セルフネグレクト(せるふねぐれくと)
目次
セルフネグレクト(自己放任)とは
普段、ネグレクトという言葉は子育てを放棄した際に使われている言葉です。自分の健康、生活環境などのセルフケアができなくなってしまうことをセルフネグレクトといいます。
とても簡単に要約をすると自分に対しての関心がなくなることです。関心がなくなることによって自分の身の回りの世話ができなくなります。
セルフネグレクトを判別することは難しいですが主にゴミ屋敷や汚部屋などが主に挙げられています。
ゴミ屋敷や汚部屋が挙げられる理由としては生活を維持する意欲がなくなって生活の安全が損なわれているからです。生きていく活力がなく周囲に助けを求めない人が多いのでどんどん悪循環になることが非常に多いです。ゴミ屋敷までならまだしも最悪誰にも気づかれることなく孤独死をしたまま数ヶ月そのままになってしまうことだってあります。
主な特徴
様々な特徴がありますが高齢者のセルフネグレクトの方に見られるのは体が不自由で動くことが苦痛と感じる人が大半です。そのほかにも加齢や体の不自由からの倦怠感、配偶者や大切な人が亡くなった際の虚無感やメンタル的な事も関係しています。動くのが億劫でごみを捨てたりお皿を洗ったり今までごく当たり前にしてきたことすらできなくなってそういったことが重なるうちにゴミ屋敷と化してしまいます。ほかにも経済的に余裕がなかったり病院まで行く足がなかったりなどの理由から病院に行けなかったりした場合、病状がどんどん悪化していってより一層自由に動けなくなり身の回りの世話ができなくなってしまうこともあります。
セルフネグレクトと言われてもピンも来ないかもしれませんが主にこのような人が挙げられます。
・ゴミをゴミ箱に捨てなくなった人
・床や物を汚してしまってもそのままにしている人
・壁に穴が開いたままや明らかに傾斜のある家に住み続けている人
・認知症があるにもかかわらず介護を受けない人
・重度のけがを負っているにもかかわらず通院、入院をしない人
ごく一般的とされることができなくなった人は要注意です。
セルフネグレクトは高齢の方に多いと思われがちですが実はそんなことはありません。昨今は一人暮らしの若者が増え身寄りが近くに住んでいなかったり様々なストレスによりセルフネグレクトを起こす人もいます。
改善方法
地域によってはセルフネグレクトによる孤独死を減らすための自治体があります。
すぐに改善をすることは簡単ではありません。ですが、まず自分はセルフネグレクトしてしまっているという自覚を持つことが大事です。
自覚することも大切ですが改善策を見つけることは難しいです。そもそもセルフネグレクトをされている方を見つけるのも難しいですしコミュニケーションを図ってみるのも容易いことではありません。難しい提案にはなりますが定期的に外に出かけてみたり喫茶店の店員さんに話しかけたりなど、自分がここにいますという意思表示をしていくことが大切です。週に1度の頻度でいいので出かけてみるのはいかがでしょうか。そうすることで身なりを綺麗にすることができますし運動をすることによって食欲がわいたり睡眠欲がわいたりと元の正しい生活に身体がなじんでいきます。そういったことを心がけることによって万が一姿が見えなくなったら誰かに気づいてもらえますし様子を見に行くこともできます。かなり漠然とした解決策にはなってしまいますが一人で居続けないことが大切なのではないでしょうか。