後飾り(あとかざり)
後飾りは白木でできた祭壇で遺骨を四十九日まで置いておく祭壇のことです。他にも「自宅祭壇」「後檀」とも呼ばれます。白木以外の材木で作られた場合には白い布がかけられていることが多いです。昨今では薄いピンクやブルーの色味のある布であったり、写真立ても装飾がついているものが増えてきました。葬儀社によっては対応できたり難しかったりするので都度相談をしたり各自で準備をすると良いでしょう。故人の人に合わせた後飾りを作れるようになったのは良いことなのではないでしょうか。四十九日を過ぎたら処分をしてしまって構いません。あくまで仏壇や骨を収める場所が完成するまでの仮の場所で四十九日を過ぎたらただの棚と化してしまうので大切に取っておく必要はありません。この時白木でできたものではなく段ボール製のものを買っておくと処分に手間がかかりません。もしそのまま捨ててしまうことに抵抗がある場合にはお寺などにて供養することもできます。白木の処分方法については各自治体に確認すると良いでしょう。葬儀社によっては後飾りを貸出ししていることもあるので一度確認してみると良いでしょう。また遺骨を納骨しない、自宅供養の場合には引き続き後飾りを利用して安置しておくことが可能です。後飾りを置いておく間は本位牌は使われません。本位牌とは漆塗りに金文字で改名や生年月日などが書かれたものです。後飾りを置いてある期間は漆塗りをされていない白木の位牌を使うことになります。後飾りには仏具も置かれるので仏壇が来るまでの代替品ともいえます。故人は飲食は直接できませんが匂いを感じ取ることはできるといわれています。そういった面では故人が好きだった食事を置いておくことも可能です。遺族の方や友人が弔いに来られた際には菓子折りを持ってくることが多いです。一度は故人に渡してから賞味期限の切れないうちに食べると良いでしょう。お供えするお花については特に決まりは有りません。初日は葬儀で使われた花を束にして備えておくことが多いです。現在では故人の好きだった花を使うことが多く、菊や仏花を使わなくても良いことが多いです。葬儀でも故人に合わせた花を使うことが増えてきたわけですから自宅に関してはもっと自由に花を選ぶことができるわけです。
仏壇が来るまでの仮の仏壇としても使うことができます。なので仏具も後飾りに置いておくことも可能です。宗教によっておくものは異なるので必要であれば確認しておく必要があります。後飾りはキリスト教や神道でも使われています。キリスト教では宗派にもよりますが後飾りに十字架やパン、赤ワイン、聖書が置かれることが多いです。パンはイエス・キリストの肉体を表し、赤ワインは血液を表しています。神道は神道用の位牌(霊璽)と花瓶、榊、神様が食べるために置く飲食物用の台(三台)、榊に紙を撒いた玉串が置かれています。