用語集

遺品整理士

遺品整理士(いひんせいりし)

遺品整理士は、ただ遺品を整理して片付けるだけの人ではありません。
故人様やご遺族の方のお気持ちを尊重し、思いやりを持って遺品と心の整理をお手伝いするために設けられた資格です。
遺品整理を始める前には、ご遺族の方のお話をしっかりとお聞きします。遺品整理の際は、故人様のご愛用の品々を丁寧に扱うことで、故人様・ご遺族の方のお気持ちに配慮します。
ご遺族の方のなかには、忙しくて時間が取れない、遠方に住んでいて片付けができないなどの事情をお持ちの方もいるでしょう。
遺品整理でお困りのご遺族の方にかわって、礼を尽くして作業をすることが、遺品整理士の役割といえます。

思い出の「遺品」を整理するということ

故人の遺した遺品を整理するということは、これまでの日本では主に遺族が行ってきました。
「形見分け」という言葉もありますが、故人を偲び、手元に残しておくものと不要なものを分けていきます。
残された遺族が気持ちを整理する、また故人の思いのこもった品々を「供養する」という点でも、ただいらなくなった物を仕分けて捨てるということではないのが遺品整理です。

遺品整理士の存在意義とは

本来であればそのように遺族が行うことの多い遺品整理ですが、核家族化の進む現代社会ではなかなかそういかないのが現状です。
遺族が遠方に住んでいることも珍しくないですし、少子高齢化で、片付けを手伝える体力のある親族の数が減っているということもあります。
また、リサイクルが進む一方で、物の捨て方が複雑化しています。
昔は簡単に捨てることのできたものが、どのように処分したらいいかわからない・・・しっかり供養をしたいが、お寺との付き合いがない・・・遺しておくべきものがわからない・・・そういった悩みを抱える遺族を助けるためにできた資格が、「遺品整理士」です。
専門的な知識と経験を基に、遺族へ形見分けのアドバイスを行います。
所属している遺品整理業者によっては、仏壇の魂抜きや遺品の供養をするためのお寺を紹介している場合もあります。

遺品整理の業者は年々増加しており、また需要も増えていますが、残念ながら法整備が間に合っておらず、違法な処理をしている業者が少なからず存在します。
不用品を不法投棄し、提示する金額を安く見せようとしたり、知識がないゆえに価値のあるもの捨ててしまう業者もいます。
遺品整理士認定協会は、遺族の方が安心して依頼ができるよう、遺品整理士の認定試験を行っています。
全てではありませんが、遺品整理士の資格を持った業者もかなり増えてきています。
遺品整理業者を選ぶ際には、資格を持っている業者かということをぜひポイントにしてみてください。

遺品整理士にできること

遺品整理士に遺品整理を依頼すると、どのようなことが行われるのでしょうか。
まだまだなじみの薄い資格の遺品整理士について、代表的な仕事内容をご紹介します。

遺品の仕分け

故人様の生きた証である遺品の数々を、心をこめて整理し、仕分けをします。
遺品整理士は、ただ遺品を仕分けるのではありません。
故人様やご遺族の方の思いを尊重し、遺品を大切に扱うための心構えを持って仕事に取り組んでいます。
ご遺族の方の希望をもとに、残すものを分け、処分するものの価値を見極めて、処分方法を決めることも重要な仕事です。
ご遺族の方が処分に迷うものがあれば、遺品整理士が相談にのり、ふさわしい方法を決めるお手伝いをします。

必要なものを探す

貴重品や重要書類など、ご遺族の方にとって必要なものを、遺品から探し出します。
故人様が大事に保管してある書類や貴金属を、膨大な量の遺品から探し出すことは、ご遺族の方にとって骨が折れる作業です。
さまざまな場所に重要な書類を保管していたり、隠すために隙間にはさんでいたりすることもあります。
なかには、故人様本人でさえ隠し場所を忘れていることもあるでしょう。
遺品整理士は経験をもとに、よくある隠し場所を中心に、慎重に必要なものを探し出します。
また、丁寧に片付けることで、重要なものを誤って捨てることを防ぎます。

リサイクル・リユース品の分別

不用品と仕分けられたもののうち、リサイクルやリユースできるものは捨てずに分別します。
家電リサイクル法により、冷蔵庫やテレビなどの家電を処分するには、処分費用がかかります。遺品整理による処分費用を抑えるためには、リユースできる家電や家具はなるべく買い取りを依頼することが大切です。
衣料品や鞄、ブランド品や骨董品などの品々もリサイクルやリユースが可能なものを分別し、再利用につなげます。

