2020/07/22
引越しや大掃除、オフィスの移転の際に出た不用品を、まとめて回収してくれるのが不用品回収業者です。家屋の解体や遺品整理まで請け負う業者もあり、素人では対応できない片づけも任せられます。しかし、なかには高額料金を請求してくる悪質な業者もいるため注意が必要です。
この記事では、不用品回収業者の選び方や業者に依頼するメリット・デメリットを解説します。また、自治体の不用品回収との違いや、悪質な業者の見分け方も紹介します。
目次
不用品回収とは
不要品回収業者に依頼するメリッ・トデメリット
自治体による不用品回収・悪質な不用品回収業者の5つの特徴
不要品回収業者の選び方
不要品回収業者の取り締まりには行政も積極的・まとめ
不用品回収業者とは
不用品回収業者は、自治体の粗大ゴミとは別に不用品を回収してくれる民間業者です。料金形態にはさまざまな種類があり、不用品の点数やトラックの大きさなどで決まることが多いです。
また、不用品の回収に限らず、家屋の解体や遺品整理、特殊清掃などのサービス代行も請け負う業者もあります。営業には許可が必要ですが、なかには無許可で営業する悪質な業者もいるため注意が必要です。
不用品回収はどんなときに利用する?
不用品回収は、主に引越しや倉庫の整理などで不用品が大量に出たときに利用されることが多いです。また、遠方に住んでいる家族が亡くなり、なかなか遺品整理ができないときなどにもよく利用されます。家具や家電だけでなく、パソコンやOA機器なども回収してもらえるので、オフィスを移転する際にも便利です。
不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット
ここからは、民間の不用品回収業者に依頼するメリットとデメリットを解説します。
メリット
不用品回収業者は自宅まで回収に来てくれるため、不用品を運ぶ手間がかからないところがメリットです。力仕事も任せられ、素人では運べない大型家具もスムーズに回収してもらえます。
また、大型家具や家電は、自治体や家電店に持ち込むとリサイクル料や廃棄料などの費用がかかります。しかし、不用品回収業者なら引き取るだけでなく、買い取りを依頼できる場合もあります。海外に販路を持っていてリサイクル率が高い業者なら、回収料金が安くなる可能性もあります。
デメリット
不用品を買い取ってもらえるケースを除き、回収業者に依頼した場合は、自治体に粗大ゴミとして捨てるよりも費用がかかることが一般的です。回収にはトラックの運用費や人件費、処分費などが発生するためです。自治体の場合は、基本的に回収費用を税金でまかなっているため、コストの仕組みが違います。
不用品回収業者のなかには悪徳業者もいます。依頼前に信頼できる業者かどうか、しっかり見極める必要があります。
自治体による不用品回収
自治体が行っている不用品回収を利用する場合は、Webや電話で申し込むのが一般的です。ただし、料金や不用品の出し方には自治体によって違いがあります。ゴミ置き場や回収の曜日も自治体ごとに決められているため、出す前に必ず確認しましょう。詳しくは、自治体のWebサイトや各家庭に配布されるゴミの回収案内などに記載されています。
自治体に依頼するメリット・デメリット
不用品回収を自治体に依頼する最大のメリットは、費用が安いことです。回収費用の一部が税金でまかなわれているため、安く回収してもらえます。また、自治体が運営しているので安心して任せられ、業者を探す手間がかかりません。
その一方で、不用品は自分で回収場所まで運ばなければならない、回収の曜日や時間が決まっていて好きなタイミングで出せない、回収できない品目があるといったデメリットもあります。
悪質な不用品回収業者の5つの特徴
悪質な不用品回収業者には共通の特徴があります。以下にあてはまる業者には注意しましょう。
1.回収に必要な資格や許可がない
不用品回収業を運営するためには、資格や許可証が必要です。「古物商許可証」や「産業廃棄物収集運搬業」「一般産業廃棄物収集運搬業」などの許可がない業者には注意しましょう。特に、オフィスなどから出る不用品は、一般ゴミではなく産業廃棄物にあたるため、「産業廃棄物収集運搬業」の許可がない業者は回収できません。
さらに、遺品整理も依頼する場合は、「遺品整理士」の資格がある業者を選ぶと良いでしょう。
2.Webサイトやパンフレットを持っていない
Webサイトやパンフレットがない業者は、実態がつかめません。回収にかかる料金や必要な資格の有無はもちろん、具体的な回収方法や業者の所在地もわかりません。このような業者に依頼すると、あとで高額な料金を請求されたり、回収してもらった不用品が不法投棄されたりするなどのトラブルにつながる可能性があります。
3.見積もりから回収まですべて無料
不用品回収業者のなかには、見積もりから回収まですべて無料だと宣伝しているところがあります。しかし、不用品の回収にはコストがかかっているはずです。回収料金は無料でも、後日「交通費」など別の名目で高額請求されるケースもあるため注意しましょう。
ただし、料金が安いからといって必ずしも悪質業者だというわけではありません。格安でも資格を持って正規に営業している業者はたくさんあります。優良業者と悪質業者の特徴を踏まえ、見極めることが大切です。
4.スピーカーで宣伝しながらトラックで走っている
