2022/10/31
家の片づけをしたいとき、不用品回収業者は非常に便利です。しかし、中には危険な悪徳業者もいるため、気をつけなければいけません。
そこで本記事では、悪徳業者と良心的な業者の見分け方について解説します。無料という甘い言葉に騙されずに、信頼できる業者に依頼しましょう。
目次
不用品回収業者は危険?
不用品回収は、基本的に無料で行うことはできません。無料回収をうたっている業者は、悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。
業者が家具や家電製品を回収すると、運搬や廃棄に費用がかかります。そのため無料でできるということは、回収した不用品をどこかに売って利益を得ていることを意味します。
悪徳業者は、できるだけ売れるものや金品を狙ってきます。一度でも部屋の中に入れてしまうと危険なので、絶対に断るようにしましょう。
悪徳な不用品回収業者によくあるトラブルの事例
不用品回収業者のほとんどは、真面目に事業をしている業者です。しかし、悪徳な不用品回収業者による被害報告は後を絶ちません。
そこで不用品回収に関するトラブルの事例をご紹介します。
➀見積書を大幅に上回る高額請求をされた
“ ネットで「1.5トントラックに詰め放題3万9800円」という広告を見て、不用品の回収を申し込んだ。作業当日、詰め込み後に事業者から領収書へのサインを求められ、金額を確認すると約65万円だった。不用品を運び出してもらわないと困るので、やむを得ずサインをしたが、作業前に金額について説明は受けておらず、支払いたくない。(70歳代 男性)
引用元:ネット広告で見た不用品回収 10倍以上の料金に(2022年3月8日公表)独立行政法人国民生活センターホームページ “
これはネット広告に記載された額よりも、高額な請求をされたケースです。掲載された金額は一例であり、実際に見積もりをすると追加料金が発生することは少なくありません。
不用品を回収してもらった後では断ることができず、泣き寝入りしてしまうケースもあります。そのため不用品回収業者に依頼する際は、回収される前に信用できる業者かどうか確認しておきましょう。
➁回収した不用品が不法投棄されていた
東京都のある違法業者は、インターネットから廃品回収を受け付け、都営アパートの団地などに不法投棄していたという事例も見られます。悪徳業者の中には売れるものは売って利益にし、売れなかったものは不法投棄してしまうところもあります。このように無料で回収している業者は、適切な処分を行っていないところも少なくありません。
回収された不用品が不法投棄されていた場合、その持ち主も罰せられる可能性があるので気をつけましょう。たとえば自転車は防犯登録があれば身元がわかるため、後日警察から連絡が来る可能性があります。
➂依頼しない部屋を物色された
最初は良い対応をしてくれた業者も、家の中に入った途端に態度を急変させる場合もあります。悪徳業者はできるだけ売れるものを回収したい思惑があるため、部屋をくまなく物色しようとします。
対策としては、部屋を施錠しておく方法や貴重品を隠しておく方法がおすすめです。悪質な業者は家電や骨董品などを勝手に持っていく可能性もあるので、十分注意してください。
④高額な金品が盗まれた
悪徳業者は、依頼していないものまで勝手に持ち出してしまうこともあります。高齢者や女性を狙い、高額な家財や金品を運び出すために脅したり反論できなくしたりします。高齢者や女性がいる世帯では不安な場合は、できるだけ男性や頼れる人がいるときに依頼するようにしましょう。
⑤家具などに傷をつけられた
悪徳業者の場合、床や壁、家具に傷をつけたまま何も処置をしないケースもあります。クレームを言おうと電話してもつながらなかったということも珍しくありません。また悪徳業者は入金が終われば逃げるつもりなので、カーペットなどでうまく隠してしまっているケースもあります。
不用品回収を格安で依頼したつもりが、後で思わぬ出費が発生してしまう場合もあるので注意しましょう。
危険な業者と安全な業者の見分け方
危険な業者にはいくつか見分け方があります。本項目で紹介する方法を参考にして、安全な業者に依頼するようにしましょう。
➀許可を受けているか確認する
不用品を処分するには、産廃などの許可を受けなければなりません。無許可の業者だった場合、不法投棄や不適切な処理による事故につながってしまいます。不用品回収を依頼する場合は、必ず産廃などの許可を得ているか確認しましょう。
➁ホームページに所在地や連絡先の記載があるか確認する
悪徳業者は、ホームページがないことも珍しくありません。またホームページがあっても、連絡先には携帯電話しか記載されていないケースもあります。
そのため必ずホームページを確認して、会社所在地があるかどうか確認しましょう。また連絡先は携帯電話ではなく、会社の固定電話であるかもポイントです。
会社所在地があっても実際は拠点が存在しない場合もございますので、会社所在地をマップのストリートビューなどで倉庫など拠点がしっかり存在するか確認することも重要です。
➂無料回収をうたう業者は要注意
不用品の回収・運搬にはコストがかかります。無許可の廃棄物業者に依頼すると、不法投棄や管理不十分による火災につながるケースもあります。不用品を無料回収している業者は、市区町村の委託を受けていない場合が多いので注意しましょう。
④スピーカーを使って巡回している業者も注意が必要
不用品回収は、基本的に無料では行ってくれません。そのため無料で不用品回収を宣伝している業者には、気をつけましょう。
環境省でも、以下の廃棄物回収業者について注意喚起を行っています。
- スピーカーを使って町中を巡回
- 空き地で不用品を回収
- チラシを配布している
- インターネットで「無料」と広告している
危険な不用品回収業者に依頼してしまった場合の対処法
万が一、悪徳業者に不用品回収を依頼してしまったときの対処法を紹介します。高額請求されて泣き寝入りしないために確認しておきましょう。
➀書類を残しておく
業者から受け取った見積もりや請求書は証拠となるため、必ず残しておきましょう。またホームページや広告は後日削除される可能性もあるため、プリントアウトしておくのがおすすめです。これらの書類を準備しておくと、公的機関への相談がスムーズに進められます。
➁消費者生活センターへ連絡する
悪徳業者の被害に遭った場合は、消費者生活センターに相談しましょう。もし高額請求されてしまった場合、どのように対処すれば良いかアドバイスをもらえます。また万が一支払ってしまった場合も、クーリングオフ適用されるかどうかなども調べてもらえます。
➂犯罪行為があった場合は警察に通報する
悪質業者の中には、脅迫や嫌がらせなどを行うケースもあります。これらは立派な犯罪行為なので、速やかに警察に通報しましょう。また家具や床、壁を傷つけられた場合も器物損害罪に該当します。被害があったときは警察が動いてくれるので、早めに通報しましょう。
まとめ
不用品回収を行っている業者の中には、悪質な業者もいます。無料などの甘い言葉を使って巧みに近づいてくるので、怪しいと感じたら絶対に断りましょう。
「GoodService」では、年間5,000件以上の不用品回収を行っております。また買取や回収の許可を受けている不用品回収業者ですので、不用品でお困りの際はぜひ一度ご連絡ください。