不用品の搬出

遺品整理業者によっては、不用品の買取をしています。
そのため、不用品・リサイクル品・リユース品の分別が終わると、それぞれの荷物を梱包し搬出します。
仕分けと同時に大型家具や大型家電を家から運び出すため、ご遺族の方の手を煩わせることはありません。
不用品の処分は、一般廃棄物収集運搬許可業者が行います。自治体ごとに許可を取る必要があるため、処分に関しては許可を持つ業者への委託が一般的です。
遺品整理業者に委託代行を依頼すれば、一般廃棄物収集運搬許可業者と直接やりとりする必要はありません。
遺品の分別から搬出まで手配可能な遺品整理業者に依頼すれば、部屋を急いで片付けることも可能です。

仏壇や位牌の供養

ご遺族の方の要望があれば、仏壇や位牌、神棚などの、遺品の供養を手配します。
そのほかに、故人様が大切にしていた衣服や人形、写真など、思い入れの強い遺品の供養も可能です。
遺品整理の際に、供養したい遺品を伝えてください。
遺品整理業者によって、合同供養や個別供養を手配します。

片付け後の清掃

遺品を仕分けし、不用品の搬出が終わると部屋の清掃をします。
亡くなった時の状況によって、特殊清掃が必要なときは業者にご相談ください。
特殊清掃や消臭作業、床の張替えなどの内容に応じて見積・作業を行います。

遺品整理を依頼する利点

遺品整理は自分で行うことも可能です。あえて業者に依頼するメリットはどのようなことでしょうか。
下記で遺品整理を依頼する利点を押さえます。

遠方に住んでいても遺品整理ができる

ご遺族の方が遠方に住んでいても遺品整理が可能になり、ご遺族の方の負担を減らせます。
故人様の家とご遺族の方の家が離れている場合、遺品整理はなかなか進みません。
遺品整理のための移動時間、移動費用、整理の時間、そして移動時間も含めた休暇の取得が必要となり、ご遺族の方の負担は相当なものになります。
さらにはごみ捨てのルールや分別方法も分からなければ、遺品整理だけの問題ではなくなります。
遺品整理業者へ依頼すると、立ち合い不要の遺品整理も可能です。事前の打ち合わせを行い、鍵を郵送することで、遠方からでも遺品整理を依頼できます。

急いで遺品整理ができる

故人様が賃貸住宅に住んでいた場合、遺品整理が終わるまでは賃料を支払う必要があります。
ほかにも、家を売りたい場合に、遺品整理を急いで行いたいかもしれません。
そのようなときは、遺品整理を業者に依頼すれば、手早く整理することが可能です。
ご遺族の方だけで遺品整理をするとなると、仕分けだけでなく、不用品の処分業者や買い取り業者の選定、各業者との日程調整などの手間がかかります。
急いで遺品整理したいのであれば、プロの遺品整理業者に任せましょう。

精神的・体力的な負担が軽減される

大切な人を亡くしたばかりのご遺族の方にとって、思い出の品の整理は精神的につらい作業です。
持ち主をなくした遺品に、必要、不要のような線引きをすることは難しいかもしれません。
また、在りし日の姿を思い返すことで、遺品整理の手も止まりがちになるでしょう。
遺品整理には体力も必要です。
家1軒分ともなると、大型の家具や家電だけでなく、持てるサイズの荷物だけでも、何度も何度も運び出さなければなりません。
遺品整理をプロの業者に任せれば、精神的・体力的な負担を軽減できます。

整理にかかる時間を短縮できる

ご遺族の方は葬儀のあとも、さまざまな手続きで忙しくしています。
相続や名義変更などの書類上の手続きや、四十九日法要の日程調整など、やることは山積みです。
そのため遺品整理は後回しとなり、必要な書類を都度探す手間が発生します。
遺品整理は、想像以上に時間のかかる作業です。
仕事が忙しい人であれば、なかなか取り掛かることができず、結果的に数年かけてしまうこともあります。
故人様を偲ぶ気持ちは大切ですが、あまり長い間手をかけずにおくことは好ましくありません。
片付けが苦手であったり、忙しかったりするのであれば、プロの遺品整理士に依頼することをおすすめします。

