2022/09/08 不用品処分不用品回収
目次
雛人形は、厄を引き受けてくれる身代わり信仰に由来し、女の子の健やかな成長を願い飾られるものです。
しかし、自分や娘が子供の頃に飾っていた雛人形も、やがて大きくなれば役目を終える時が来ます。
飾らなくなってから、押し入れの中で長いあいだ眠らせている人も少なくありません。
今回は、雛人形を処分する際に知っておきたい、処分方法を紹介します。
雛人形を処分に関する3つの考え方
女の子の健やかな成長を願い飾られる雛人形は、当人が成長し、自立したと感じたときに役目を終えます。
ここからは、役目を終えた雛人形の処分に関する考え方を3つ紹介します。
①雛人形は納得できるタイミングで手放すことが最適
雛人形は、女の子の健やかな成長を祈るお守りです。
そのため、当人が成長した、自立したと思ったときに雛人形の役割は終わります。
成長して独り立ちした際に手放すことが一般的ですが、処分のタイミングに決まりはないため、成人や結婚などが節目となります。
また、雛人形の処分方法についても、手放す時期と同様に決まりはありません。
雛人形や、雛人形を贈ってくれた方に対する感謝の気持ちや後ろめたさが残らなければ、ゴミとして捨てても、人に譲っても構いません。
②雛人形を必ずしも処分する必要はない
当人の成長や自立をもって、雛人形のお守りとしての役割は終わります。
役割が終わった雛人形を持ったままでいても、悪いことが起こることはないため、必ず処分が必要になるわけではありません。
そのため、愛着があったり、人形として好きであったりする際には、インテリアとして部屋に飾ることも可能です。
③雛人形の捉え方で最適な処分方法を考える
雛人形の処分方法や処分する時期に決まりはありません。
そのため、前述のとおり処分をせずにインテリアとして飾ることも可能です。
雛人形が大きくて飾りにくい場合には、お内裏様とお雛様だけを残して他の人形を別の場所に飾ったり、処分したりすることもできます。
処分する方法としてはゴミとして捨てたり、人に譲ったりする方法がありますが、他にも人形供養に出すことも選択肢のひとつです。
人に譲るときにも、必要に応じて厄払いをするなど、自分や相手が納得できる形で譲渡することが重要です。
雛人形の処分方法
①雛人形を自治体のゴミで処分する
雛人形を自治体のゴミで処分する場合、お住まいの自治体のルールに従って処分します。多くの自治体では、一辺の長さが30㎝以上になると粗大ごみとして扱われるため、30cm未満なら不燃ゴミ、30cm以上であれば粗大ゴミとなることが多いです。ただし、一部自治体では規定が異なるため、必ずお住まいの地域の分別ルールと、捨てようとしている雛人形の大きさをご確認ください。
なお、自治体のゴミとして処分する際は、雛人形を白い紙か和紙に包んで塩を振ると、供養の気持ちを伝えられて気持ちよく処分できます。
②雛人形の供養を依頼する
雛人形への感謝の気持ちが伝わりやすい処分方法として、供養を依頼するという処分方法もあります。雛人形の供養の方法として身近な神社やお寺に行って供養を依頼したり、郵送で人形供養を受け付けている寺院に依頼しましょう。
供養料が決まっている場合もありますが、決まっていない場合は3,000〜10,000円程度を納めます。いくらが良いのかわからない場合は、依頼する神社やお寺に相談すると良いでしょう。
一年を通して供養の申し込みを受け付けている「一般社団法人 日本人形協会」という組織もあります。
縦横高さの合計が170cm以内という、大きさへの制限はあるものの、満たしているならこちらへ送ることもおすすめです。こちらで申し込むときは、しっかりと梱包し、サービスの流れに沿って送りましょう。
③雛人形供養イベントに参加する
明治神宮人形感謝祭など、雛人形供養イベントに参加することも一つの手です。無理なく行ける距離で、ちょうど雛人形供養イベントが開催される場合は、処分方法の一つとして検討しましょう。
