2022/09/05 不用品処分
お盆シーズンは、一年で一番お仏壇に手を合わせる時期ではないでしょうか。
今の生活スタイルではそもそも自宅にお仏壇が無いという方も多いでしょうし、ましてや、若い世代の賃貸物件などでは置いてある方が珍しいでしょうね。
でも、実家に帰れば、逆にお仏壇のないご家庭の方が珍しいかもしれません。
本家と呼ばれるようなお宅ですと、縦横2m級の立派なお仏壇もよく目にします。
さて、今は時々手を合わせに帰るくらいの関わりだったお仏壇も、世代交代すれば自分が管理することになるかもしれません。
両親から実家を受け継いで実家で生活するならば、お仏壇もひとまずそのままで構わないでしょう。
そうではないのであれば、お仏壇をどうにかしないといけません。
現在の住宅の雰囲気や大きさは実家とは違うことも多いので、そのままお仏壇も引越しをするというケースは少ないかもしれません。
また、今はインテリアとマッチするようなモダンなデザインのお仏壇もありますし、場所をとらない壁掛けタイプなども見られます。
お仏壇を買い替えるにしろ、仏壇じまいをするにしろ、もとあったお仏壇は処分しないといけません。
お仏壇の処分は人生で何度も経験することもないでしょうから、どうすればいいのか分からない方も多いでしょう。
私たちはよくお仏壇の回収に関してご相談を受けます。
後述しますが、基本的には仏門の方に教えていただいて作業させていただいています。
ただし、宗派やお寺によって考え方も違いますので、あくまでも一例とお考えください。
目次
仏壇の処分方法
仏壇の処分方法について、いくつかご紹介します。
仏壇に対して思い入れのある方は、寺院・仏壇店の手順に沿って処分することをおすすめします。
とにかく仏壇を処分したいが処分方法が分からない方は、不用品買取業者にご相談ください。
仏壇・仏具の販売店に相談する
まず、お仏壇を新しく買い替えるということであれば、仏壇屋に相談するのが最も有効でしょう。
お仏壇を買ったら、サービスで古い方を回収してくれるというところもあります。
ただ、以下の場合は別の方法を考える必要があります。
- 回収サービスが無い場合
- あっても料金が高い場合
- そもそもお仏壇を買い替える予定がない場合
菩提寺・寺院で魂抜きをしてもらう
私たちは「魂抜きをすれば、仏壇もただの物に戻るので、後は普通の家具と同じ扱いで構わない」と聞いています。
流れとしましては、お寺に連絡をして、回収作業の前日までか当日に魂抜きを行います。
当日必要なものは電話で聞いておきましょう。
お線香やろうそく、場合によっては塩や水、お花などを指定されることもあります。
法要をしてもらったら、お布施やお車代などを渡します。
どのくらいの金額を包めばいいか分からないときは、電話で聞いてしまうのがいいでしょう。
それでも分からない場合は私たちにご相談ください。これまでの経験からご相談に乗らせていただきます。
あくまで相場になりますが、お包みする金額は3万円前後がよくある相場です。
魂抜きの費用(お布施)相場
魂抜きの費用相場を解説します。お寺にいくら納めればよいか分からない方も多くいるでしょう。
お布施として必要な項目は、主に3つです。
- お布施
- お車代
- お膳料
それぞれを封筒に入れて、供養にきた僧侶にお渡しします。
魂抜きについて、それぞれの費用相場は以下の通りです。
- お布施:10,000円〜50,000円
- お車代:5,000円〜10,000円
- お膳料:なし
お布施の金額は、ご家庭の経済状況や地域によって異なります。
また、お膳料とは法要でお経を上げていただいた後のお食事代を指します。
魂抜きの後には宴席を設けないことが多いため、基本的には必要ありません。
【詳しくはこちらをクリック】
仏壇のしょう抜き(魂抜き・お性抜き)のお布施の金額はいくらくらい?~相場価格
自治体で粗大ゴミとして回収してもらう
粗大ゴミとして自治体に処分を依頼する方法があります。
粗大ゴミとして回収を希望する場合、処分方法は二つに分けられます。
家の前に仏壇を置いて回収を待つ方法と、自治体の処分場所に持ち込む方法です。
回収費用の一例を紹介します。
- 東京都世田谷区:400円〜1,200円
- 大阪府大阪市:1,000円
- 愛知県名古屋市:1,000円
仏壇の大きさ次第では、相場金額以上の手数料が必要になる場合もあります。
粗大ごみとして出す際は、住んでいる地域の自治体へ連絡し、回収の予約を取りましょう。
不用品回収業者に依頼する
魂抜きをしてもらったら、後は私たちが回収させていただく流れになります。
