遺品整理は自分でできる?作業の手順や注意点を解説します
2022/03/22
大切な人や身内が亡くなった後、「遺品整理はできるだけ自分で行いたい」と思っている人はいませんか?しかし、具体的にどのように進めていけばよいのか、わからない部分も多いことでしょう。
そこで今回は、遺品整理を自分で行う場合の方法について、注意点と一緒に詳しく解説します。
遺品整理は自分でもできる!
遺品整理とは、故人が残したさまざまのものを整理して、家の中を片つける作業のことです。遺品には、生前に使っていたものや身の回りのもの、そして家族のために残したものなども含みます。
遺品を整理していく中で故人との思い出がよみがえり、一時的に悲しい気持ちやさみしい気持ちになるかもしれません。しかし、ひとつずつ丁寧に整理をしていくことで、自分の気持ちの整理にもつながっていきます。
遺品整理は、自分でもできます。残されたものが多いと時間と労力がかかりますが、適切なステップを踏むことで、効率的に進められるようになるはずです。
遺品整理を自分で行う方法を5ステップで解説
何も計画を立てずに遺品整理をはじめてしまうと、「量が多すぎて、何から手をつければよいのかわからない」「もう整理するのはあきらめた」といった状況におちいりかねません。自分で遺品整理をする際は、一定のステップに沿って行うことが大切です。
そのため、まずは手順を決めておくことが大切になります。以下で遺品整理を自分で行う方法を、5つのステップにわけて見ていきましょう。
➀スケジュールを決めて計画を立てる
まずは遺品整理のスケジュールを決めましょう。スケジュールを決めずに作業をはじめてしまうと、ダラダラ進めていつまでも作業が終わらなかったり、目途が付かずに整理が終わらなかったりします。
スケジュールを立てる際のポイントは、「終わりの日」と「いつ・どこの部屋の・何を整理するのか」の2つを考えることです。
先に述べたように、遺品整理をしていく中で故人の思い出がよみがえり、人によっては悲しい感情が抑えきれなくなってしまうかもしれません。整理を終わらせる日を作っておくことで、気持ちに区切りをつけられるようになるでしょう。
次に、終わりの日から逆算して、細かい作業スケジュールを立てましょう。「今日は寝室のタンスを整理する」「明日はキッチンの食器や調理器具を整理する」などと細かく計画を作っておくことで、ゴールに向けてやるべきことが明確になります。
②必要なものを用意する
遺品整理の計画ができたら、作業に必要なものを用意しましょう。主に以下のものを中心として、事前にそろえておくとよいでしょう。
・ダンボール
・ガムテープ
・ゴミ袋
・フェルトペン
・カッターやハサミ
・軍手
・マスク
・ドライバーやペンチ
・台車
処分するものが多い場合、ダンボールやガムテープ、ゴミ袋などはたくさん使うことになるため、あらかじめ多めに準備しておきます。大きなサイズのダンボールは持ち運びが大変なので、120サイズのものを中心にそろえておくのがオススメです。ゴミ捨て場が自宅から離れている場合は、台車があると便利です。
③遺品を仕分ける
遺品の仕分けをスムーズに行うコツは大きく、「必要なもの」と「不必要なもの」の2つにわけることです。不必要なものの中には、リサイクルできるものも含まれています。
必要なものとは、思い出のものや、貴重品などです。故人が大切にしていたものや故人との思い出になっているものを残しておけば、「あのとき捨てなければよかった」と後悔することもありません。
ただし、処分するかどうか迷うときは、いったん保留にしておくとよいでしょう。少し時間が経ってからもう一度考えてみると、残しておくべきか処分するべきかがはっきりする場合もあります。
通帳やキャッシュカード、クレジットカード、パスポート、有価証券、貴金属などは処分せずに保管しておき、遺品整理が終わった後で、解約の手続きや、売却などをしましょう。
冷蔵庫やテレビ、洗濯機などの家電製品、ベッドやタンス、テーブルなどの家具、衣類などは、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。
④不必要なものを処理する
必要なものと不必要なものを仕分けられたら、不必要なものを処理しましょう。リサイクルできるものは、リサイクルショップで買い取ってもらってください。中には出張買取をしてくれるお店もあるので、処分するものが多かったり、大型の家電製品や家具があったりする場合は重宝します。
燃えるゴミや燃えないゴミ、粗大ゴミの分別方法や搬出方法は、住んでいる自治体ごとに異なります。広報誌やホームページなどで詳細を確認して、適切な方法に沿って処分をしましょう。
冷蔵庫と洗濯機、テレビ、エアコンは、家電リサイクル法の対象となっています。そのため、処分する際は、収集運搬料金とリサイクル料金を支払わなければいけません。
⑤清掃を行う
遺品の整理が終わったら、最後は家全体や故人の居室を掃除しましょう。とくに賃貸物件の場合は、原状回復に該当するため、念入りに行う必要があります。
自分で遺品整理を行う場合の3つの注意点
自分で遺品整理をする場合、いくつか注意しておきたい点があります。全部で3つ見ていきましょう。
大きな家具や家電の運び出しには注意
遺品の中に大きな家具や家電がある場合、運び出しに注意してください。運ぶ際に壁や床にぶつけて、傷をつけてしまう可能性があります。賃貸住宅の場合は修繕費を徴収されることもあるので、細心の注意を払わなければいけません。また、腰や手首を痛めてしまうことにも注意が必要です。
大切な書類や思い出のものを誤って処分しない
不動産の権利書や税金関係の書類といった大切な書類や、故人の思い出のものを、誤って処分しないようにも注意しましょう。
とくに素人が複数人で作業をする場合、よくわからないまま自己判断で大切なものを捨ててしまうことは実際にあることです。間違えて処分してしまった書類の種類によっては、後々トラブルに発展するかもしれません。不要なトラブルを回避するためにも、十分に気をつけましょう。
あいまいなものは絶対に自己判断で処分せず、複数人で作業するときは、担当する部屋を事前に決めておくことが大切です。
近所との騒音トラブルになる可能性がある
遺品整理は重いものを動かしたり、搬出したりと、想像以上に大きな音が出やすいものです。そのため、近所との騒音トラブルになる可能性があることを理解しておきましょう。
ものを搬出する際は、あらかじめ、近所へ騒音が出る可能性があることを伝えておき、早朝や夕方以降などの作業はできるだけ控えることも効果的です。
まとめ
遺品整理を自分で行う際は、まずスケジュールを立てるところからはじめましょう。必要な物品を用意して、遺品を「必要なもの」と「不必要なもの」にわけていきます。
今回ご紹介したステップで進めていけば、遺品整理を自分で行うこともできますが、実際には、スムーズに進まないケースも少なくありません。整理するものの量が多かったり、仕事が忙しかったりすると、体力的・精神的・時間的にも、大きな負担がかかってくるでしょう。
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