2024/06/25 お掃除のコツゴミ屋敷リサイクル不用品処分不用品回収片付け
ソファの中身はどうなっているのか・・・
いらなくなったソファをただ廃棄するだけではなく、再資源としてリサイクルするためにソファを解体するというのもひとつの選択肢です。
一般的にソファは粗大ゴミに出されますが、その場合手数料がかかります。
今回、それぞれのパーツを分けて処分または再利用する方法を考えてみました。
パーツごとに解体を行えば、再利用したり、安く捨てられます。
また、処分する場合にも解体すれば処分費用がかからなくなる場合もあります。
では実際にソファを解体して、見ることにします。
目次
簡易タイプのソファは簡単に解体できる
今回解体するソファの特徴を以下にまとめました。
- 両横に肘置きがあるタイプ。
- 男性一人が簡単に持ち上げられるリクライニングソファ(二人掛け)。
- ホームセンターでの購入価格が、10,000円〜15,000円前後。
ソファを自分で解体するメリット|処分費用がかからない
ソファは粗大ゴミに分類されます。そのため、処分するには費用がかかります。
しかし、ソファを解体すれば、燃えるゴミと燃えないゴミに分けて、費用をかけずに処分できます。
名古屋市を例にすると、ソファを粗大ゴミとして処分する手順は以下の通りです。
- インターネットで申し込む
- 手数料(1,000円)を払う
- 指定された日時に、指定場所まで運ぶ
例に挙げたソファはゴミの分類規定により、1人用応接チェア2つ分に該当するため、処分費用は1,000円となります。
しかし、小さく解体すると、処分費用を支払う必要はありません。
参考:名古屋市「粗大ゴミ手数料のめやす」
ソファを解体する流れ
ソファの解体は外側のカバーを外し、内側のクッション材を取り除き、骨組みを切断するという流れで作業を行います。
<ソファの解体に必要な工具>
- カッター
- 軍手
- ハサミ
- 万能ハサミ
- ニッパー
- ドライバー
- ノコギリ
- 電動ドライバー(※)
- 電動ノコギリ(※)
(※)作業効率が上がる工具
解体作業で特に時間がかかるパーツは、骨組み部分です。
なぜなら、もし木製フレームであった場合はノコギリで切断してバラす必要があるためです。
鉄の骨組みの場合は、ドライバーでねじを取り除いて解体していかなくてはなりません。
そのため、電動の工具を使用した方が作業時間を短縮できます。
解体スタート!
まずソファの仕組みとしてこのタイプは全体骨組みとして鉄のパイプが使用されております。
そのパイプを抜き出すことが今回の解体の目的となります。
①ソファを裏返し、生地にカッターの刃を入れていく
まずソファを裏返して裏の面から角に沿ってカッターの刃を入れていきます。
そうすると裏の布、薄めのスポンジ、メインのクッションという層になっております。
そのメインのクッションの中に埋もれているのが鉄製のパイプフレームです。
②PPバンドを切断する
ご存じないかもしれませんが、画像のように一番重要な体重を支えている部分は、梱包用のPPバンドなのです。
鉄製のパイプフレームの端と端を約15センチ間隔くらいで、PPバンドが張り巡らされています。
そして、内側にリサイクルされたクッション材が挟み込まれているのです。
解体すると、「実は毎日梱包用のPPバンドの上で生活をしていた」という事実が露わになります。
画像にあるスポンジ状のクッションは、台所の食器洗い用のスポンジと変わらないくらい非常に柔らかく、このスポンジだけでは体重は支えられません。
そのため、鉄フレームとPPバンドがソファを支えるメインパーツとなっているのです。
③スポンジを分離する
ソファの解体を進めていく中で、すべてのPPバンドをカッターで切断していき、フレーム部分に挟まっているスポンジに切れ目をいれ、パイプを抜き出していきます。
この工程を終えると、ソファのパーツを布・スポンジ・PPバンド・鉄に分別できます。
所要時間は約10分。
たった10分で、再資源ゴミに仕分けできました。
ご自宅でも簡単にソファを解体できるため、多少の手間はかかりますがおすすめです。
出てきたゴミの分別方法3つ
ソファを解体すると、大きく分けて以下の3タイプのゴミに分別できます。
- スポンジ
- PPバンド
- フレーム(骨組み)パーツ
それぞれのパーツによって処分方法が異なります。
①スポンジ部分の捨て方|緩衝材としても利用できる
多少手間がかかりますが、スポンジや布部分は細かく切断をすればゴミ袋に入れてゴミの指定日に出せます。
また、クッション材は梱包するときの緩衝材として再利用できます。
そのため、個人売買で何か梱包するときに大きく役立つでしょう。
実際、ホームセンターにある梱包材料などの売り場では、このようなクッションを目にすることもあります。
