お役立ちコラム

羽毛布団の捨て方は?|寿命やサイン、長持ちさせる方法も解説

2022/12/24 お掃除のコツ不用品処分

羽毛布団の捨て方

寒い冬を乗り越えるために欠かせない羽毛布団。日本では冬に必須の寝具アイテムですが、不要になった羽毛布団はどのように捨てれば良いのでしょうか。

今回は羽毛布団の捨て方について、羽毛布団の種類や寿命、捨てるべきタイミング、長持ちさせる方法とともに解説します。

羽毛布団の種類

羽毛布団の種類

羽毛布団と一言で言っても、羽毛布団は使われている羽毛によって複数の種類に分けられます。羽毛布団の主な種類は、アヒルの羽毛から作られた「ダック」、ガチョウの羽毛から作られた「グース」、繁殖用の親鳥から作られた「マザーグース」の3種類です。ここからは、それぞれの種類の特徴やメリットとデメリットをご紹介します。

ダック|アヒルの羽毛

ダックは、アヒルの羽毛から作られた布団です。アヒル自体の体が小さい分、ダウンが小さめという特徴があります。

そんなダックのメリットは、価格が安いこととダウンパワーの数値がグースよりも高いこと。ダウンとは、羽軸がなくフワフワとしたタンポポのような綿毛状の羽のことです。羽毛布団一枚あたりのダウンの比率が大きいほど、ふっくらと温かい羽毛布団と判断できます。

また、ダックにはデメリットとしてダウンボールが小さいことと、グースに比べて臭いが気になることです。ダウンボールが小さいということは、ボリュームが出るほど重くなります。また、グースに比べて臭いが気になる理由は、アヒルが雑食だからです。

グース|ガチョウの羽毛

グースは、ガチョウの羽毛から作られた羽毛布団のことです。ガチョウは水鳥の中でも体が大きいことから、一羽あたりのダウンが多いという特徴があります。

そんなグースのメリットは、軽量でもボリュームが出ることとダックに比べて臭いが気になりにくいことです。軽量でもボリュームが出にくい理由はダウンボールが大きいから、臭いが気になりにくい理由はガチョウが草食だからです。

一方で、ダックに比べて高価であることやダウンパワーが低いというデメリットもあります。

マザーグース|繁殖用の親鳥

マザーグースは、繁殖用の親鳥から作られた羽毛布団です。繁殖用の親鳥は1年以上飼育されていることから、通常のガチョウよりも体が大きくダウンの量も多いという特徴があります。

マザーグースのメリットは、グースよりも更に軽量でもボリュームも出ることです。マザーグースが軽量でボリュームが出る理由は、飼育期間が長い分ダウンボールが大きいからです。

一方で、体が大きいことからその分高価なものが多いというデメリットもあります。ダック・グース・マザーグースの中では最も高価です。

羽毛布団の寿命

羽毛布団の寿命

羽毛布団には寿命があり、寿命を過ぎると本来の性能を発揮できなくなります。

羽毛布団の寿命は10〜20年です。寿命に差がある理由は、メーカーや使用環境、羽毛の種類、外側の生地によって異なるからです。例えば、睡眠中に汗をかきやすい人が使用したり、安価なダックを使用すると寿命が短い傾向にあります。また、打ち直しや布団のクリーニングなど、適切にメンテナンスをしていれば寿命が約10年伸びます。

寿命を迎えた羽毛布団は買い替えを検討しましょう。なお、羽毛布団捨て時のサインは後述します。

羽毛布団捨て時のサイン

羽毛布団捨て時のサイン

羽毛布団は寿命を迎えると、本来の性能を発揮できなくなります。羽毛布団が寿命を迎えたことを示すサインは以下の4点です。

・羽毛布団を被っても寒い

・羽毛布団が重い

・羽毛が飛び出る

・羽毛がかたよる

それぞれのサインについて詳しく解説します。

羽毛布団をかぶっても寒い

ボリュームが落ちて羽毛布団をかぶっても寒い場合は、羽毛布団捨て時のサインです。

羽毛布団はボリュームがあり、保温性が高いという特徴があります。しかし、長年使用していると羽毛が劣化して空気を溜めにくくなりボリュームがなくなります。これにより、保温性が低下して羽毛布団をかぶっても温かいと感じられなくなるのです。

