2016/01/18 生前整理・終活
人が亡くなった時にしなければならないのは葬儀だけではありません。
葬儀が滞りなく終了したとしても、遺族は遺産相続手続きや遺品整理などを行わなくてはなりません。
これが意外と手間がかかり、場合によっては数年がかりとなる事さえあるのです。
一方で最近では外国に倣ってエンディングノートといった自分の死後の一切合切の詳細を、事細かに指示を残すものがあります。
残された家族や親戚が迷ったり困ったりする事のないよう配慮する人も増えてきているのです。
こういった生きているうちに自分がいつ死んでも遺族が困らないように全てを整然としておく事を生前整理と呼びます。
具体的に生前整理とはどんな事をしておくべきなのでしょうか。
まず、人の死去によってトラブルが起きがちなのが遺産相続です。
財産でトラブルが発生しないために、何を財産として残すのかをまとめ、どこに何があるのかを明記しておく必要があります。
遺言書を公正証書として残しておくのが望ましいでしょう。
また家や土地の権利書、預金通帳、有価証券、宝石類等は、人目に付かない所に隠している場合が、ほとんどですから見つからない可能性もあります。
事前に自分が亡くなった際には必要な人にわかるような手配をつけておきましょう。
また、遺品整理も遺族にとってはとても負担になるものです。
特に家族とは別に暮らしていた場合などは家一軒分の家財道具や洋服、生活用品を始末しなければなりません。
規模によっては家一軒の解体と同じくらいの作業量が必要なのです。
こうした事を考えて、いらなくなった服や家電、家具などをあらかじめ処分しておくことで残された家族の負担を減らしておく事が求められます。
使っていない家具、着ない洋服、古い食器等、暇があったらまとめて捨ててしまおうと思っている内に死が先に訪れてしまう事があります。
一人の人間が数十年生活していく内に溜まる品物の量は、遺族が数日作業して処理しきれるものではありません。
本人が生きている間に粛々と整理するしかないのです。
一人での整理が難しい場合は生前整理サービスを依頼すると良いでしょう。
不用品回収や中古買取業者は放棄の代行や買取のみです。
しかし、遺品整理士の在籍する生前整理サービスなら整理作業の補助もしてもらえ、不用品があれば運び出しと買い取りもしてもらえるのです。
相続準備の相談にも載ってもらえるのも有り難いところです。
なるべく早く身の回りを整理し、残りの人生を楽しみましょう。