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形見分けとは?行うタイミングや贈る際の注意点も解説します

2022/02/01

形見分けとは、故人のものを、残された家族や親しい人に分けることです。形見分けを行うタイミングや意味合いについて、疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。

形見分けの言葉は知っていても、詳しい内容までは把握してない人も多いかもしれません。そこで本記事では、形見分けの詳しい内容から、行うタイミングや贈る際の注意点も解説します。

形見分けとは

形見分けとは、故人の使っていたもの、愛用していたもの、遺したいと思ったものを、親族や友人など、故人を偲んでくれる人に分けていく作業です。衣類、アクセサリー、日用品などを形見分けする人が多いですが、必ずすべきことではありません。

形見分けを行うタイミング

形見分けを行うタイミングは、四十九日法要以降に行います。四十九日法要が終われば、仏教的には喪が明けて、日常の生活へと戻っていくことを意味します。このため、四十九日の法要が終わった後に形見分けを行うことが、基本的な考えです。

ただし、地域によっては35日目に法要を行うところもあるので、このような地位では、35日の法要の後に形見分けを行います。

神教の場合には、三十日祭もしくは五十日祭の後です。この時期に、喪が明けるからです。キリスト教の場合には、忌明けの具体的な法要がありません。1か月の命日のミサが行われた後に行うといいでしょう。

仏教 四十九日法要後(35日目法要の場合もある)
神教 三十日祭もしくは五十日祭の後
キリスト教 宗教上の時期はないが、1か月の命日のミサの後

形見分けでよく贈られる代表的な品物

形見分けでよく贈られる代表的な品物は、以下のとおりです。
・衣服
・時計
・アクセサリー
・貴金属
・書籍

それぞれの品物を贈る場合の注意点と、リメイクする場合の方法を解説します。

衣服

衣服は形見分けとして、もっとも多い品物です。衣服や着物を形見分けとして贈る際は、クリーニングをして渡します。また衣類の場合には、サイズが合わないものは迷惑になるだけです。贈る相手のサイズに合ったものを贈りましょう。

着物の場合にもクリーニングをするのは基本ですが、着物は着る機会がなかなかない人も多いものです。着物を着る機会がない人に対しては、着物を数珠袋にリメイクして贈るといいでしょう。

時計

時計を贈る場合は、贈る相手の趣味や年齢を考えて、品物を選びます。また、時計は使っていないと動かないこともあるため、故障していないか、メンテナンスに出してから渡しましょう。

アクセサリー

アクセサリーの場合も、時計と同じく、贈る相手の趣味や年齢を考えて合うものを贈ります。贈る前にはほこりや汚れが付いていないか確かめ、乾いた布で磨きます。購入したときと変わらない新品のような状態にしてから贈りましょう。

貴金属

貴金属は、趣味や年齢に合わない場合にはリメイクも検討しましょう。たとえば、ダイヤモンドのネックレスは、普段使うにはアンティークすぎるという場合、ダイヤモンドを活かした普段はめられるシンプルなリングにするなどがオススメです。

また、パールのリングのパールを使ってタイピンにするリメイクをすると、元々は女性物の貴金属でも、男性も使えます。

書籍

故人が愛読していた書籍は、故人を偲ぶのに最適です。ただし、故人の愛読書を形見分けとして贈る際は、贈る相手の趣味に合っているか、喜んでもらえるか、調べてから贈りましょう。

形見分けを行ううえでの5つの注意点

形見分けを行う場合、何でも贈っていいわけではなく、実はマナーがあります。形見分けを行う場合は、以下の点に注意しましょう。

・目上の人には形見分けをしない
・故人の遺志があれば尊重
・受け取る人は基本的に形見分けを拒否しない
・形見は綺麗な状態にして渡す
・高価な形見分けは贈与税がかかる

それぞれの注意点について、詳しく解説します。

➀目上の人には形見分けをしない

形見分けは、目上の人にしないのが基本です。形見分けは、古く歴史がある日本独自の風習です。形見分けは、親のものを子供に、兄姉のものは弟や妹に渡すのが元々の形でした。

風習を重んじている人からすると、目上の人に対し形見分けをすることは、常識では考えられないことです。子のものを親に分けるなど、親族間では構いませんが、基本的に目上の人には形見分けをしないように、注意しましょう。

②故人の遺志があれば尊重する

形見分けは、故人の遺志を尊重します。あらかじめ希望を聞いている場合は、それに沿った分け方をしましょう。なお、目上の人には基本的に形見分けをしません。しかし、故人が強く希望していた場合、その遺志を尊重し目上の人にも形見分けをします。

③受け取る人は基本的に形見分けを拒否しない

形見分けの品物を受け取る側は、拒否をせず受け取ります。どうしても形見分けの品物を受け取れない場合、その理由を丁寧に説明しましょう。納得してもらえれば受け取りを拒否できますが、基本的に形見分けの品物は受け取るのがマナーです。

④形見は綺麗な状態にして渡す

形見分けの品物は、綺麗な状態にして渡します。受け取る側は形見分けの品物を、基本拒否できません。そのため、渡す人には配慮が求められるのです。

時計ならオーバーホールをする、アクセサリーや貴金属はメンテナンスやリフォームをする、衣類や着物はクリーニングに出すなどするようにしましょう。受け取る側に喜んでもらえるように、綺麗な状態にして渡すことが大切です。

⑤高価な形見分けは贈与税がかかる

高価な形見分けは、贈与税がかかります。あまりにも高価な貴金属などを送ってしまうと、相続財産と見なされて、贈与税の対象となってしまうのです。

贈与税が発生するのは、個人から年間110万円を超える財産をもらった場合です。贈った側に税金が発生するのではなく、もらった側に発生する税金なので、形見分けを贈った相手に負担がいきます。

とくに、骨董品や美術品など、価格がわかりにくいものは、注意が必要です。第三者に譲る(売る)ことになった場合は、「知らなかった」では済まされないため、専門家にきちんと評価してもらいましょう。

まとめ

形見分けは、故人の愛用日や日用品を、故人の親しかった親族や友人などに渡すことです。衣服や時計などを分けることで、故人を偲ぶことにもつながります。

ただし、好きに分けていいというわけではなく、贈る側にも受け取る側にも、注意点があります。主な注意点は、以下のようなものになります。

・目上の人には贈らない
・品物は綺麗な状態にして渡す
・基本品物の受け取りは拒否しない
・高価すぎるものは贈与税が受け取り側に発生する

形見分けの際は、マナー違反にならないように注意しましょう。

故人が亡くなれば、愛用していたものをはじめ、日用品など処分に困るでしょう。その際に、親族だけで品物の整理をするのは大変かもしれません。そのようなときは、業者に任せば、短時間で整理してくれます。

遺品整理でお悩みでしたら、「GoodService」にご相談ください。ご遺族のお気持ちに寄り添い、丁寧にご対応させていただきます。

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