3月26日より4月1日までの期間で毎月ワクチン寄付を行っております「世界の子どもにワクチンを日本委員会」が主催してラオスへワクチン接種の視察ツアーに同行していきました。
ラオスへは直行便はなくベトナム経由での飛行機で移動だけで1日が終わってしまいました。
2日目
首都のビエンチャンにてワクチンを保管しております国家ワクチン接種チーム事務所を訪問して中央保冷庫を視察していきました。
こちらはラオス国内のワクチンが一度こちらの中央保冷庫に集められ、ここから各地にワクチンを適量送られてくるハブ拠点的な役割をこなしております。
ワクチンの保管温度は-16度~-25度で保管されており、必要分だけ冷凍庫から冷蔵庫へ移して使用しております。
冷蔵庫(保冷庫)から出して24時間でワクチンがダメになるので、ワクチンの温度管理はかなり重要なことになります。
外まで荷物が溢れており一部の荷物は野ざらしになった感じだったので、現地スタッフの方にお話を聞いたところ、コロナ禍になってからコロナ関係のワクチンも管理をしなければならず、コロナワクチンも保管しているので、荷物が溢れかえっている状況とのことでした。
コロナの影響その他も、政府がコロナ対策で予算を使ってしまい教育や保健関係にお金が回らなくなったことや、教育が後回しになっている現状も教えていただきました。
ラオスでは教育レベルが近隣の国と比べるとかなり低く、2019年のデータでは教育が完了しているレベルが小学校で数学8%、語学は2%とかなり低く驚かされました。
隣のベトナムでは7~80%とのことです。
教育レベルが低いのでラオスに進出してくる企業もなかなか先に進まないことも国がなかなか発展しない大きな問題となっているようです。
その中で、ラオスでは1982年からワクチン接種の活動がスタートして2つの県からスタートして7年後には全国に広がり現在ではワクチンの接種率は約98%にまで上がるようになりました。
JCV(世界の子どもにワクチンを日本委員会)では2007年よりラオスの支援を続けておりますが、現在でも政府にワクチンの予算はほとんどなく海外からの支援に頼りっきりになっている現状です。
こちらではラオスでのワクチンの歴史を多く学ばせていただきました。
次にJICA事務所を訪問させていただきました。
JICA事務所では日本企業のラオスへの活動やラオスが抱える昔のベトナム戦争の爪痕の不発弾の問題などをお伺いしました。
現在もラオス国内の農村部や山林の中には多くの不発弾が残っており、残っている不発弾を全て取り除く作業はこのまま除去作業を続けても約100年くらいはかかると言われているようです。
次に帰国まで同行していただきますUNICEFラオス事務所の代表へ表敬訪問させていただき、昼食までごちそうしていただきました。
ラオスではラープというお祝い事によく食べられる料理があり、少し癖がある感じでしたが非常においしくいただきました。
この日は午後からパークセーというカンボジア国境付近の南の町へ移動がありましたので、ユニセフさんとの交流もそこそこにして空港へ行き国内線でパークセー国際空港へ移動して終了しました。
3日目
ノンサ村へ移動して出張ワクチン接種を視察しました。
こちらがワクチン接種会場となります。
村の公民館的な役割をしており、こちらの会場に接種の時期になった親子が次々に訪問してきて、看護師さんが問診をして、次々に接種を進めて行きます。
ラオスでも日本と同じで母子手帳があり、母子手帳でワクチンの接種状況もしっかり管理されておりました。
こちらがポリオワクチンになります。
こちらの村ではポリオワクチンの接種体験をさせていただきました。
ちょっと緊張しましたが、指導通りに2滴赤ちゃんの口の中にポリオワクチンを経口摂取させることができました。
ラオスではワクチン接種の必要性がしっかりと伝わっておりますが、政府の事情でワクチンの費用は我々のような団体頼みになっている現状があるので、ワクチン接種を絶やさないよう引き続きの支援が必要だと強く再認識させていただきました。
ワクチン接種をした後に村からBaciという伝統的な歓迎の儀式を受けました。
次から次にいろいろな方がおまじないの言葉を唱えながら卵を持った腕に紐を巻き付けていきます。
10分もすると腕は紐だらけとなり、この後も続きかなりの量の紐で腕が紐でいっぱいとなってしまいましたが、非常に貴重な経験をさせていただきました。
この儀式を終えて今回の視察の最終目的地アッタプー村へ車で4時間ほどかけて移動してこの日は終了となりました。
4日目
サケア保健所とサケア・ノウア小学校訪問
こちらがサケア保健所となりまして、4名の医療スタッフと3名のボランティアスタッフで運営をしております。
ラオスに来て驚きがあったことが、保健所などの医療機関はボランティアスタッフが必ず常駐しているという現実でした。
