者を選ぶためのヒントをご紹介します。
対応地域が限定されている業者に依頼する
全国地域に対応している業者よりも、地域を限定して対応している業者に依頼することが適している場合があります。
なぜなら、土地勘がある地域の業者は、現場までの交通状況や不用品処分の基準について詳しいためです。
地域密着型の業者ならば、より安心して作業を任せられるでしょう。
専門資格を保持している業者に依頼する
同じ業者でも専門資格を保持していると、高い専門性があると判断できます。
例えば、不用品買取には、古物商許可証が必要です。
他にも遺品整理士の資格があると、法令に基づく正しい知識で作業を適切に進められます。
悪徳業者を極力避ける
同じ遺品整理業者でも、悪徳業者は一定数存在します。
遺品整理の際は、うまく業者を見極める必要があります。
そこで、こちらでは業者選びの際、悪徳業者を避けるヒントをご紹介します。
実際にあった事例
作業完了後に「予定外の作業が増えたから」という理由で、見積もり金額よりも大幅に上乗せした金額を請求されたケースがあります。
また、業者に回収を依頼したはずの不用品が、周辺に不法投棄されていたケースもあります。
依頼時の見極めが重要
悪徳業者に依頼したことに、作業完了後に気づく場合が多くあります。
そのため、依頼時の業者の見極めがとても重要です。
説明を丁寧に聞き、きちんと訪問見積もりをして料金を詳細に提示してもらい、資格の有無を確認することが健全です。
生前整理で周囲の負担を軽くする
生前整理とは、家主が生きている間に、部屋に置いている私物や財産などを自ら整理しておくことをいいます。
生前整理を行う方は、老人ホームへの入居を決めた高齢者の方や、ご家族の方と離れて生活する高齢者の方です。
残されるご家族・親族の方を思い、終活の1つとして行います。
事前に部屋を片づけておく
生前整理で高齢者にとって体力的に厳しい内容が、部屋の片付けです。
特に、単身で生活している高齢者の方や、ご家族の方と離れて生活している高齢者の方にとっては、非常に重要な問題です。
そこで、私物の整理や不用品の処分などを、ご家族の方と相談しながら事前に進めておくことで、先立った後の負担を減らせるでしょう。
分からないことは、業者へ事前に相談する
専門性の高い遺品整理業者は、生前整理の依頼も引き受けている場合があります。
部屋の片付けを進めるうちに解決できない問題が出てきた際には、業者に相談することでスムーズに解決できるでしょう。
【事例紹介】生前整理をした一軒家の事例22万円｜愛知県瑞穂市
生前整理の依頼にかかる費用の相場について一例をご紹介します。
こちらは、認知症を患った家主が介護施設へ入居したことをきっかけに、ご家族の方が生前整理を依頼したケースです。
近隣住民からごみや異臭などの苦情を受けており、依頼人は一刻も早い作業を希望されていました。
そのため、荒れ果てた現場の全作業を考慮し「約40万円必要だ」と弊社のスタッフが説明しましたが「金銭的に厳しい」と相談を受け、作業範囲を縮小して22万円となりました。
まとめ
葬儀の準備と並行して行ったり、故人様の思い出が詰まった品々を処分したりと、残されたご遺族の方とって遺品整理は大きな負担です。
負担を減らすためにも、ご遺族の方に寄り添い丁寧にサポートするプロの遺品整理業者に一任するとよいでしょう。
GoodServiceでは、遺品整理だけでなく生前整理も承っております。
追加料金・出張費・キャンセル料はすべて無料です。
即日の対応も可能ですので、ぜひご相談ください。
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