空き家の片付けの費用相場はいくら?整理を自分で行う場合の手順を解説しますの遺品整理・生前整理

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空き家の片付けの費用相場はいくら?整理を自分で行う場合の手順を解説します

2022/03/22

ご親族がお亡くなりになったことにより、ご実家が空き家となっているケースも多いのではないでしょうか。ご親族が住んでいた家には思い出があったり、故人が暮らしていた面影が残っていたりするので、遺品整理をするのは忍びないという方もいるかもしれません。

しかし、空き家を放置しておくと「空き家対策特別措置法」の指導対象になったり、犯罪に利用されたりするリスクがあるので、早めに整理をしてくことがオススメです。そこで今回は、空き家の片付けにかかる時間やメリット、片付けの手順などをご紹介します。

空き家の片付けにかかる費用相場

空き家の片付けは、➀自分で行う②業者に依頼する、という2つの方法があります。

「自分で行う」というのは、そのままの意味で、自分や親族、友人に協力してもらって片付ける方法です。自分で清掃をすれば、仕分けや処分などの手間や時間がかかりますし、大きい家具や家電の移動などで怪我のリスクはありますが、その代わり片付けの費用は安く抑えられます。

一方、業者に依頼すると片付け費用がかかってしまいますが、不用品回収の買取業者に依頼すれば、出費が抑えられることもあります。細かい整理作業は自分で行い、大型家具・家電の処分や回収は不用品回収業者に、解体が必要な場合は解体業者に依頼するというように、必要なサービスだけ受けることも可能です。

空き家整理は不用品も多く、家のお片付けよりも大変なので一度業者に相談して見積りを取っておくといいでしょう。初めて業者に依頼する場合、見積りの料金が高いか安いかがわからないかもしれないので、以下の表を料金相場として参考にしてみてください。

【自分で行った場合】(※)
項目 リサイクル費用 回収費用目安(引き取りのみ)
テレビ 1,320円~ 2,000~3,000円
エアコン 990円~ 2,000~3,000円
冷蔵庫 3,740円~ 2,000~3,000円
洗濯機・衣類乾燥機 2,530円~ 2,000~3,000円
不用品 -(行政サービス利用) 数百円~数千円
※家電は機種や型番、メーカーによって異なる

【業者に依頼した場合】
片付け事例 料金
(3LDK)遺品整理・風呂釜・桶撤去(5時間) 220,000円
(市営住宅)生前整理・遺品整理・片付け・不用品回収(5時間) 220,000円
生前整理・遺品整理・片付け(2時間) 195,000円
(7LDK)生前整理・遺品整理・片付け(7時間) 782,100円
(3LDK)生前整理・遺品整理・片付け・解体工事(5時間) 270,000円
(3LDK)まるごと片付け(4時間) 160,000円

業者に依頼した場合の費用は、間取りや作業内容によって異なるため、高額になることもありますが、自分でやるよりは手間も時間もかからないので、検討してみる価値はあるでしょう。

また、自治体によっては、空き家を「貸したい」「売りたい」方のための「空き家バンク」を設置しています。登録をすれば、業者に依頼した不用品の処分や片付けの費用に対し補助金が出ることもあるので、業者を利用する方は、自治体の情報提供サービスに確認してみましょう。

空き家の片付けを行うメリット

空き家のままでも、ご自身の生活には、とくに影響はないという方もいるかもしれません。しかし、費用や時間をかけてでも、空き家の片付けを行うメリットがあります。空き家を放置すると、デメリットやリスクのほうが高くなるのでメリットを確認しておきましょう。

➀放置していると特定空家に指定される

空き家を綺麗に片付けておけば、特定空家に指定されないというメリットがあります。

空き家は年々増加傾向にあり、平成25年時点では、全国に約820万戸の空き家が確認されています。適切な管理が行われていない空き家には、火災の危険や衛生上の問題、景観の阻害などの影響があるため、地域住民の安全確保、生活環境の保全、財産の保護などの観点から、平成27年に「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されました。

