2024/04/29 不用品回収社会問題
目次
不用品回収やお片付けなどの業態はちょっとしたトラック1台あればすぐに参入できる業界と新規参入業者がどんどん増えては無くなりを繰り返しております。
高額請求業者・業界の実態
ここ1~2年でお客様からの問い合わせや相談から発覚する高額請求の業者がどんどん増えているよう感じます。
毎月何件も「他の業者に依頼しようとしたが、思ったより高くて金額を知りたくて」と問い合わせが多くあり、弊社で15,000円の見積金額が前の業者だと80,000円だった、酷い業者は弊社見積もりが70,000円のところ400,000円の見積もりだったと少し考えられたいことが起こっております。
この業界のあまり良くないところで言うとお片付けや不用品回収の相場感がわかりにくいという点にあります。
お引越しのタイミングや、長年放置していた荷物などを処分する機会は頻繁に起こることではなく数年に1度若しくは十数年に1度くらいのタイミングになり都度業者を探されるような出来事になります。
そのため費用感もわからず、ネット検索をして安そうな会社やしっかりした業者っぽいHPを色々と調べてネットで書かれている情報を信じて問い合わせをしてみるという感じで議業者依頼をしていきますが、業者だからわかることですが高額請求をして悪い噂が立つと屋号やホームページをころころ変えてまた同じことを繰り返し、被害にあわれる方が毎年同じ数だけいらっしゃいます。
ホームページから業者探しをして高額請求の被害に合われる業態としてお片付けや不用品回収の業界に限らず、水道修理業者・カギ開錠修理業者・ガラス修理業者・屋根修理業者・害虫駆除業者などは高額請求業者が多く入り込んでいる業者になります。
もちろん地元で信頼を得て親切丁寧に営業されている業者さんもございますが、ウェブ上で探す作業は年々難しくなっているように感じます。
弊社でもカギ業者さんとお仕事をさせていただいておりますが、その業者さんも警鐘を鳴らしております。
カギ業者で技術もほとんどないような高額請求業者さんが存在する事に悩まされており、ホームページが綺麗すぎる業者は基本的に高額請求業者さんとお客様にお伝えしていると言われておりました。
実際に地元で根付いている業者さんというのはお客様からお客様を紹介されたり、弊社のような業者間の取引があったりとしっかりとした(正規料金)料金体系があるから続いている業者さんで、裏をしっかり見ると利益率はそこまで高くない単価で作業をされております。
ホームページや広告単価の実態
先ほどお伝えをしたホームページが綺麗すぎるという点ですが、ホームページがリアルなスタッフの写真ではなくきれいなモデルさんの写真であったり、かなりお金をかけないと作れないようなホームページですとカギ交換12,000円の為に出張して作業いただける地元密着のカギ業者さんの単価では到底無理になってきます。
またネット検索した際に表示されるGoogleなどのウェブ広告が存在していることは皆さんもご存じかと思いますが、その広告単価を見ても高額業者が増加していることがよくわかります。
このことは実際に広告などを長年運用している業者しかわからないことだと思いますが、弊社でも営業活動の一環として10数年ウェブ広告を一定金額決めて運用しております。
その広告単価がここ1,2年で単価が高騰し過ぎて、費用対効果のバランスがおかしくなり二の足を踏んでいる状況となっております。
わかりやすく言うと今まで1件の問い合わせを獲得する単価が3,000円だったのが8,000円程度まで高騰しており、15,000円のご依頼を頂くのに8,000円の単価では赤字になってしまい広告が出せない状況になってきている感じになります。
弊社が15,000円の単価の仕事ですが、高額請求業者ですと80,000円や100,000円の請求をしているのでその高額請求でしたら広告単価は8,000円であろうが10,000円であろうがたいしたことではないのです。
現在の広告単価は高額請求をしている方向けの単価と私はとらえており、弊社の単価では競争しにくいような状況となっております。
価格が決まっていない業界だからこその実情であり、先日東京の日本橋高島屋で起こった金茶碗の盗難事件でも起こっておりましたが、金の買取業者の利幅などにもあると思います。
1,040万で販売されている製品の買取された価格が180万円、本来の買取相場が480万円で1件の取引で300万円の利益を出している、、と価格のルールがしっかりと決まっていない業界においては法外な利益を出している業者は横行しております。
どれだけ安く買っても違法ではないので罪には問えません。
ですがこちらは買取のぼったくりと言えますね。
逮捕された犯人もウェブ検索のGoogleマップで売る店を調べたと言われておりました。
高額請求・悪徳業者の実態
最近テレビでも良く取り上げられている著名人を語りネット広告をフル活用して株式投資などを持ち掛け詐欺をしてお金をだまし取る業態もウェブ広告を最大限利用した悪徳業者の一例だと思います。
全てではなくごく一部かもしれませんが、このように高額請求をして単価の高い広告費を払える業者が法外な利益を上げている現状があり、その業界を知らないユーザーの方がしっかりとした業者選びをすることがすごく困難な時代となっております。
広告収入を得ているGoogleやYahoo、Meta、YouTube、インスタグラム、LINEなど広告を見せる媒体は数多くあり、その会社は高額請求業者かどうかの判断はできず、広告単価をより高く出してくれる業者を優先することは間違いありません。もう一度お伝えしますが、地元に根付いてしっかりと商売をしている業者が高額請求業者の広告単価に合わせることはまず不可能です。
本来便利だったウェブですが、ウェブだけで業者選びをすることが困難な時代に入ってきてしまっております。
様々な困惑する情報も多くなってしまった現実からユーザーが本当にお得な情報を得ることが容易ではなく全て疑って物事を判断するようなウェブの世界になってきております。
高額請求・悪徳業者を見抜くコツ
地元にしっかりと根付いた間違いのない業者選びとして、まずはその会社がそこに実態があるのかをGoogleマップのストリートビューで実態の確認をして問い合わせの電話応対、相見積もり、他の人に相談するなど情報収集をしっかりしてから業者選びをしていただければと思います。
少しでも金額などに違和感を覚えたら依頼をするのを中止していただき必ず別の業者に問い合わせをすることをお勧めします。
高額請求業者は他の業者に相談することをかなり嫌がりますので金額を下げて即決を促してきたり断れない状況を頑張って作ってこようとしますのでお気を付けください。