重要な遺品を探せる

相続に必要な重要書類の保管場所が分からないときは、遺品整理士に捜索を依頼しましょう。思い出のアクセサリーのような、貴重品が見当たらないときも同様です。
本の間や、家具の隙間、タンスの引き出しの裏など、遺品整理士としての経験をもとに丁寧に捜索します。

貴重な遺品を捨てずにすむ

遺品整理業者に依頼する方法以外に、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
しかし、不用品回収業者は貴重品の捜索や、書類の捜索を行いません。そのため、貴重品や重要な書類が捨てられてしまう可能性があります。
遺品整理業者であれば必要なものを見極めて、再利用できるものは再利用へとつなげるため、貴重な遺品を捨てずにすむため、安心して依頼できます。

大型の家具も運び出せる

遺品整理業者なら、家族だけでは運び出すことができないような、大型の家具や家電も運び出すことができます。
タンスや冷蔵庫、大型テレビや洗濯機を個人で運び出すことは非常に困難です。
大型の家具や家電が遺品に含まれているなら、業者への依頼を前提に遺品整理を検討しましょう。

遺品整理士の必要性

家族や親族が亡くなったとき、故人様に近しい人々が遺品を整理する方がより理想でしょう。
しかし、さまざまな事情により、遺品整理にまで手がまわらないご遺族の方も存在します。
そのようなご遺族の方にかわって、故人様の尊厳を守りつつ、思い出の遺品を丁寧に整理するのが、遺品整理士です。
2011年公開の映画『アントキノイノチ』では、遺品整理業者で働く若者が、遺品整理を通じて自分自身の過去と向き合う様子が描かれています。
遺品整理士の存在が注目されるきっかけとなりました。

社会的な需要の高まり

現在、少子高齢化や核家族化に伴い、高齢者の独居が増えています。遠方に住む家族や、共働きの家族だけでは遺品整理が困難な状況です。
また、血縁の遠い親族が相続人の場合、故人様との接点が薄いため、遺品整理に積極的になれないこともあります。
このような社会的背景により、遺品整理士の需要は高まっています。

故人様への配慮

遺品整理士は資格取得にあたって、故人様やご遺族の方への配慮を欠かさず、思いやりの心をもって遺品整理することを学びます。
そのため、遺品を大切に扱います。
遺品は故人様の生きた証です。
金銭的な価値ではなく、故人様とご遺族の方にとっては思い出の品々であり、それだけで価値のあるものです。
遺品をただの物ではなく、家族の思い出として丁寧に扱って欲しいのであれば、遺品整理士に依頼することをおすすめします。

遺品整理にまつわる法的知識がある

遺品整理には、仕分け、リサイクル、廃棄などの作業があります。現在は以前のように不用品を気軽に捨てられなくなりました。
遺品整理士は古物営業法やリサイクル法、廃棄物処理法などの法的知識を学ぶため、仕分けした遺品を適切に処分できます。
また、不用品を不法投棄したり、ご遺族の方に無断で換金したりすることはありません。
遺品整理士なら、故人様の遺品を安心して任せられます。

不正業者を見分ける

遺品整理の需要が高まると同時に増えているのが、不正業者による被害です。
低めの金額で見積を提示した後に、高額な追加請求をする業者もいます。
他にも、不用品を不法投棄する、遺品から金品を盗むなどの被害が挙げられます。
このような不正業者による被害を防ぎ、遺品整理業者の信頼を取り戻すため、遺品整理士の民間資格が整備されました。
遺品整理士が在籍する業者を選ぶことで、優良な業者を見分けることができるのです。

遺品整理士は故人様とのお別れをサポートします

家族を亡くすと葬儀や手続きなど、やらなければならないことがたくさんあります。
遺品整理もそのひとつです。
ご遺族の方が故人様との思い出を振り返りながら、遺品を整理するならば、故人様も喜ぶことでしょう。
しかしさまざまな事情で、ご遺族の方が遺品整理をできないこともあります。
遺品整理士は、ご遺族の方のお困りごとを解決すべく、専門の知識と思いやりの心をもって、遺品整理に取り組みます。大切な故人様の思い出の品を、ご遺族の方にかわって心を込めて整理し、お別れの準備をサポートします。
GoodServiceには遺品整理士の資格を持ったスタッフが在籍し、お客様の要望に合わせて、遺品整理を行います。もしも遺品整理・生前整理でお困りの際はご相談ください。

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