2022/09/20 不用品処分
ご家庭に一つは置いておきたい消火器。
万が一のときに備えて買ったものの、
「一度も使うことなく過ごせているのはよいが、買い替えの時期はいつ頃だろう?」
「古くなった消火器の捨て方は?」
と、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、消火器の使用期限や処分方法について解説します。
目次
【種類別】消火器の使用期限と処分方法の規定
消火器の使用期限は、種類ごとに異なります。
使用期限が切れた消火器は、薬剤が固まって噴射できなくなったり、破裂したりする可能性があります。
お持ちの消火器の使用期限は必ず確認し、忘れないように管理しましょう。
業務用消火器は10年|消防法による定めあり
業務用消火器とは、飲食店や商業用施設などで見かける赤色の消火器です。
消防法に基づき、特定の用途で使用される建物において、設置が義務付けられています。
ホームセンターやインターネット通販でも販売されており、一般のご家庭でも購入できます。
使用期限は、「製造から10年」です。
製造年や使用期限は、本体ラベルに記載されています。
業務用として使用する際には6か月に一度以上の点検、および報告の義務が定められています。
ご家庭に設置する際には、点検の義務や罰則はありません。
これらの義務を怠ったり、使用期限切れの消火器を設置したりしていた場合、30万円以下の罰金または拘留を課される可能性があります。
(消防法第44条より)
家庭用消火器は約5年|法令規定なし
家庭用消火器は業務用と異なり、さまざまな色やデザインがあり、軽く持ち運びやすいことが特徴です。
家庭用消火器の使用期限は、おおむね「製造から5年」とされています。
使用期限は本体裏面に記載されています。
家庭用消火器の設置は義務ではないため、使用期限を超過した場合も、罰則はありません。
エアゾール式簡易消火具は3年|スプレー缶として処分
エアゾール式簡易消火具とは、スプレー缶状の簡易消火具です。
使用期限はおよそ「製造から3年」程度とされており、本体裏面や底面に記載されています。
エアゾール式簡易消火具は、業務用・家庭用消火器とは異なり、市販のスプレー缶と同様に一般のゴミとして処分できます。
消火器を処分する4つの方法
一般ゴミと同じように処分できる、エアゾール式簡易消化具とは違い、業務用家庭用問わず、消火器はごみとして処分できません。
では使い終わった、あるいは期限が切れてしまった消火器はどのように処分すればよいのでしょうか。
この章では、消火器の主な処分方法を4つご紹介します。
①買替えの際、販売店に引き取ってもらう|買い替えなら無料で処分できる
最も手軽かつ安価な方法は、新しい消火器を購入する際、無料の引き取りサービスがある販売店を選ぶ方法です。
引き取りサービスの利用には多くの場合、新しいものを買うことが条件とされるため、買い替えを検討している場合のみ有効な方法です。
②消火器リサイクル推進センターの指定取引場所に持ち込む|リサイクルシールが必要
業務用・家庭用消火器は、一般社団法人日本消火器工業会が運営している「リサイクル推進センター」でリサイクルできます。
お近くの指定取引場所は公式サイトから検索できます。
リサイクルセンターを利用する場合、「リサイクルシール」が必要です。
シールはオープン価格ですが、600〜3,000円ほどが相場です。
③消火器リサイクル推進センターの特定窓口に持ち込むか、回収してもらう|シールが必要
消火器リサイクル推進センターの特定窓口では、持ち込み以外に回収でのリサイクルも可能です。
こちらの方法もリサイクルシールが必要です。
また、特定窓口で処分する場合は、別途収集運搬・保管費用がかかります。
費用は距離や諸条件によって変動するため、詳細は特定窓口に問い合わせましょう。
④ゆうパックで回収してもらう|法人は利用不可
お近くに指定取引所や特定窓口がない場合、ゆうパックで回収を依頼する方法がおすすめです。
この方法で回収できる消火器は3kg以下、または3L以下の消火器です。
なお、法人では利用できません。
webや電話から申し込むと、代金引換で「回収専用の箱」「ゆうパック伝票」などが届きます。
同梱の手順書に従って消火器を梱包し、伝票に記載された郵便局へ連絡することで回収を依頼できます。
料金は一律6,270円/1本です。
消火器を処分する際の注意点3つ
消火器の処分に関して、注意が必要な点を3つご紹介します。
①消火器はこまめに安全点検を行う
消防庁では、使用期限を過ぎていない消火器でも、こまめな安全点検を推奨しています。
- 安全栓(黄色いピン)が外れていないこと
- レバーに変形や損傷、腐食等がないこと
- ホースに傷やひび割れがないこと
- 本体や本体底部に傷や凹み、変形、腐食がないこと
- 指示圧力計の赤い針が緑色の範囲内にあること
異常のある消火器は使用せず、早急に処分しましょう。
②エアゾール式消火具はスプレー缶と同じ方法で処分する
エアゾール式消火具は厳密には消火器とは異なるため、前述した方法では処分できません。
一般的なスプレー缶と同様に、中身を全て出しきった後、家庭ゴミとして処分します。
スプレー缶の処分方法は地域ごとに異なるため、自治体のホームページで確認しましょう。
③不燃ゴミとして自治体では回収できない
業務用・家庭用の消火器はリサイクルが義務付けられており、一般のゴミとして処分できません。
自治体での回収もできないため、自分でリサイクルする以外の方法は限られています。
「どうしてもリサイクルが面倒」「引っ越しまでに間に合わない」という場合は、お近くの不用品回収業者に問い合わせてみましょう。
まとめ
GoodServiceでは、消火器や、その他さまざまな不用品を回収しています。
「もうすぐ引っ越しなのに、ゴミが片付かない!」
「捨て方が分からない不用品が溜まっている」
という方は、ぜひお気軽にGoodServiceにお問合せください。
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