2022/08/31
引っ越しや断捨離などで不用品を処分する際、方法に困った経験はありませんか。その中でも処分が難しいアイテムの一つが、神様が宿る場所とされている神棚です。大切なアイテムである神棚を、適切な方法で処分したいという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、神棚を処分する方法や注意点などを解説します。神棚の処分にお困りの人や、今後処分する予定がある人はぜひ参考にしてください。
目次
神棚を処分するタイミングはいつ?
「そもそも、神棚は処分して良いの?」と思う人もいるかもしれませんが、正式な方法を行えば処分しても問題ありません。神棚は、以下の3つのタイミングが来たら処分を検討しましょう。
- 購入から5〜10年経ったとき
- 自宅の引っ越しやリフォームのとき
- 式年遷宮のとき
■購入から5〜10年経ったとき
ほとんどの神棚は木で作られているため、5〜10年経つと汚れたり壊れたりしてしまいます。神棚は神様が宿る場所なので、できるだけきれいに保っておかなければいけません。経年劣化で傷んだときには、処分を検討しましょう。
■自宅の引っ越しやリフォームのとき
引っ越しやリフォームで家が新しくなるときは、神様の住まいである神棚も新調するのが一般的です。そのため、古い神棚は処分して新しいものに入れ替えると良いでしょう。
■式年遷宮のとき
式年遷宮とは、国が一定の期間ごとに正殿や殿舎を作り替えて神様を移し変える行事です。特に伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮は有名で、それに合わせて神棚を新しくする人もいるようです。
神棚を処分する5つ方法
神棚の処分には、主に5つの方法があります。
- 1.粗大ゴミとして捨てる
- 2.一般ゴミとして捨てる
- 3.神社でお焚き上げする
- 4.販売店に下取りしてもらう
- 5.不用品回収業者に依頼する
それぞれの方法や費用相場を見ていきましょう。
➀粗大ゴミとして処分する
■目安費用:〜2,000円程度
粗大ゴミとして捨てられる神棚は、魂入れが行われていないものに限ります。魂入れとは、神主さんや神職の人によって行われる儀式です。その儀式が行われていない神棚は、ゴミとして捨てても問題ありません。
神棚の大きさが30cmを超える場合は、粗大ゴミとして捨てる必要があります。お住まいの市区町村によって値段や方法は異なるので、前もって自治体に確認しましょう。
粗大ゴミとして捨てるメリットは、値段が安いことです。ただし、自治体によって回収される時期が定められているため、早く処分したい人にはおすすめできません。事前に自治体の回収日を確認しておきましょう。
➁一般ゴミとして処分する
■目安費用:0円
魂入れが行われておらず大きさが30cm未満の神棚は、粗大ゴミではなく一般ゴミとして捨てられます。木材だけで作られた神棚は可燃ゴミですが、他の素材が使われている場合は処分方法が異なるので注意しましょう。
多くの自治体では可燃ゴミの日は週に2回ほどと決められているため、粗大ゴミよりも早めに処分しやすいです。費用もかからないため、気軽に捨てられるのもメリットです。ただし、一般のゴミと一緒に捨てることに気が引ける人にはおすすめできません。
➂神社でお焚き上げする
■目安費用:5,000円〜
魂入れをしている神棚は、ゴミとして捨てるのは適切と感じない人もいらっしゃるでしょう。そのような場合におすすめの方法は、神社でのお焚き上げです。神棚を神社に持参すれば、魂抜きをしてもらってから処分してもらえます。
神社に持っていくメリットは、神主さんや神職の人が関わるため安心して処分できる点です。ただし、神社に持参する必要があるので、近くにお焚き上げを行っている神社がない人には不向きです。
➃神棚の販売店に下取りしてもらう
■目安費用:0円
古い神棚を処分して新しいものに買い替える場合、購入店で古いものを下取りしてもらえるケースもあります。下取りには祈祷やお焚き上げも含まれるため、魂入れをしていても問題はありません。
ただし、一部の店舗では下取りを行っていない場合もあります。そのため、下取りを希望する場合は前もって店舗に確認しておきましょう。
➄不用品回収業者に依頼する
■目安費用:2,000〜30,000円
不用品回収業者に神棚の処分を依頼すると、最短その日に処分できます。インターネットや電話で依頼するだけですぐに引き取りに来てくれるので、手間がかかりません。
業者の中には量によって金額が決まるプランもあるため、他に不用品がある人には不用品回収業者がおすすめです。自分で処分をするのは面倒だと感じている人は、専門の業者に依頼しましょう。
ただし、中には悪質な業者も存在します。法外な料金を請求する業者もいるため、実績や資格などで選ぶことが重要です。
神棚を処分する際の注意点
神様が宿る場所である神棚は、他の不用品よりも気を配って処分する必要があります。ここからは、神棚を処分する際の3つのポイントについて紹介します。
- 魂入れの儀式が行われているか確認する
- 取り外しが難しい場合は注意
- お札は神社に返納する
それぞれの内容を見ていきましょう。
魂入れの儀式が行われているか確認する
魂入れとは神棚に対し読経を行い、神様を宿らせる儀式です。他に仏像や位牌、お墓にも行われます。魂入れをされた神棚は、ゴミとして捨てられません。
そのため、神棚を処分する前に魂入れの儀式が行われていたかを確認する必要があります。魂入れを行われているものは、同じ神社でお焚き上げをしてもらうか、新しい神棚の購入店に下取りをしてもらいましょう。
不用品回収業者に引き取ってもらいたい場合は、魂抜きの有無によって対応できる業者が異なります。対応していない業者もあるため、事前に相談するのがおすすめです。
取り外しが難しい場合は注意
多くの場合、神棚は家の高い部分に取り付けられています。高いところに取り付けられているものを無理に外そうとすると、転落などの事故が起きてしまう危険性があります。
転落以外にも、家を傷つけたり落ちた神棚が人にぶつかったりする危険性もあるため、取り外しが難しい場合には注意しましょう。
自力で行うのが難しい場合は、不用品回収業者に依頼すると取り外しから行ってもらえますので、おすすめです。
お札は神社に返納する
神棚にはお札・榊・お米・水・酒などを飾るのが一般的です。特にお札には神様の魂が宿っているため、ゴミとして処分するのはNGです。お札は、もらった神社に必ず返納しましょう。
万が一どこの神社でお札を授かったかわからない場合は、別の神社に返納しても問題ありません。ただし、返納所がある神社に限るため、近くの神社にお札を返せるか確認しましょう。
その他の神具の処分方法は、以下のとおりです。
- 榊:お焚き上げ/土に埋める/川に流す/塩で清めたあと紙で包む
- お米:食事に使う
- 水:食事に使う
- 酒:食事に使う
神棚にお供えしたものは神様の力が宿っていると言われているため、できるだけ捨てずに食事に使うことがおすすめです。
まとめ
神棚の処分は、3つの内いずれかのタイミングに行うのが一般的です。
- 汚れや傷みが起きた場合
- 引っ越しやリフォームのとき
- 式年遷宮
これらの時期を迎えた神棚は、以下の方法で処分しましょう。
- 粗大ゴミとして捨てる
- 一般ゴミとして捨てる
- 神社でお焚き上げをする
- 販売店に下取りしてもらう
- 不用品回収業者に依頼する
魂入れの儀式が行われている神棚は、ゴミとして捨てることはできません。また、取り外しが難しい神棚は不用品回収業者への依頼がおすすめです。
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