粗大ごみ
目次
「粗大ごみ」の定義とは
「粗大ごみ」とは、家庭から排出される大型のごみのこと。具体的には、家具や自転車、布団、カーペット、古木材など、ある寸法や重量を超えた大きな廃棄物。また、小さくても、家電製品のように燃やす前に砕かなくてはならないような物も含まれます。
通常のゴミ収集では回収してもらえないため、粗大ごみを処分するにはお住まいの自治体の指定する方法に従う必要があります。
多くの場合、事前に申し込みをして、回収の予約を取り、一定の手数料を支払うことが必要です。この手数料は、粗大ごみを適切に処理するためのコストをカバーするために使われます。
粗大ごみは通常、専用の施設に運ばれて破砕され、鉄分などを回収した後、可燃部分は焼却、不燃部分は埋め立て処分されます。
実は自治体ごとに異なる粗大ごみのルール
一般的に粗大ごみの収集は、有料化している自治体が多く、各自治体に事前に申し込みをした上で出す必要があります。また多くの自治体では家電サイクル法やパソコンリサイクル法の対象となる物や、収集運搬が困難な物などは申し込みができません。また粗大ゴミの定義も自治体によって異なります。
自治体によってはリサイクルステーションなどに持ち込みができる場合など、定義・申込方法などが異なりますので、必ず自治体のルールを確認しましょう。
名古屋市の例
粗大ごみの対象になるのは30cm角を超える大型ごみ。大きさや種類によって、粗大ごみの手数料が異なります。例えば自転車は500円、布団は250円など。収集は月に1回、地域ごとに収集日が決まっています。粗大ごみを出す際には、電話で申し込む場合、収集日の7日前(前週の同一曜日)まで受け付け。インターネットで申し込む場合には、10日前までに手続きを済ませなければいけません。届け出の品目を変更する、追加する場合も、同様に7日前までに申し込む必要があります。
申し込み時に収集日、ごみを出す場所、手数料、受付番号などを確認し、その後スーパーやコンビニなどの指定販売店または環境事業所で手数料納付券(シール)を購入。シールに氏名または受付番号を記入し、粗大ごみの見やすい場所に貼り、指定された場所に出すという流れです。
粗大ごみを出す際、例えば木材など長い物の場合には長さ1.5m、直径15cm以下に縛ること、石油ストーブや石油ファンヒーターは灯油を完全に抜いて乾電池を外すことなど、自治体ごとに取り決めがあるので、事前に確認しましょう。
名古屋市の場合、粗大ごみとして回収した物の内、再利用が可能な家具類などの一部の物品については、有効活用のために市が修理し、リユース家具として販売するケースもあります。リユースを望まない場合には、手数料納付券シールの予約に「リユース不可」などの意思表示をしましょう。
家電リサイクル法の対象機器や小型家電はどうしたら?
粗大ごみとして収集することができない物として、エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機など家電リサイクル法の対象機器をはじめ、家庭用パソコン、ガスボンベや耐火金庫、消化器などの処理困難な物、事業活動に伴って生じた廃棄物などが挙げられます。また、小型家電にあたる縦15cm、横40cm、奥行25cm以下のDVDプレイヤーやファックスなどは、回収ボックスにより拠点回収が推奨されています。
このように粗大ごみを出すには、回収できる物かどうかの品目の確認、事前の手続きや出し方のルールに従った処理など、手間と時間を要します。
急な引越しなど、時間がない時や粗大ごみが大量になる時、回収日のタイミングが合わない時などには、一括で請け負っている不用品回収業者に依頼するのも一つの方法でしょう。