政府にすべての人を雇用する経済状況ではないという理由からボランティアスタッフがいないとまわらない現状と、ボランティアスタッフもそれを受け入れてチップのみで働いているという原状でした。
これではワクチンを自国で購入することは国が発展してからの事なのでまだまだ先が見えないくらい先になるのかと痛感しました。
こちらの保健所では近隣の3つの村合計6300人を7名のスタッフで対応しており、全体人数のなかの157人が1歳以下となりワクチン接種は1か月250名程度接種していると説明をうけました。
田舎の保健所になるので、全員が保健所まで来ることはできず全体人数の中の10~20人がアウトリーチと言って、ワクチン保冷庫にワクチンを詰めてバイクや歩きで田舎のさらに田舎の方に出向いての接種を行っているようです。
こちらでも子供たちのワクチン接種や診療などを視察させていただきました。
次にサケア・ノウア小学校へ訪問させていただきました。
こちらの小学校の情報は事前に聞いており、文房具が不足しているという情報を頂いていたので、リボーンプロジェクトで送られてきていた未使用の文房具を自分のスーツケース約3/4ほどの量を持ってきていたので、こちらの小学校へ寄付させていただきました。
田舎の小学校ということもあり、外国人が訪れることもないので私たちの視察団に最初は興味深々で、緊張していた雰囲気もありましたが、寄付する文房具やちょっとしたおもちゃを出した時には興味津々でもらえることを知ると子供たちの笑顔で溢れておりました。
文房具を目の前にして手渡ししていくと、どんどん子供たちが文房具の周りに集まってきてあっという間に収集がつかない状況となっていきました。
日本では要らないと思っていた物が捨てる前にリボーンプロジェクトに送っていただき、要らない物でこれだけの笑顔を与えられることに改めて感動しました。
スーツケースの容量の事情で1点しか持っていけませんでしたが、カンボジア同様でピアニカも子供たちに好評でした。
こちらの小学校でもこの日、数名の女の子がワクチンの接種日でしたのでワクチン接種を見学させていただきました。
10~12歳くらいの子になると、ワクチンの痛みもわかっており日本の子どもたち同様で不安と緊張感の表情をした女の子たちを多く目にしました。
周辺の村を少し探索した時の風景です。
こちらが一般的な住宅でラオスでは高床式の住居を多く見ます。
雨季の時の対策と高床部分で、ちょっとした作業や物置代わりに保管したりすることもあるようで、住居部分の壁は葉っぱと木でできておりました。
ここまで田舎に来ると市民の生活も町中と大きく違うことを感じました。
5日目はアッタプーの病院訪問と首都ビエンチャンへの移動
田舎の病院ですが、村の保健所よりはしっかりと設備が整っており、生まれてきた赤ちゃんの検診の様子や、もうすぐ出産を迎える妊婦さんの検診などを見学させていただきました。
この日は病院の視察だけで終わり、空港までの陸路で4時間でそこから国内線の飛行機で首都のビエンチャンへの道のりで1日が終わりました。
6日目は首都ビエンチャンの中央病院と日本大使館、国家ワクチン接種チーム事務所を訪問
最終日は朝から首都にあり、国内で最も大きいマホソット中央病院を訪問してワクチン接種を視察しました。
こちらのマホソット中央病院では周辺4つの市のをカバーしており、ラオス国内で一番の大きさになります。
中央病院ということもあり、中国の資本を受けて病院を拡張しており田舎の病院と比較して大きさもすごかったですが、増設したICUやHCUのエリアなどは日本と変わらないような清潔さと新生児用の設備などがしっかり備わっており、ノンサ村の診療所での設備で出産する人と中央病院で出産する人の違いを比較すると考えることが多かったです。
こちらの中央病院では村での接種に続き2回目のポリオワクチンの接種の体験をさせていただきました。
この後に日本大使公邸を訪問させていただき大使館の中で昼食をご招待していただきました。
大使公邸というところは普段全く踏み入れる機会もないので、入るところからかなり緊張しましたが、中に入るとラオスに居るのに、この空間だけは「ザ・日本」という感じの雰囲気でいただいた食事も国内で食べる和食と何ら変わりないすごくおいしい日本料理のコースを堪能させていただきました。
小林特命全権大使の物腰の柔らかいお話に癒されてきました。
その後国家ワクチン接種チーム事務所を訪問してワクチン支援を続けていくことを報告させていただき視察全行程を終了しました。
私たちがラオス滞在中に現地新聞やネットニュースにJCVのワクチン視察が報道されておりました。
不用品の寄付でリボーンプロジェクトを支えていただいております支援者様へ不定期ではありますが、視察報告などをさせていただければと思います。
