2023/08/08 不用品回収
灯油の処分の仕方をご存じでしょうか?
冬の間にうまく使いきれば問題ありませんが、暖かい日が続いたり思ったよりもヒーターを使わなかった年には灯油が余ってしまって処分方法に困っている方もいるでしょう。
灯油は劣化すると重大な事故を引き起こすため、次の冬まで持ち越すこと自体が危険をはらんでいます。
今回は扱いが難しい灯油の処分方法についての記事です。
目次
少量の灯油を処分する3つの方法
ストーブをしまうときは、中に残った灯油を処分してから行うことがおすすめです。
古くなった灯油を来シーズンに再利用すると、暖房器具の故障につながります。
この章では、ごく少量の灯油を処分する3つの方法をご紹介します。
新聞紙に染み込ませて捨てる
ごく少量の灯油なら、新聞に染み込ませて、燃えるゴミとして処分できる自治体があります。
やり方は、牛乳の紙パックやゴミ袋などに新聞紙を敷き、残った灯油を入れて吸わせます。新聞紙がない場合、古くなった布でもかまわないでしょう。
ただし、ほとんどの自治体では、灯油の回収をしていません。
灯油を引き取ってもらえるか、自治体への事前問い合わせが必須です。
台所用洗剤と混ぜて「化学雑巾」を作る
化学雑巾とは、雑巾に油剤を浸透させ、埃や細菌を吸着させて取り除く、掃除用具のことです。
作り方はとても簡単で、灯油小さじ1・水100㏄・住居用洗剤2㏄を、スプレータイプの容器に入れ振ります。
よく混ざったら乾いた雑巾に吹き付け、油剤が完全に乾いたらでき上がりです。
化学雑巾でフローリングを拭いたあとは、ワックスをかけたようなツヤが出ます。
ただし、化学雑巾を長時間フローリングの上に置いておくと、油剤が浸み込んで変色してしまいます。
使用後はすぐにフローリングから離しましょう。
大量の灯油を処分する3つの方法
灯油は特定管理産業廃棄物のため、処理の資格を持つ業者に引き取ってもらうことが大前提です。
この章では、大量の灯油を処分する際の、引き取り先を3つご紹介します。
ガソリンスタンドで引き取ってもらう
大量の灯油を処分したい場合は、ガソリンスタンドに問い合わせてみましょう。
引き取りサービスを行っていない店舗もありますが、ほとんどの店舗が不要な灯油を回収しています。
費用は無料か、有料でも500円程のため、自力で持ち込む場合におすすめです。
購入店舗やホームセンターで引き取ってもらう
灯油を購入した店舗や、ホームセンターでも引き取ってもらえる場合があります。
その際には購入を証明できるレシート、または領収書の持参が必要です。
しかし、ほとんどのホームセンターでは灯油を引き取っていません。
灯油を含む廃油は、特別管理産業廃棄物に分類されるため、資格がないと処理できないことが理由です。
したがって、引き取りの依頼をする際は、購入店舗への事前確認が必須でしょう。
不用品回収業者に依頼する
不要になった灯油を、自力でガソリンスタンドや購入店舗に持ち込めない場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
灯油の量に関係なく、自宅まで引き取りに来てくれるため、手間や時間がかかりません。
また、他にも不用品がある場合、まとめて引き取ってもらえるので一石二鳥です。
劣化した灯油を見分ける3つの方法
劣化した灯油を使用すると、火災などのトラブルを引き起こす危険があるため利用してはいけません。劣化した灯油は臭いや見た目で見分けられます。そこでここからは、劣化した灯油の見分け方を解説します。
古くなった灯油の見分け方
通常、灯油は無色透明です。しかし、劣化すると成分の変質などで変色します。例えば、前シーズンに使用していた灯油が余っていた場合、劣化して変色していることがあるでしょう。
これは、灯油が古くなっている証拠で、そのまま使用すると点火しても火が点かなかったり、燃焼中に異臭や異音がする可能性があります。最悪の場合、停止しても火が消えなかったり火災になる危険もあるため、変色が見られたら絶対にその灯油は使用しないでください。
変質した灯油の見分け方
容器に入れたままでは色の見分けが付きにくいという場合には、明るい場所で、透明の容器に移して変質していないかを確認しましょう。正常な灯油は無色透明のため、容器に移しても色が目立つことはありません。もしも、灯油が変質しているなら、色が変色して透明ではなくなっています。
透明の容器に移し、変色が見られた場合は灯油が劣化しているサインです。
不純物が混ざった灯油の見分け方
劣化した灯油には、不純物が混ざってしまうことがあります。不純物が混ざった灯油の見分け方も、変質した灯油同様透明の容器に移すと確認できます。灯油に何か混ざっている場合には、それが原因で、ファンヒーターの故障のような事故につながるケースもあるため、使用を控えましょう。
灯油を処分する際の注意点
灯油を処分する際には、以下の点にご注意ください。