購入時などと比べて明らかに保温性が低下していたら、買い替えを検討した方が良いでしょう。

羽毛布団が重い

羽毛布団が重いと感じる場合も買い替え時です。なぜなら、羽毛布団が重いということは空気を溜め込みにくくなり、保温性が低下しているサインだからです。

羽毛布団はボリュームがあるものの軽いという特徴があります。しかし、長年使っていると人の水分や熱、室内の湿気によって羽毛が重くなるのです。

羽毛が水分や熱、湿気を吸った場合は十分に乾燥させめ吸い取った湿気を除湿しなければなりません。しかし、長年使用すると徐々に羽毛が重くなり、保温性が低くなります。

羽毛が飛び出る

羽毛が飛び出るようになったら捨て時です。

羽毛が飛び出るということは、側生地が劣化しているというサインです。長年使用していると生地が劣化して破れ、羽毛が飛び出るようになります。また、生地によっては爪が引っかかったり、収納時に押し入れに引っかかることで生地が破れることもあります。

破れた箇所が小さい場合は縫い直すことで引き続き使用できますが、何度縫い直しても羽毛が出てくる場合は買い替えた方が良いでしょう。

羽毛がかたよる

羽毛がかたよっている場合も捨て時です。

羽毛は、日頃使う際に癖がついて偏ってしまうことがあります。偏った羽毛は、蓄積した汚れがダウン同士を結びつくと戻りにくくなり、一箇所に羽毛が偏ってしまったというケースも少なくありません。

布団を干しても偏りが直らない場合は捨て時のサインです。

羽毛布団を長持ちさせる方法

羽毛布団を長持ちさせる方法

羽毛布団は羽毛や生地の品質によって寿命が変わりますが、日頃の使い方によっても寿命が変わります。せっかく購入した羽毛布団は、少しでも長く使いたいもの。羽毛布団を長持ちさせる方法として、普段から以下を意識しましょう。

・カバーをかけて使う

・日干しではなく陰干しする

・布団たたきでたたかない

・羽毛布団の上に重いものを置かない

・圧縮袋に入れない

それぞれの方法について詳しく解説します。

カバーをかけて使う

まずは、カバーをかけて使いましょう。なぜなら、カバーをかけることで傷や汚れを防げるからです。

カバーをかけずに羽毛布団を使うと、針や尖った爪で羽毛布団を傷つけてしまい、羽毛が飛び出る原因になります。また、汚れると羽毛が膨らまなくなってしまい、保温性が落ちてしまいます。

このように、カバーをかけて傷や汚れから守ることで、羽毛布団を長持ちさせることができるのです。

日干しではなく陰干しする

日干しではなく陰干しにすることも長持ちにつながります。なぜなら、日干しすると紫外線によって劣化してしまう恐れがあるからです。

陰干しとは、室内の風通しの良い場所に干すことです。羽毛布団は湿気がこもりにくいという特徴から、毎日干す必要はありません。しかし、陰干しをすることで湿気を発散させることができるため、他の布団を干すついでに陰干ししましょう。

陰干しする際は、布団を広げるか布団干しにかけると通気性が良くなります。

布団たたきでたたかない

布団たたきでたたかないことも大切です。

布団を干すと布団たたきでたたきますが、同様に羽毛布団も布団たたきでたたくという人も多いでしょう。しかし、羽毛布団を布団たたきでたたくと繊細な繊維が傷んでしまい、羽毛が膨らまなくなります。羽毛が膨らまなくなると保温性が薄まるため、買い替えが必要になってしまうのです。

このように、繊細な繊維を守るためにも日干しした後は布団たたきでたたかないようにしましょう。

羽毛布団の上に重いものを置かない

羽毛布団の上に重いものを置かないようにすることも長持ちにつながります。なぜなら、重いものを羽毛布団の上に置くことで繊細な羽毛の粒が壊れ、保温性が低下してしまうからです。

