お焚き上げとは?行う方法や時期・費用相場について解説します
2022/02/25
「お焚き上げ」という言葉は、聞いたことはあっても、詳しい内容までは知らない人も多いかもしれません。お焚き上げとは、故人が大切にしていたもの、念がこもっているものを神社仏閣で供養して焼くことで、日本全国で行われている儀式です。神社やお寺の敷地内で行われるのが一般的です。
本記事では、お焚き上げをすべきものや方法、メリット、時期・費用相場などについて、詳しく解説します。
お焚き上げとは?
お焚き上げとは、故人が大切にしていたものなど、魂や念がこもっているものを供養するため、神社仏閣で供養した後に焼いて天に返す、宗教的な儀式です。遺品や大切にしていたものを、ごみとして廃棄するのは忍びないと思っている場合は、お焚き上げをして供養します。
ただし、大切なものなど、どんなものでもお焚き上げできるわけではありません。パソコンなどの機器類や、ビニールなど燃焼時に有毒物質が発生するものは、お焚き上げを断られるでしょう。
お焚き上げを行うメリット
お焚き上げを行うメリットは、思い出の品と、心残りなくお別れできることです。お焚き上げを行うと、故人が大切にしていたものや、粗末に扱えない大切なものを正しく処分できます。
愛着のあるものや、敬うべきものは不要になったから廃棄したいと思っても、後ろめたさを感じる場合があります。正しい手順で処分することで、罪悪感やネガティブな感情なく処分ができるのが、お焚き上げを行うメリットです。
お焚き上げをするべきもの
お焚き上げは、なんでも対応可能なわけではありません。お焚き上げをするべきものは、以下のとおりです。
・仏壇
・お守り
・ぬいぐるみ・人形
・写真
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
仏壇
買い替えなどで古い仏壇を処分する際は、お焚き上げで処分します。仏壇は、先祖屋ご本尊を祀るもののため、古い家具と同じように粗大ごみに出すわけにはいきません。新しい仏壇に先祖やご本尊を移すため、お寺のお坊さんに魂入れをしてもらい、古い仏壇はお焚き上げをしてもらいます。
お守り
お守りもお焚き上げをします。「学業成就」「安産祈願」「恋愛成就」など、さまざまなお守りがありますが、これらのお守りは、神様から預かる神聖なものです。授かってから1年経過するころには、新しいお守りと交換すべきです。このとき、不要になったお守りを、一般ごみのように廃棄処分してはいけません。お世話になったお守りは、お焚き上げで神様に返します。
ぬいぐるみ・人形
ぬいぐるみ・人形も、お焚き上げをします。幼いころから一緒に過ごし大切にしてきたぬいぐるみ・人形は、ごみと一緒に捨てるのは忍びないと考えている人も多いでしょう。今までお世話になったぬいぐるみや人形をお焚き上げすれば、正しく供養でき、心残りすることなくお別れができます。寺によっては、人形供養をしているところもあります。
写真
家族の写真、楽しかった思い出の写真なども、お焚き上げをします。思い出の写真は何度も見返すこともあるでしょうが、すでに別れた人との写真など、見返すこともない写真は不要です。不要な写真は、いつまでも手元に置いておくと、運気が下がる気持ちになる人もいるでしょう。ごみとして捨てるのは気が引けますが、お焚き上げで処分すれば神様の元に返せるため、気持ちよく手放せます。
お焚き上げを行う時期は?
お焚き上げを行う時期は、1月1日~1月3日など、正月に行うイメージがあります。神社仏閣によっては1月10日前後や、1月15日前後にお正月で使用した松飾りやしめ縄などを焼く「どんど焼き」と一緒にお焚き上げをするところもあります。
故人の遺品のお焚き上げを行う時期は、決まっていません。いつ行ってもかまいません。
お焚き上げを行う方法は2つある
お焚き上げを行う方法は、主に2つです。
・神社やお寺に持っていく
・遺品整理業者に依頼する
お焚き上げは、自分で勝手に行うものではありません。お焚き上げを行う場合、神社やお寺に持っていくか、遺品整理業者に依頼します。それぞれにメリット・デメリットがあり、費用相場も異なります。以下の項目で詳しく見ていきましょう。
➀神社やお寺に持っていく
神社やお寺に持っていくと、お焚き上げができます。神主が祝詞奏上を唱え、僧侶がお経を唱えるため、ご利益に預かることも可能です。
原則としてお焚き上げをしている神社やお寺に持ち込みますが、神社やお寺が遠い場合、郵送で依頼することも可能です。ただし、郵送対応していないところもあるため、事前に調べておく必要があります。
処分費用は、ご祈祷料として1,000~10,000円をお納めします。寺院によっては金額が決まっておらず、お気持ち程度のお礼を自分で金額を決めたうえで包んでお渡しするところもあります。
神社やお寺によっては、お焚き上げをしていないところ、供養はするが廃棄は行ってくれないところ、品物によっては対応不可なところもありますので、事前に寺院に確認しておくとよいでしょう。
メリット
・ご利益に預かれる
・費用を抑えられる
デメリット
・原則自分で持ち込む
・お焚き上げをしていない神社やお寺もある
②遺品整理業者
遺品整理業者にも、お焚き上げを依頼できます。神社やお寺で受け付けてもらえなかった品物でも対応してもらえますし、時間的な制限も少なく、年中お焚き上げを依頼できる業者が多いです。
費用相場は、300~15,000円以上です。品物の大きさによって、費用は変わります。ただし、中には高額な費用を請求する悪徳業者も存在するため、注意が必要です。悪徳業者に引っかからないためには、業者選びが重要です。
メリット
・神社やお寺で受け付けてもらえなかった品物にも対応できる
・時間的な制約が少なく、年中お焚き上げを依頼できる業者が多い
デメリット
・神社やお寺に依頼するより費用が高くなる
・悪徳な業者も存在する
まとめ
故人が大切にしてきた魂や念が宿っているものなどは、一般ごみや粗大ごみとして処分が忍びないと感じる場合もあるでしょう。お焚き上げをすれば、正しく供養して、お別れできます。
お焚き上げを行ううえで覚えておきたいポイントは、以下のとおりです。
・お焚き上げをする場所は原則、神社仏閣
・神社仏閣で断られた品物も、遺品整理業者に依頼できる
・故人の思い出の品や遺品を供養するお焚き上げの時期に決まりはない
神社やお寺にお焚き上げを依頼すれば費用を安価に抑えられますが、自分で持ち込む必要があります。また、受付時間の制限があるうえ、品物の制限などが厳しめです。
一方、遺品整理業者にお焚き上げを依頼すれば、ある程度費用がかかる場合もありますが、受付時間や品物の制限は少なめです。
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