皆様がお送りいただいております不用品は形を変えて、確実に外国の子供たちに届いておりますので、引き続き不用品からワクチンをの流れでリボーンプロジェクトをご利用いただければと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
リボーンプロジェクト
(REBORN)は今までに
350,989人分
のワクチンを寄付させていただきました。
2024-11-21 現在
リボーンプロジェクト
(REBORN)の流れ
1
ご自宅にある空き箱を用意 or
専用回収キットをご購入
まずダンボールをご用意いただきます。ご用意されたダンボールで送られる際の送料は、申し訳ございませんが"お客様負担"でお願いします。
ダンボールのご用意が難しい方は、専用回収キットをご購入いただくことも可能です。
専用回収キットをご購入いただくことにより、ダンボールの用意などが不要になります。送料は無料となります。
2 捨てても良いものを詰め込む
おうちにある捨てても良いものを詰め込めるだけ詰め込んでください。
中には送れないものもありますので、事前にご確認ください。
専用回収キットの紙袋のサイズは高さ75cm×胴幅99cm×幅底50cmとなります、45Lサイズのゴミ袋約2.5袋分程度の量が入る袋サイズとなります。
※寄付品の専用回収キットは紙袋となりますので、重量5㎏を超える大量の食器をお送りいただく際はキットのご利用は控えていただけますと幸いでございます。ご自身で段ボールをご用意いただき割れないように梱包していただき発送をお願いします。
(送料はお客様ご負担となりますのでご了承ください)
3 ご郵送
詰め込んだらガムテームで蓋を閉じ、指定宅配業者に集荷してもらうだけ。
以下の2つの方法から選択し、ご発送ください。(寄付品を送る際に連絡は不要です。)
①ご自身で空き箱を用意いただいている方は元払い(※送料はお客様負担でお願いします。運送会社の指定はございませんのでご都合のよい運送会社にてお送りください。)
②専用回収キットをご購入いただいた方は、付属の伝票をお貼り付け(※送料は無料。詰め込む荷物の重量は30kg以内でお願いします。)
※佐川急便の集荷依頼は必ずお電話にてご予約お願いします。Webからの集荷依頼では同封の伝票が使用できなくなり送料が必要となりますのでご注意ください。
<郵送先住所>
〒501-2571 岐阜県岐阜市太郎丸向良162
株式会社GoodService
058-229-5238
※ご予約不要ですのでそのままお送りください
※リボーンプロジェクトはREトレーディングの関連会社であるGoodServiceが運営しています。
※持ち込みは受け付けておりません。
※毎日大量の荷物が届いており、基本的にお一人様づつへの到着確認の連絡などは行っておりません。
到着後の連絡をご希望の方は、お送りいただくお荷物の中にお手紙をお付けいただき、大きくわかるようにメールアドレスと電話番号の記載をお願いします。
ご記載のメールアドレスからメール送信できなかった場合にはお電話にてご連絡させていただきます。
全国から受付中
日本全国どこからでも
受付致します。
- 北海道
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- ※離島は一部対象エリア外となりますので離島の方はお問い合わせいただきご確認下さい(052-242-9468)
※北海道エリアは回収キットの販売は中止とさせていただいております
送ると喜ばれるもの
- ぬいぐるみ
- おもちゃ
- ベビー用品
- 春夏用衣類
- ランドセル
- 食器
- 靴
- 工具
- 調理器具
- アクセサリー
- アウトドア用品
- バッグ
- 服飾雑貨
- インテリア
- 電動工具
- 掃除用品
- 贈答品
- 未使用の文房具
- スポーツ用品
- 楽器
- スピーカー
- 釣り道具
- 時計
- オーディオ用品
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送れないもの
家具・家電・危険物・液体・剥製・雛人形(兜はを除く)・和人形・音楽CD・映画DVD・書籍・車のタイヤ・大量のファイルやバインダー類・暖房器具全般・スーツケース・チャイルドシートなど・布団・座布団・雑誌・ビデオテープ・スプレー缶・日本人形・石で出来た置物・植木鉢・スキー・スノーボード・梅酒用の瓶・漬物石・紙皿・紙コップ等の使い捨て食器・割れている食器・両足揃っていない靴・合皮が剥がれているバッグ・かばん・靴・使用済みの下着・肌着・靴下・タオル・ストッキング・ハンカチ・作業着・ユニフォーム・ファイル類・危険物・冬服・ノート・文房具・封筒・日本語のボードゲーム・習字道具