本来であれば、お世話になっていたお寺の方に来てもらうのが筋なのですが、「今では諸事情でご縁がなくなってしまっている」というように、どこのお寺の方に来てもらっていたか分からないという時もあります。
そのような場合は、私たちの方で魂抜きの手配から処分までの全てを承らせていただくことも可能です。
不用品回収業者での費用相場
不用品回収業者が仏壇を処分する際の費用相場を紹介します。
仏壇の処分を請け負っている不用品回収業者は多数存在するため、多くの方がどの業者に依頼すればよいかを迷われます。
費用相場も、5,000円〜50,000円と幅があります。
その理由は、粗大ごみとしての回収費用のみで価格設定をしている業者と、魂抜きや閉眼供養まで含んだ料金設定をしている業者があるためです。
また、基本料金が安い場合、依頼するときにはオプションが必要な業者もあります。
料金が大幅に上がる場合があるため、仏壇の回収を依頼する前に必ず見積もりを依頼しましょう。
仏壇を処分する際のマナー(注意点)
仏壇を処分する際のマナーを紹介します。
自分の思い入れが薄い仏壇も大切に扱い、家族や親戚が嫌な気持ちにならないよう心がけましょう。
仏壇の閉眼供養を行うこと
閉眼供養とは、仏壇にある魂を抜き取ることです。
宗派によって呼び方はさまざまで、「魂抜き」「精抜き」と呼ぶ宗派もあります。
仏壇の閉眼供養を依頼する手順は以下の通りです。
- 菩提寺・寺院に連絡し、閉眼供養の法要について日程を話し合います。
- 当日は、家に来た僧侶が閉眼供養のお経を上げてくださるため、お任せしましょう。
- 閉眼供養を行うことで、仏壇は普通の「物」になります。
地域や宗派によって、仏壇をどのように扱っているかは大きく異なるため、粗末に扱わないよう注意しましょう。
取り扱いが宗派によって異なること
仏壇の取り扱い方は、宗派によってさまざまです。
仏壇に故人の魂が宿っているという考え方や、仏壇が浄土を表しているという考え方の宗派が存在します。
仏壇への認識は宗派によって異なるため、家の仏壇がこれまでどのように扱われていたかを知っておきましょう。
これまで法事を依頼していた菩提寺・寺院に聞くと、仏壇への認識について教えてくださるでしょう。
仏壇を粗末に扱わないこと
家庭によっては、ご先祖の供養を代々してきた仏壇もあるでしょう。
何らかの理由があって処分が必要でも、決して粗末に扱わず最後まで丁寧に扱う必要があります。
家族や親戚がいるご家庭は、とくに気を遣いましょう。自分にとって不要な仏壇も、家族にとっては心残りがあり、やむを得ず処分する可能性もあります。
先祖や家族を大切にする意味でも、丁寧に扱いましょう。
【弊社事例】仏壇の処分事例を紹介
仏壇の処分について、弊社で実際に扱った事例を紹介します。
引っ越し後の不用品回収の事例|名古屋市北区
名古屋市北区にて引越しに伴い、不用品の処分・回収を承った事例です。
家具や生活用品と一緒に仏壇の処分もご依頼いただきました。
複数の回収業者に処分の見積もりを依頼され、他の業者は金額が高いと感じたとのことでした。
仏壇はお寺の住職さんをお呼びして、その場での供養をご提案しました。
また、供養した仏壇は弊社に持ち帰り、月に一度合同供養をしております。
お客様が気にされていた料金面に関して、できるだけ費用を下げてご提案させて頂き、大変ご満足いただけました。
遺品整理の事例|名古屋市緑区
名古屋市緑区にて2件分の不用品を回収させていただいた事例です。
お客様は違う地域にお住まいのため、鍵をお預かりして作業いたしました。
その際、仏壇の回収も含まれていたため、お坊様をお呼びして魂抜きをしていただきました。
魂抜きをしていただいた後、仏壇は弊社で回収しました。
合同供養の事例|名古屋市
弊社では、日々回収させていただいている不用品を合同供養しております。
- 仏壇
- 写真
- 人形
- その他思い出の品
これらの供養を希望されるものを、お坊様を招いて供養していただいています。
思い出がつまったものや長く持たれていたものを手放す際、お寺へ供養を依頼する時間がない方にご利用いただいています。
定期的に弊社のサービスをご利用いただいている方は、無料で供養を承る場合もあるため、ご相談ください。
仏壇の魂抜きから処分までGoodServiceへご相談ください
実家の片づけや仏壇の処分は、ほとんどの方が初めて経験することです。
どうしていいか分からないときは、お一人で悩まずにぜひGoodServiceまでご相談ください。
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