2022/12/11 不用品処分
スプレー缶の中にはガスが詰まっているため、処分の方法を誤ると爆発などの思わぬ事故を引き起こす可能性があります。安全かつ確実に廃棄するためには、スプレー缶の正しい捨て方を知っておくことが欠かせません。
そこで本記事では、スプレー缶の詳しい廃棄方法や中身の捨て方、処分する際の注意点などについて解説します。スプレー缶を処分しようと思っている方は、ぜひご覧ください。
目次
スプレー缶の捨て方の基本は「中身を空にする」
スプレー缶を捨てる際は、必ず中身を空にすることを心がけてください。なぜならスプレー缶の中身が残ったまま廃棄した場合、爆発事故を引き起こす可能性があるからです。
またゴミ収集のスタッフは、基本的にスプレー缶の中身が残っている場合は収集を行いません。さらに、もし手違いによって回収された場合、焼却炉やゴミ収集車の中で爆発して、大きな事故につながる可能性もゼロではありません。
ゴミの捨て方は自治体によってさまざまなルールがありますが、スプレー缶の中身を空にするルールは、どの自治体で存在します。
ただし、中身を使い切った後の処理方法は自治体によって異なります。そのため中身を空にした後の対応については、お住まいの自治体におけるゴミの捨て方を確認しましょう。
中身が残っているスプレー缶の処分方法
中身が残っているスプレー缶を捨てる際は、以下の手順に沿って処分する必要があります。
- ➀中身を空にする
- ➁透明な袋に入れる
- ➂ゴミの日に捨てる
➀中身を空にする
スプレー缶を廃棄する場合は、必ず中身をすべて使い切ってから捨てるようにしてください。すべて使い切るのが難しい場合は、中身がなくなるまで噴出して空にしましょう。
中身を空にする作業を行う際は、静電気が起きにくい服を着ておくことをおすすめします。静電気が発生しやすい服を着て行うと、中から出てきた可燃性のガスが服に発生した静電気で引火する可能性があるためです。たとえば、フリースとセーターのような組み合わせは静電気が起こりやすいため注意が必要です。
トイレットペーパーにスプレーしたり、地面に押し付けたりする形で中身を出し切りましょう。しっかりと出し切ったら、スプレー缶を振ってみてカシャカシャという音がしないかをチェックしてください。音がする場合、まだ中身が残っている可能性があります。
➁透明な袋に入れる
スプレー缶を不燃ゴミとして廃棄する場合は、必ず透明な袋に入れて捨ててください。袋の表面には、「危険物」と書いておきましょう。
自治体によっては、捨てる際に使用されるゴミ袋が決まっているケースもあります。どのような袋を使用しても良いのかについては、自治体ごとの情報を確認しましょう。
➂ゴミの日に捨てる
スプレー缶は、燃えないゴミや有害ゴミ、空き缶など、さまざまな分別方法があります。どういった分別方法となっているかは、自治体によって大きく異なります。そのため、お住まいの自治体のルールがどうなっているかをチェックし、ゴミ収集のスケジュールをもとに正しい分別方法でスプレー缶を捨てましょう。
誤った分別方法でスプレー缶を捨ててしまうと、火が燃え移って爆発する可能性があります。スプレー缶は大きな事故を引き起こしやすいゴミであるため、慎重に捨てるようにしてください。
スプレー缶の中身の捨て方
スプレー缶の中身を捨てる際は、事故を招かないよう慎重に行う必要があります。代表的な捨て方としては、下記の3つが挙げられます。
- ➀地面に押し付けて放出する
- ➁紙類に吸わせる
- ➂穴を開けて中身を出す
それぞれの方法について詳しく解説します。
➀地面に押し付けて放出する
まずはノズルの上部を指で噴出し続けます。一定量噴出できたらスプレー缶を逆向きにし、地面に押し付けて最後まで出し切りしましょう。
噴出している途中で体調が悪くなった場合は、一旦作業を中止してください。中身が人体に有毒なガスでなかったとしても、長時間噴出し続けることで頭痛などの体調不良を引き起こす可能性があるためです。
体調不良を感じた際は、作業を行っていた場所から一旦離れ、室外の空気を吸うようにしてください。
➁紙類に吸わせる
空気中に直接スプレーのガスを噴出させることに不安を感じる方は、紙に吸わせる方法も有効です。トイレットペーパーや新聞などを大量に用意し、そこにスプレー缶を押し付ける形で噴出しましょう。
中身を吸わせた紙類は、乾燥させれば燃えるゴミとして廃棄可能です。この方法は、周りに中身を飛び散らせずに処理できる点がメリットです。さらに噴出時の音や臭いも抑えられるため、ご近所や周りの方にも迷惑をかけずに済みます。
➂穴を開けて中身を出す
穴を開けて、中身を出す方法もおすすめです。スプレー缶に穴を開ける際は、缶専用の穴あけ器を使用するのがベストです。
キリやニッパー、釘といったもので開けようとすると、滑って手を傷つける可能性があります。また穴を開けた瞬間に一気に中身が飛び出て、大量に中のガスを吸ってしまうケースもあります。
このようにリスクが高く時間もかかるため、必ず専用の道具を使ってください。専用の穴あけ器は、ホームセンターや通販で購入できます。
なお、スプレー缶に穴を開けるかどうかかは自治体によってルールが異なります。穴あけが不要となっている自治体も多いため、処理を行う前には一度ルールを確認してみてください。
スプレー缶を処分する際の注意点
スプレー缶を処分する際には、以下の2つのポイントに注意して行いましょう。
- スプレー缶のガス抜きをした際は火気厳禁
- 風通しの良い屋外で作業する
スプレー缶のガス抜きをした際は火気厳禁
スプレー缶のガス抜きをした後には、付近に火の気のあるものを近寄らせないようにしてください。特に注意すべきもののひとつが、タバコです。ガスを抜いている最中や抜いた直後にタバコを吸うと、空気中に残った可燃性ガスに引火して、爆発を引き起こす危険があります。
喫煙者の方の場合、無意識に吸ってしまう可能性もゼロではありません。そのため癖で吸ってしまうことがないように、スプレー缶の処理を行う前にはタバコを手の届かない場所に置いておくことをおすすめします。
風通しの良い屋外で作業する
ガスを抜くときには、必ず風通しの良い屋外で行いましょう。スプレー缶に含まれている成分には、可燃性があるうえ、部屋の下にたまりやすい性質があるためです。
室内で行った場合、換気扇を回しても可燃性のガスが部屋の下にたまってしまいます。ガスがたまった状態で家電を操作した場合、引火して爆発する可能性がありますので要注意です。そのためベランダや駐車場、庭、空き地などの屋外で作業を行うようにしましょう。
まとめ
スプレー缶を捨てる際は、必ず中身を空にする必要があります。中のガスを抜く作業を行う際は、風通しが良く、周りに火の気のない屋外で行うようにしてください。爆発のような大きな事故を引き起こさないように、処理は慎重に行いましょう。
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