例えば、明治神宮人形感謝祭は毎年秋に開催されており、雛人形を持参すると一袋3,000円程度の値段で供養してもらえます。
雛人形供養するための費用は5,000円〜30,000円が相場
雛人形の供養を依頼する際には、供養料を支払います。供養料が決まっている場合はその金額を、決まっていない場合は自身で判断して支払います。
供養量が定められている場合の費用相場は5,000〜30,000円程度です。決められていない場合には、3,000〜10,000円程度納めると良いでしょう。
人形供養に出す際の注意点
雛人形供養を出す際には、飾りに注意が必要です。なぜなら、飾りは雛人形供養の対象外であったり、供養の際に別料金が発生することがあるからです。供養を依頼する際、お飾りの扱いについては必ずご確認ください。
また、神社やお寺によっては郵送での供養は受け付けていない場合があります。近くの神社やお寺で供養できず郵送で供養したい場合は、必ず郵送での供養を受け付けている神社やお寺に依頼しましょう。
実際に人形供養を行う手順
雛人形を処分するとき、後ろめたさや後悔が残らない方法であれば、どのような処分方法でも問題はありません。
ただし、神社やお寺で人形供養をする際には、事前に確認しておくことがあります。
ここからは、雛人形を供養に出す際の手順について紹介します。
①供養してくれる寺社を探す
人形供養は、神社やお寺ならばどこでも受け付けている訳ではありません。
全国で人形供養を実施している神社やお寺は、70程度とされています。
最寄りの寺社仏閣で供養をしてもらおうと思っていても、問い合わせてみると受け入れてもらえないことがあります。
そのため、インターネットを活用して雛人形を受け入れてくれる神社やお寺を探しましょう。
②申し込みをする
人形供養を受け付けている神社やお寺が遠い場合、雛人形を直接持ち込むことが困難になる可能性があります。
郵送での供養を検討している際には、郵送でも受け付け可能かを確認してから郵送します。
一年で決まったタイミングにしか供養を行っていない寺社仏閣もあるため、供養に立ち会いたい場合には詳しい日程を確認しましょう。
また、不燃物は引き取ってもらえない可能性があるため、ガラスケースや飾りが付いている雛人形は、人形だけではなくガラスケースや飾りも受け入れてもらえるかの確認も必要です。
③供養が行われる
持ち込み、または郵送で雛人形を引き取ってもらい、供養をします。
郵送での受付をしていないところもあるため、事前に郵送での受付が可能かを確認しておくことで、トラブルを避けられます。
雛人形を供養した後は供養証明書が発行されますが、神社やお寺によっては発行されないことや、供養証明書ではなく、お守りが貰えるところもあります。
雛人形を譲ることで再利用してもらう
雛人形が綺麗な状態である場合は、譲って再利用してもらうという処分方法もあります。
ここからは、雛人形を譲って再利用してもらう方法を3つご紹介します。
親戚や友人などに譲る
親戚や友人などに譲るという方法も一つの選択肢です。
雛人形は昔、1人が1組持つものと言われており、譲渡する習慣はありませんでした。
しかし、現代では1人1組という考え方は廃れているため、大切にしていた雛人形を親戚から友人、知人など、親しい人に譲る方は少なくありません。
高価な雛人形や、状態がよい雛人形の場合は、もらって嬉しいと思われることも多いでしょう。
雛人形を寄付する
雛人形には、発展途上国等に寄付をするという選択肢があります。
手元を離れた雛人形たちが、また誰かに大切にしてもらえるなら嬉しいでしょう。
雛人形は発展途上国の子供達に喜ばれるため、人形たちの第二の人生として寄付してみるのもよいでしょう。
リユース・リサイクルもできる
雛人形を飾りたいという別のご家庭のために、リユース、リサイクルとして引き取ってくれる会社もあります。
寄付以外にも、国内や海外など、幅広い活躍の場があることが特徴です。
雛人形を売る