「特定空家」に指定されると、状況の改善を求める助言や指導、一定の猶予期間が過ぎると勧告、勧告に従わないと固定資産税の優遇措置解除などが行われます。さらに改善命令に従わないと強制的な改善措置が行われ、強制執行にかかった費用も徴収されることになります。

費用をかけてでも片付けをしておけば、「特定空家」に指定されることはないので、改善勧告や命令、固定資産税の優遇措置解除なども行われません。

②空き家は犯罪に利用される可能性がある

空き家は犯罪に利用される可能性がありますが、片付けておけば、そのリスクを軽減できます。見るからに誰も住んでいない家では、犯罪者が勝手に住みついてしまったり、犯罪行為のアジトになってしまったりするかもしれないのです。

綺麗に片付けられていれば、たとえ住んでいる人がいなくても、人の出入りがあることがわかるので、犯罪に利用されるリスクを大幅に減らせます。

【解体】更地にすると税金額が高くなる

上記のようなメリットがあるならば、「解体して更地にしたらいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、更地にしてしまうと「住宅用地の特例」による減税措置が受けられなくなってしまいます。

空き家には、建物維持の負担軽減のため「住宅用地の軽減措置特例」が適用されるので、固定資産税や都市計画税が減税されます。更地は、建物維持の負担がないため、これらの税金額が高くなってしまうので注意しましょう。

空き家の片付けを自分で行う手順

人が生活をしていると、家の中はどうしてもものが増えてしまうので、空き家を片付けるとなると途方にくれてしまうかもしれません。しかし、手順がわかっていれば、自分で整理することも可能です。順番を踏まえておくことはスムーズに片付けられるコツにもなるので、下記の手順を参考にしてみてください。

➀空き家にあるものを仕分ける

まずは、空き家にあるものを「必要なもの」と「不要なもの」に仕分けしましょう。遺品の場合はすべて取っておきたくなるかもしれませんが、それでは片付けが進まないので、必要なものには基準を決めておくことをオススメします。それでも判断に迷った場合は、いったん保留にして仕分け作業を先に進めてください。

②処理方法によって分類する

仕分けが終わったら、次は「不要なもの」を処理方法ごとに分類していきます。分類は、以下のような形で行いましょう。

・一般ゴミ(可燃物・不燃物)
・資源ゴミ
・粗大ゴミ
・家電リサイクル
・買取業者に出せるもの(新品の食器やタオル、家電、ブランド品、書籍など)

④空き家を掃除する

不用品の処分が終わったら、空き家を掃除しましょう。掃除が中途半端だと、再度綺麗にしなければいけなくなってしまうので、場所ごとに適切な掃除をするのがポイントです。

室内は、湿気対策のために換気をしてカビの繁殖を防ぎます。クローゼットや押し入れ、残っている家具がある場合も、扉を開けて換気をしてください。次に、部屋の上部から順番にホコリを取り除き、掃除機をかけます。最後は、虫や害獣が入らないように防虫スプレーや防虫剤をまいて、壊れた網戸がある場合は修復します。

また、室内だけでなく、庭もしっかり掃除をしましょう。庭が荒れていると、空き家ということがすぐにわかってしまい、不審者が侵入するかもしれません。ゴミや落ち葉は集めて捨てる、雑草は刈り取る、伸びた枝は剪定するなど、綺麗に整えましょう。

まとめ

空き家の片付けは、すべて自分でするのが費用を抑えるポイントになります。

自分で片付けをする場合は、以下のような流れになります。

・必要なものと不要なものを仕分けする
・不要なものは分類して処分する
・室内と庭を綺麗に掃除する

ただし、流れだけ見れば簡単に思えるかもしれませんが、家具や家電、衣類、不燃物、可燃物などの処分や整理は、かなりの大仕事になります。片付けには膨大な手間と時間がかかるので、無理をせず業者への依頼も検討してみましょう。

もし「自分で整理をしてみたけど挫折してしまった」「遺品整理をしたいけど何から手をつければいいかわからない」など、空き家の片付けでお困りの際は、片付けのプロ「GoodService」にお任せください。真心をこめて、片付けのお手伝いをさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

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