海洋葬(かいようそう)
目次
海洋葬の仕方
海洋葬というのは自然葬の一種で海に散骨をすることです。
船を準備したり遺骨を粉砕したりするのが大変ですので業者に頼む場合がほとんどです。
種類としては主に一隻一遺族で散骨をする個別散骨と一隻数遺族で散骨する合同散骨と業者に最後の散骨までお願いする委託散骨があります。
流れとしてはまず遺骨を2ミリ以下に細かく粉砕します。粉骨を持って海岸から数キロ離れたところまで船を操縦して向かいます。ある程度海岸から離れた場所まで来たら遺骨を海に向かって散骨します。
散骨する際、風が強い日にはうまくできず、路上や船体に残ってしまう可能性があるので水に溶ける紙にくるみ海に投げるといった形になる業者が多いです。
散骨する際の注意事項
人によってはいい気分だとは思わない方々もいるので人目に付く時間帯は避けましょう。また喪服も先程といった理由でおススメはできませんので喪服に似た黒い私服を着ると良いでしょう。
節度ある行動を心がけましょう。この節度というのは他人に配慮をするということです。
また海は故人の方ももちろんですが遊戯目的で来られる方などさまざまな用途があります。いつまでも綺麗な海でいられるよう遺品も撒きたい場合は必ず専門業者に相談をしましょう。
ペットの散骨
ペットの場合、埋葬許可証が必要ないので個人でも行うことが可能です。ですが気を付けておくことが人の散骨と同様節度ある散骨をしなくてはいけないということです。
宗派によってはペットの散骨ができる業者とできない業者があるので一度確認する必要があります。
よくある質問
Q)散骨は違法ですか
2020年時点では散骨に関する詳しい法律は定められていません。ですが遺骨をそのまま海に撒いてしまうと遺骨遺棄罪になる可能性が非常に高いのでそれを防ぐために必ず細かく粉状にして撒きます。
Q)散骨時にお酒を撒くのはなぜか
お清めの意を込めてお酒を撒きます。故人が好きだったお酒を撒くこともできますがワインなど色のついているものだと船体に着色してしまう可能性があるので避けた方が良いでしょう。またその他献花や故人の遺物に関しては遺骨と一緒に撒いてもいいか業者などに相談しましょう。
Q)遺骨は全て散骨しなくてはいけませんか
全て散骨するか一部を散骨するかは遺族様のご希望に沿うことが可能です。