・燃やさない
・凝固剤で固めない
・土に埋めない
・下水や河川に流さない
このほかにも、地域自治体ごとに決まりがある可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
燃やしてはいけない
灯油を処分したいからといって、燃やして消費しようとしてはいけません。なぜなら、劣化した灯油は燃やすと異臭や異音で体調を崩したり、発火して火災になる危険があるからです。
安全に処分するためには、劣化した灯油は燃やさないようにしましょう。
凝固材で固めてはいけない
処分する際に凝固剤で固めるのもNGです。なぜなら、常温の灯油に凝固剤を混ぜても溶けず、そもそも固まらないためです。
灯油は引火点が低く、加熱するときに事故につながってしまう可能性もあります。そのため、凝固剤を溶かすためと温めることは絶対にやめましょう。
布や紙に吸わせて、ごみとして捨てるような方法が適切です。
土に埋めてはいけない
土に埋めて処分することもしてはいけません。なぜなら、灯油を土に埋めることは土壌汚染に繋がるためです。
「灯油は土に埋めても問題ない」と言われることがありますが、実際には灯油は土中の微生物が分解できるものではありません。そのため、一度土に埋めると土が正常に戻らなくなるため土に埋めて処分してはいけないのです。
近くにほかの家がある場合には、ご近所トラブルに発展する可能性もあります。
下水や河川に流してはいけない
下水や河川に流して処分することも避けてください。なぜなら、下水管内で気化すると、爆発する可能性があるからです。
少量でも灯油を下水や河川に流すことは一大事に繋がる危険があります。
灯油タンクの処理方法
灯油タンクを処分したい場合は、以下のいずれか方法で処分しましょう。
・自治体のルールに従って処分する
・ゴミ処理場に持ち込む
・ガソリンスタンドに引き取ってもらう
・不用品回収業者に依頼する
ガソリンスタンドやゴミ処理場に持ち込むことが面倒な場合は、自宅に引取りにきてくれる不用品回収業者がおすすめです。
ガソリンスタンドや販売店なら無料で回収してもらえますが、不用品回収業者への依頼はある程度の費用が掛かります。
依頼先が相場通りなのかは、必ず確認するようにしましょう。
処理中に灯油をこぼしてしまったときの対処法
万が一処理中に灯油をこぼしてしまった場合には、新聞紙や乾いた布で十分に拭き取りましょう。少量でも灯油が残っていてそこに火の気があると、火災につながる危険があるため早急に確実に拭き取ってください。
また、屋内でこぼした場合は窓を開けて風通しを良くすることも大切です。灯油が気化した空気を吸ってしまうと、場合によっては体調不良を引き起こすこともあるため、十分に換気しましょう。
【弊社事例】灯油を回収した2つの事例
ここでは、弊社が引き取った事例をご紹介します。
作業時間や費用など、是非ご検討にお役立てください。
灯油を含めたガレージの片付け事例|名古屋市名東区
こちらは、80平米程あるガレージの中身を全て回収した事例です。
灯油をはじめ、木材・コンクリート・金属性の建築資材や、家具など、重量のある不用品を、合計2t車4台分回収致しました。
1日では終わらず、作業は2日にわたりましたが、費用は据置で30万円程でした。
灯油を含めた遺品整理の事例|岐阜市
こちらは、3階建て8LDDKKのお宅を、一部照明やカーテンなど残し、あとは全て回収した事例です。
家具やエアコンなどの大型の物から、中には灯油のポリタンクや、ライター、スプレー缶など、処分や取り扱いに気を付けなければいけない物もありました。
作業時間は約5時間、荷物はトラック5台分でしたが、液晶テレビや高価なお酒などを買い取らせて頂き、費用は合計26万円でした。
まとめ
灯油は持ち込みで回収をしてもらえるとはいえ、急な処分の際など、量が多いとその分重量も大きいため、運搬に大変な手間がかかってしまいます。
利用するサービス次第では、レシートや領収書が無ければ引き取ってもらえないこともあるため、保管していなければならない点も、灯油の処分を面倒にする一因です。
弊社では灯油の回収も承っております。
使いきれなかった灯油はあるが、自分での処理が難しい方は是非電話、メール、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
GoodServiceでは、小さな物から大きく重量のある物、取り扱いに気を付けなければならない物の処分まで、幅広く受け付けております。
量に関係なくご自宅まで引き取りに伺いますので、お手間は取らせません。
また、処分したい貴重なお品物は適正な価格で買い取らせて頂きます。
愛知県・岐阜県・三重県で不用品整理の際は、是非GoodServiceをご利用ください。
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