名古屋市では、スポンジを可燃ゴミに位置付けています。
そのため、再利用せずにゴミとして出す場合は、指定袋に入れて処分すれば費用がかかりません。
再利用されない場合は、燃えるゴミの日に処分しましょう。
参考:名古屋市「家庭ゴミ・資源ゴミ50音別分別早見表」
②PPバンドの捨て方|処分方法が自治体・素材によって異なる
PPバンドとは、一般的に梱包で使用される黄色いテープを指します。
ポリプロピレン製で丈夫なため、引っ張られる力に強く、押しつぶされる時にも高い抵抗力を発揮します。
そのため、多くのソファで座席を支えるパーツとして使用されています。
このPPバンドは自治体によって、可燃ゴミまたは不燃ゴミと分類が異なります。
名古屋市では、PPバンドを可燃ゴミと位置付けています。
そのため、指定袋に入れて、可燃ゴミの日に出せば問題なく処分できます。
参考:名古屋市「家庭ゴミ・資源ゴミ50音別分別早見表」
③フレーム(鉄・木材)の捨て方|リサイクル可能なものは持ち込む
そうすると残るのは鉄のフレームだけです。
この鉄は、各地域に鉄のリサイクルをしている工場があるかと思いますので、そちらにお持ち込みされれば、大抵の場合は無料で引き取りをしてくれます。
木製フレームは解体すると、可燃ゴミとして捨てられます。
大きすぎると回収されないこともあるため、必ず細かく分解して可燃ゴミとして出しましょう。
名古屋市は月1回、鉄製フレームを不燃ゴミとして回収しています。
ただし、30cm角以上の鉄製フレームは粗大ゴミとして処分しなければなりません。
処分方法や指定日時は、お住まいの地域によって異なります。事前に確認しておきましょう。
参考:名古屋市「不燃ゴミ分け方・出し方」 「各区の資源・ゴミ収集日」
大きなソファでも基本的な流れは同じ
大きなソファであっても、基本的なソファの構造は同じです。骨組みの大きさが異なるだけであるため、解体方法も変わりません。
ただし、一般的にPPバンドを使用している部分にワイヤーが使われていたり、スポンジが大きかったりする点で異なります。
ソファが解体できない!解体以外の処分方法を解説
ソファを解体しようとしてもできないときには、以下のような方法で処分しなければなりません。
- ソファを中古品として売る
- 専門の業者に依頼して引き取ってもらう
①リサイクルショップ|需要が小さい
まだ使える状態であっても、中古ソファが売れる可能性はあまり高くありません。
しかし、購入価格が何十万するような高額なソファであれば、少々汚れていてもリサイクルショップなどで買取してもらえる可能性が高いでしょう。
一方で、安価なタイプのソファを売却する場合は、ほとんど需要がないため買取をしてもらえない可能性があります。
リサイクルショップから見れば、仕入れ値が安くても売れ残る傾向があるため買取を控えているためです。
中古ソファはリサイクルショップでの売り場面積を占める割に安価で取引されるため、ソファ自体の取扱いを実施していない店舗もあります。
リサイクルショップに買取を依頼する際は、事前にソファの取扱があるかを確認しておきましょう。
②フリマアプリ|配送方法がネック
ソファを中古品としてフリマアプリで販売する方法もおすすめします。
しかし、多くのフリマアプリでは、配送費を自己負担とした方が売れる可能性が高くなるため、売却費から配送費や手数料が差し引かれることを認識しておきましょう。
売却できたとしても利益分がどれくらいになるのかを考えて、売却価格を提示しなければなりません。
③不用品回収業者|他の不用品もまとめて処分するとお得
ソファの処分は、不用品専門の回収業者に任せる方法がおすすめです。
ソファの処分や運搬に関する知識が豊富な回収業者に依頼すれば、引っ越しの荷物を減らすこともできます。ソファ以外にも処分したい大型家具や家電などをまとめて引き取ってもらえます。
運搬や解体の手間がかからず、指定した日に処分できるため、もっとも手軽なソファの処分方法だといえます。
まとめ
本記事では、ソファを解体してパーツごとに分けて捨てる方法について解説しました。ソファの構造を知り、これからソファの処分を検討される際の参考となれば幸いです。
時間と手間はかかりますが、解体すれば粗大ゴミを無料で処理できます。解体の手間をかけることで、節約につながるでしょう。
グッドサービスではソファの回収を行っています。ソファの他に家電・家具も引き取りを行っています。不用品の処分でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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