生ごみ(なまごみ)
目次
生ごみの定義は?
「生ごみ」とは、水分を多く含む廃棄物のことで、主に野菜くず、食べ残し、食材の調理から出たごみなど、台所から出る水分を含んだごみを指します。
日本では、年間およそ5000万トンのごみの内、約38%にあたる1900万トンが生ごみという数値が出されています。その中でも、家庭から出る生ごみがおよそ半分の50%を占めるという説もあります。生ごみの約60%は燃やされたり、埋められたりし、リサイクル率はおよそ40%に止まっています。
生ごみをリサイクルするには
生ごみのリサイクル方法としては、肥料や飼料などとして再利用する方法が考えられます。飲食店や食品メーカー、コンビニなど調理をする業者が協力してリサイクルを進め、農家などが肥料や飼料として活用することで、食材の生育に活用して飲食店などに還元するという食品リサイクル法もあります。
水分の多い生ごみの量を減らすための努力
生ごみの内、約65%~70%が水分と言われていることから、ごみの減量を目指して生ごみの水切りや使いきり、食べきりなどを推進する自治体もあります。
水切りの例としては、野菜は皮をむいてから洗うことで余計な水分の吸収を避ける。調理中には三角コーナーなどをシンク上に避け、水に濡らさないようにすることで含有水分を抑制。また、調理後、三角コーナーを少し傾けてしばらく置いておくことで、水分が切れやすくするなどという方法が紹介されています。
一角を切り落としたレジ袋に生ごみを入れ、レジ袋の上からぎゅっと絞った後、水分を切った生ごみを新聞や不要な布の上で乾燥させるなど、簡単な工夫やひと手間を紹介している自治体もあります。ごみの減量はもとより、悪臭や腐敗、小バエの防止にもつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
生ごみ自体を減らすために、余分な物を買わず、食べる分だけ調理する、野菜の皮や芯なども丸ごと料理に使うなど、使いきり、食べきりのアドバイスを、HPに掲載している自治体もあります。
生ごみの減量、堆肥化に対する補助制度も
さらに、熱処理型やバイオ処理型、ハイブリッド型などの家庭用生ごみ処理器、ごみを堆肥化する容器、シンク下に設置して生ごみを粉砕処理し、下水に流すディスポーザーなども販売されています。
生ごみ堆肥化を促進するため、生ごみ処理容器購入に際する補助制度を設けている自治体や、生ごみ資源化の活動に取り組む団体の支援、堆肥化講座の開催を促進する取り組みなども見られますので、該当する自治体の情報を調べ、対象となる補助制度などがないか確認してみることで、生ごみ減量に積極的に取り組みましょう。