雛人形が綺麗な状態であれば、売ることもできます。
通常、雛人形の処分にはお金がかかりますが、雛人形を売れば処分費用が掛からないどころか、売れた値段分のお金が得られます。そこでここからは、雛人形を売る方法をご紹介します。
オークションやフリーマーケットを利用する
オークションにかけたり、フリーマーケットで売りに出すことで、驚くような値がつくこともあります。
また、雛人形は海外で日本の工芸品として注目されています。
買取業者を利用する
業者によってまちまちですが、買取業者に査定してもらうと、利益になる場合や、無料で処分してもらえる場合があります。
骨董品店・古美術店で売る
高価な雛人形であれば、骨董品店に持っていくとよいでしょう。
基本的に、雛人形は工芸品であるため、質の高いものであれば骨董品や美術品として扱われます。
有名作家の雛人形や、希少な種類の雛人形は、価値を判断するという面でも持って行ってみることがオススメです。
不用品回収業者に雛人形を回収してもらう
状態が悪い場合や売り手、譲り手がない場合は、不用品回収業者に回収してもらう方法がおすすめです。理由としては、不用品回収業者に依頼すれば自宅に回収に来てくれることと、状態を問わず処分できることが上げられます。
自治体のゴミとして処分する場合、ゴミ袋を買ったり指定の日時に指定の場所に雛人形を持って行かなければなりません。しかし、不用品回収業者に依頼すれば都合の良い日時に自宅に回収に来てくれるため処分の手間が大幅に省けます。
また、他にも不用品がある場合はまとめて回収してもらえる点も不用品回収業者をおすすめする理由です。
GoodServiceでは、引き取った雛人形を住職に合同供養していただいており、ご自身で行う人形供養の依頼にかかる手間や費用を省けます。
【弊社事例】雛人形を回収した3つの事例をご紹介
ここからは、雛人形を回収した「引っ越し」「残置物」「リフォーム」3つの事例を紹介します。
雛人形を含めた引っ越しに伴う回収|愛知県海津市
マンション4階の階段作業だったため、4名の作業員で対応しました。
回収した不用品には、雛人形の他にも以下のようなものがありました。
- 鏡台
- ミシン
- 食器棚
- レンジ台
- 2段ベッド
- 学習机3つ
- 整理タンス
- カラーボックス
大きな物が多く、作業にかかった時間は3時間でした。
費用は60,000円でした。
雛人形を含めた残置物の回収|愛知県一宮市
空き家の残置物を、2tロング車2台と作業員6名で対応しました。
雛人形の他にもさまざまなものが残留しており、廃棄処分品とリサイクル品とを分別して回収しました。
木製品は家を取り壊す際に一緒に壊すため、回収せずに部屋の隅に残します。
作業にかかった時間は3時間、費用は200,000円でした。
雛人形を含めたリフォームに伴う不用品回収
3階建ての家屋の、リフォームに伴う不用品回収を、トラック1台と作業員3名で対応しました。
回収した不用品は雛人形のほかに、タンスやベッドなどの大型家具、布団や小物などです。
また、雛人形5点の供養依頼をお受けしたため、ご供養に回させていただきました。
作業にかかった時間は2時間、費用は142,560円でした。
ゴミとして捨てる以外の処分方法も検討するとよい
雛人形の処分方法には多くの方法があり、単に捨てるだけでなく、雛人形に第二の人生を与えることもできます。
思い出であった雛人形の最後に立ち会いたいと思う場合は、神社で供養してお焚き上げをしてもらうのもよいでしょう。
押入れにしまい込んでしまう以外にも、自分の環境にあわせた最善の方法を選ぶことがオススメです。
GoodServiceでは雛人形の処分を承っております。処分だけでなく、合同供養も無料で行っているため安心してご依頼いただけます。
雛人形の処分をお考えの方は、GoodServiceまでご相談ください。
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