腐敗臭(ふはいしゅう)
目次
悪臭でのニュースとは
物が腐った時の臭い、腐って悪臭を放つようになった物の臭いのことを一般的に腐敗臭と呼びます。腐敗臭といえば、ドリアンに代表されるように、独特の臭いを放つ植物の臭いの形容詞に使われることもあります。
ドリアン以外にも、「腐敗臭のよう」と例えられるほどの強烈な臭いを放つ植物に「ショクダイオオコンニャク」という植物があります。インドネシア・スマトラ島のごく限られた場所に生えるサトイモ科の希少植物で、小さな花が集まった花序は高さ約3m、直径およそ1m以上にも及びます。
通常、数年に一度しか開花せず、開花から2日目には閉じ始めてしまうという貴重さから、各地の植物園などで開花した姿やその悪臭ぶりがニュースで取り上げられることもあります。
腐敗臭が社会問題化した一因とは
社会問題としての腐敗臭に目を向けると、近年の孤独死増加により、死後の腐敗臭問題が表面化しています。誰にも気付かれることなく死に至る孤独死や自殺の場合、遺体の発見までに日数がかかることが大半。発見時にはすでに腐敗が進んでいるため、強烈な腐敗臭を放つのが通例です。
孤独死の発見においては、隣近所の人が腐敗臭をきっかけに通報をするというケースもあります。
腐敗臭だけでない??他の危険も伴う死の現場
孤独死による腐敗臭は、単に悪臭を放つだけではなく、多くの場合、ウジやハエなどの不衛生害虫や、それに伴う有害な菌やウイルス、また体液や血液などの汚れ、カビなどを伴います。
万が一、家族や親しい知人の孤独死、自殺という不幸な場面に直面した際には、一般の方が市販の用品などを使って清掃し、居室を原状回復することは非常に困難です。腐敗臭により気分が悪くなる可能性もありますし、殺菌や消毒などを行う際には、相応の装備をして行わなければ人体に悪影響を及ぼす可能性もあり、注意が必要です。また、ウイルスや細菌などにより、感染症にかかるリスクも考えられるなど、多くの危険を伴います。
信頼のおける業者選びのために~見極めポイント
孤独死や自殺に伴う腐敗臭の処理に悩んだ際には、特殊清掃を請け負う業者に依頼することをお薦めします。
臭いを根源から処理するには、腐敗臭の元を特定する経験値が最大の鍵に。その上で専門業者が行う作業手順の一例としては、まず、感染症を防ぐために二酸化塩素を使用して、強力な消毒剤を散布。状況に合わせて殺虫剤や消毒剤を使用してから、消臭作業に入ります。
また、非常に高い効果が得られる専用機器として、業者の中では「Panther-J」という機器が知られています。残臭を完全に除去できる他、除菌効果にも優れた、世界的にも評価の高い機器です。このような高性能の専用機器において消臭や除菌、消毒作業を進めます。
信頼のおける業者を選ぶポイントとしては、一般社団法人 日本除菌脱臭サービス協会が認定するオゾンショックトリートメント(OST)法に準拠した処理法を採用し、セミナーや講習会を受講しているかなどを、直接尋ねてみるのも一つの方法です。万全のスキルを有しているか、しっかりとした効果を得られる機器を使用し、適正価格であるかどうか、経験が豊富であるかなどをトータルで比較し、見極めた上でオーダーすると良いでしょう。