2016/01/28 生前整理・終活
近頃では終活という言葉が少しずつ定着してきました。
核家族化が進み、家族の形は大幅に変化してきています。
以前のような子どもの数が多い時代でしたら、親が亡くなった場合の手続きや整理は手分けして負担できるものでした。
しかし今はそうもいきません。
残された少ない遺族で悲しみの中、様々な手続きを取り仕切り、更に故人の遺品整理を行わなければならないのです。
物が多いタイプの故人の場合、その作業はちょっとした引越ほどの手間がかかります。
生前整理はこうした事態を避け、残った者に負担をかけないよう生前に身の回りを整理しておくことが大切です。
終活の中でも行っておきたい項目の1つに当たります。
生前整理を行うのにルールはないのですが、一般的には定年を迎えた時、子供が独立した時などの節目に行う人が多いと言われています。
財産の整理や不用品の処分など体力を使うので足腰がしっかりしているうちに始めることがおすすめです。
というのも物はあらゆるところに隠れています。
例えば押入れの天袋といったような場所です。
足腰が弱ってから梯子などを使用し転倒した上に怪我をしてしまう、といった恐れも出てくるのです。
また大型の家具の処分にも体力が必要です。
物を動かせる内に確実に使用しない、大きなものから手を付けるのが良いでしょう。
勿論今後の生活もありますから必要なものや絶対に使うものは残しておきます。
ただ厄介なのが「必要なもの」です。
この中に「いつか使うから」の要素が残っていると、結局物が減らず生前整理の意味が無くなってしまいます。
元気な内に整理を始めるメリットは時間に余裕があることです。
引越しのように期限もないので、1日1コーナーといった進め方をするのをお薦めします。
その際、上記のように「必要」「不要」に分け、不要なものは問答無用で捨てます。
「必要」なものの内、「いつか使うから」の中でどうしても捨てられないものは段ボール等に仕分け、売る・家族や友人に譲るといった選択肢も取られてみてはいかがでしょうか?
それでも残るものは数カ月と期限を決め、その後不要と納得したら捨てると良いでしょう。
写真等は整理が難しいものですが、この機会にアルバムを作りなおすと過去を振り返る良い機会になるかもしれません。
似たような写真が大量にある場合は思い切って処分しましょう。
生前整理をすることで、スペース的にも余裕がでます。
物に躓いて怪我をするといった心配もなくなりますし、何よりスッキリします。
物に対する執着を捨てる事で、人や欲に対する執着も減り、老後をシンプルで自由に生きることが出来るようになるでしょう。
残された者の為でもあり、自分の老後を生きていく上でも転機になる生前整理。
あなたはいつから始めますか?
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