ときどき、地域をトラックで走りながらスピーカーで宣伝を流している業者があります。こうした業者も先ほどと同様に、「交通費」などと称して高額な料金を請求される可能性があります。そもそも、Webサイトやパンフレットがあればトラックで巡回したり、宣伝したりする必要はないはずです。無料だと宣伝していても、だまされないようにしましょう。
5.領収書や見積書の書面発行がない
領収書や見積書がない業者は、金額だけでなく業者の所在地も不透明な場合が多いです。このような業者に依頼すると、高額請求される可能性があるうえに、所在地がわからず訴訟を起こすのも難しくなります。領収書や見積書について、書面での発行はもちろん、データでのやりとりも嫌がるところは注意しましょう。
不用品回収業者の選び方
不用品回収業者を見極めるためには、優良業者の特徴を知ることが大切です。ここでは、信用できる不用品回収業者の選び方のコツを解説します。
Webサイトにある実績や会社の所在地を確認する
不用品回収業者を選ぶときには、Webサイトにこれまでの実績や会社の所在地が掲載されているかを確認しましょう。ビフォーアフターのように回収作業の事例が写真つきで載っている業者は安心です。
優良業者かどうかを見極めるには、Webサイトの作りや、名刺、見積書などの正確さがひとつの判断基準となります。悪質でなくとも、社名すら入っていない見積書を出してくる業者もあるなど、作りが甘い業者もあります。
不用品回収のための資格や許可を得ているか
Webサイトやパンフレットに「古物商許可証」や「産業廃棄物収集運搬業」「一般産業廃棄物収集運搬業」などの資格が掲載されているか確認しましょう。遺品整理士の資格やプライバシーマークもあると、さらに安心です。優良業者であれば、これらの資格を積極的に取得・申請しています。資格がない場合でも、作業を指定業者へ委託しているはずです。
料金形態が明確になっているか
業者選びの際は、料金表が明確に掲載されているところを選びましょう。見積もり料金、オプションなど、回収費用以外の料金を無料にしている業者は問題ありません。しかし、すべてを無料としている業者は、あとで高額請求される可能性があるため注意が必要です。
また、「積み放題プラン」がある場合、まれにトラックのサイズや担当者による積み込み量の裁量の問題でトラブルになるケースがあります。正規の料金か不安な場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較してから業者を決めても良いでしょう。
依頼者の都合の良い日に回収してくれるか
急な転勤による引越しなどで、すぐに不用品を回収してほしいというケースもあるでしょう。その場合は、依頼者の都合にあわせて柔軟に対応してくれる業者がおすすめです。なかには申し込みから回収までがその日のうちに完了する業者や、早朝や夜間でも対応してくれる業者もあります。
見積書や領収書を書面やメールでもらえるか
優良業者であれば、見積書や領収書などを正式な書面で発行してくれます。費用の内訳や、追加料金が発生する場合の条件などについても、丁寧に説明してくれる業者は安心です。なお、見積もりを依頼したあとでキャンセルした場合でも、キャンセル料などはかからないのが一般的です。
実際に依頼した人の口コミや評判をみる
業者選びに迷ったときは、Webをはじめとした口コミを参考にしましょう。実際に回収を依頼した人の口コミをみれば、申込方法から引き取り当日までの流れや、実際の対応について具体的にわかります。ただし、同じような内容の口コミが多かったり、評価が極端に高かったりする場合はサクラの可能性があるため注意が必要です。
地域密着型の不用品回収業者もおすすめ
地域密着型の不用品回収業者は、その地域の廃棄に関するルールをよく理解しており、適切に対応してくれます。また、距離が遠いとその分の運搬費がかかることもあります。そのため、地元の業者のほうが費用を抑えられたり、すぐに対応してもらえたりとメリットも多いです。
ただし、地元の業者でもWebサイトなどに掲載されている住所がマンションの一室であるなど、実態がわからない業者には注意してください。問い合わせ先の屋号と、実際に回収に来た担当者の所属が違っていたというケースもあります。
不用品回収業の取り締まりには行政も積極的
許可なしに不用品の回収を行う違法業者に対しては、環境省を中心に行政でも対応を行っています。過去には、環境省が自治体の職員に向けて、違法業者への対策に関するセミナーを開催したこともありました。東京都環境局でも、Webサイトなどで違法な不用品回収業者への注意喚起を行っています。
費用が安い優良業者を効率良く探すには、このような情報も積極的に集めることが大切です。掃除や片づけは、不用品回収業者を上手に利用してスムーズに済ませましょう。
※参考:環境省_自治体職員向け違法な不用品回収業者対策セミナーの開催について
※参考:ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意|東京都環境局
まとめ
不用品回収業者は依頼者の都合に合わせて、回収に来てくれたり、家具や家電以外の不用品も回収してくれたりします。ただし、なかには悪質な業者もあるため、業者の選定はきちんとした見極めが重要です。悪質業者と優良業者の特徴をふまえた上で、信用できる業者を探すようにしましょう。
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