羽毛布団を使わない時期は、押入れにしまって上に物を置くという人もいるでしょう。しかし、なるべく羽毛布団の上に物を置かないようにし、繊細な羽毛を守りましょう。

圧縮袋に入れない

最後に、しばらく使わないからと圧縮袋に入れる行為も長持ちさせるためには避けるべきです。なぜなら、羽毛布団を圧縮袋に入れると羽毛が壊れて保温性がなくなってしまうからです。

「羽毛布団はボリュームがあってそのまま入れると嵩張る」という理由から、つい圧縮袋に入れてしまうという人もいるでしょう。このような場合は、圧縮袋ではなく羽毛布団専用のケースに入れましょう。また、収納するときは陰干しで湿気を逃してから収納することで、湿気によって羽毛が破損することを防げます。

羽毛布団の捨て方

羽毛布団の捨て方

羽毛布団を適切に扱っていても、寿命はいずれきて買い替えなければなりません。しかし、いざ羽毛布団を捨てようとしてもどのように捨てれば良いかわからないという人もいるでしょう。

そこで最後に、一般的な羽毛布団の捨て方をご紹介します。

自治体に従って処分する

一つ目の方法は、お住まいの自治体に従って処分する方法です。

羽毛布団は、自治体によって処分方法が異なります。可燃ごみの場合は、規定の大きさにしなければなりません。この際、切るより小さく包んで縛って袋に入れた方が手間もかからず、規定の大きさにしやすいでしょう。

また、自治体によっては可燃ごみではなく粗大ごみとして扱われる場合もあります。粗大ごみの場合は、地域によってルールが異なるため地域のルールに従って処分しましょう。

回収業者に依頼する

二つ目の方法は、回収業者に依頼する方法です。回収業者に依頼するメリットは、自治体のように改修の時間や曜日を気にする必要がないことです。事前に電話して予約しておけば、ご都合の良いタイミングで回収してもらえます。

ただし、回収業者に依頼すると料金が発生します。業者によって料金が異なるため、事前に電話して複数者の見積もり比較すると安く回収してもらえるでしょう。

引越し業者に依頼する

引っ越しのタイミングで羽毛布団を捨てる際は、引越し業者に依頼する方法もあります。引越し業者に依頼すれば、他の家具などと共に処分できて楽です。また、引越し業者によっては不用品の引き取りサービスを実施している場合もあるため、このようなサービスを利用すればお得に回収してもらえるでしょう。

引越し業者に依頼する場合は、見積もりを出してもらうタイミングで相談しておきましょう。

下取りに出す

下取りに出す方法もあります。

布団を購入したお店によっては、下取りをしてくれる可能性があります。下取りしてくれる場合は、購入したお店に事前に確認をして持って行くと回収してくれます。

ただし、中には下取りサービスをしていないお店もあるため、事前に問い合わせておきましょう。または、購入前に確認しておくと安心です。

売却する

リサイクルショップやフリマアプリで売却する方法もあります。リサイクルショップやフリマアプリに売却すれば、処分に費用がかかるのではなく収入が得られるためお得です。

なお、リサイクルショップやフリマアプリで売却できるのは、まだ羽毛が良好な状態の羽毛布団です。長年使用して劣化した羽毛布団は買い取ってもらえない可能性があります。ただし、リサイクルショップによっては買い取ってもらえなくても無料で引き取ってくれる場合もあるため、寿命を迎えた羽毛布団も一度持って行くのも一つの手です。

寄付する

最後に、物資を募集している団体に寄付する方法もあります。物資を募集している地域や団体に寄付すれば、災害などで困っている人の助けにもなります。送料は自己負担、発送の手続きも自分で行わなければなりません。

まとめ

布団たたきでたたかない、日干しにするなど使用や保管方法に注意することで、羽毛布団は長く使い続けることができます。

しかし、羽毛布団は大切に使っていてもいつか寿命がきます。羽毛布団は自治体に捨てたり、回収業者や引越し業者に依頼する、買取に出すなど複数の方法があります。寿命を迎えた羽毛布団は適切に処分しましょう。

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