2022/08/31
石油ファンヒーターには寿命があり、故障したものを使い続けていると火災などの事故につながる危険があります。そのため早めに処分する必要がありますが、石油ファンヒーターの処分方法がよくわからないという方もいるでしょう。本記事では、石油ファンヒーターの処分方法と注意点、灯油の捨て方について解説しますので参考にしてください。
目次
石油ファンヒーターを処分するタイミングはいつ?
石油ファンヒーターはどのタイミングで処分したら良いのでしょうか?処分に適切なタイミングは大きく分けて、寿命が来た時と故障した時の2つです。
ここでは、以下の2つのポイントを詳しく解説します。
- 石油ファンヒーターの寿命は6~8年
- 故障の症状が現れたら
石油ファンヒーターの寿命は6~8年と言われている
石油ファンヒーターは使用状況によっては10年を超えても問題なく使えるケースもありますが、以下の要素から大体の寿命は6〜8年であるといえるでしょう。
- 補修用性能部品の最低保有期間
- 設計標準使用期間
補修用性能部品とは、製品の性能を保証するための部品であり、メーカーの保有期間内であれば修理のための取り寄せができます。社会法人全国家庭電気公正取引委員会が定めた保有期間によると、石油ファンヒーターの最低保有期間は6年間となっています。つまり、6年を超えてしまうとメーカーは部品を提供する義務がなくなりますので、修理用の部品が入手できなくなる可能性があります。
また、一般社団法人日本ガス石油機器工業会が定めた石油ファンヒーターの設計標準使用期間は8年です。この期間を超えて使用すると、経年劣化による故障が生じる可能性があります。
故障の症状が現れたら早めに処分する
寿命と言われる年数に達していなくても、以下のような故障の症状が現れたら早めに処分することをおすすめします。
- エラーコードが何度も表示される
- 電源が入らなくなる
- 炎が燃え上がりすぎる
- 異臭がある
- 煙が出る
石油ファンヒーターで一番多い故障がエラーコードの表示です。エラーコードの原因はフィルターの詰まりである場合が多く、掃除すると解決する可能性もあります。
また電源が入りにくくなる場合は、断線が疑われます。そして炎や異臭、煙などの異常が見られる場合は火災につながる危険も高いため、早めに処分することをおすすめします。
石油ファンヒーターを処分する3つの方法
石油ファンヒーターを処分する方法は、主に分けて以下の3つです。
- 1.粗大ごみとして出す
- 2.家電量販店に引き取ってもらう
- 3.不用品回収業者を利用する
1:粗大ごみとして出す
■処分費用の目安:700円前後
規定されている粗大ごみのサイズは自治体によって違いますが、多くの地域で石油ファンヒーターは粗大ごみにあたります。粗大ごみとして出す場合は費用が安く済む点がメリットです。
注意点としては、粗大ごみを出すためには事前に粗大ごみ回収受付で予約する必要があります。予約後は粗大ごみ処理券をコンビニなどの指定店で購入して、予約した当日に券をごみに貼り付けて指定場所に出します。
2:家電量販店に引き取ってもらう
■処分費用の目安:無料〜2,000円前後
新しいファンヒーターの購入予定がある場合は、家電量販店に引き取ってもらう方法もあります。店舗によってサービスが異なりますが、新しく購入する価格から買い取り金額を差し引いてもらえたり、自宅回収サービスを行っていたりする場合がある点がメリットです。一方で、店舗によっては引き取りサービス自体を行っていない場合もあるため、事前の確認が必要です。
3:不用品回収業者を利用する
■処分費用の目安:1,000〜2,000円前後
一番手間がかからない処分方法は、不用品回収業者を利用する方法です。不用品回収業者は希望する日時に即日対応してもらえるケースが多いので、忙しい人におすすめです。
石油ファンヒーター単体で処分する場合、他の処分方法に比べて費用が高くつくこともありますが、他にも処分するものがある場合は費用もお得です。不用品回収業者の場合、あらゆる物品の処分を一括して依頼できるため、家の整理や引っ越しなどのケースに良いでしょう。
石油ファンヒーターを処分する際の注意点
石油ファンヒーターを処分する際には、注意しておきたいポイントがあります。
ここでは、以下の2つのポイントを解説します。
- 灯油を使い切る
- 乾電池を抜く
灯油を使い切る
灯油は気温上昇や湿気で劣化してしまうため、次に使うシーズンまでの保存は避けてください。ファンヒーターの処分の際は、灯油を残しておかずに使い切るようにしましょう。
乾電池を抜く
ファンヒーター本体と乾電池では、ごみ処分の方法が異なります。地域によって乾電池の処分は乾電池リサイクルBOXに入れるなどのルールがありますので、乾電池は抜いておき別に処分しましょう。乾電池を入れたままにしておくと、液漏れなどの可能性もあり危険です。
石油ファンヒーターの残った灯油を処分する方法
石油ファンヒーターに灯油が残っている場合は、以下の方法で処分しましょう。
- 灯油販売店やガソリンスタンドに持ち込む
- 新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみで出す
- 使い切る
残っている灯油の量が多い場合は、灯油販売店やガソリンスタンドに持ち込んで処分を依頼できます。
灯油の量が少ない場合は、新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみとして出す方法もありますが、自治体によっては禁止している地域もありますので事前に確認しておきましょう。ファンヒーターが故障していない場合は、量が少ないならそのまま使い切ってしまうのが一番おすすめです。
石油ファンヒーターを処分する以外に譲る・売却するという手段もある
まだ使用できる石油ファンヒーターを処分したい場合には、以下の方法も検討できます。
- 家族や友人に譲渡する
- リサイクルショップに売る
- ネットオークションやフリマアプリに出品する
家族や友人に譲渡する
周りに石油ファンヒーターが必要な人がいる場合には、譲渡してしまうのが一番簡単な処分方法です。シーズンオフに譲渡する際は、安全のため灯油を残さないことや電池を抜くことなどを忘れないよう注意しましょう。
リサイクルショップに売る
石油ファンヒーターが比較的新しければ、リサイクルショップで売却できる場合もあります。製造5年程度までならば、買取してもらえることが多いです。
持ち込む場合や買取してもらえなかった際には、持ち帰らなければいけない手間がかかります。そのため、ネットや電話で事前に問い合わせて、メーカー名や製造年、状態などを伝えておくと良いでしょう。
ネットオークションやフリマアプリに出品する
石油ファンヒーターの状態が良い場合は、ネットオークションやフリマアプリに出品できます。これらのサービスを利用する際は、写真や商品状態の記述を掲載すれば不要なトラブルを避けやすくなります。
しかし、ネットオークションやフリマアプリは売れるまでに時間がかかるケースも多いので、その点に注意しましょう。
まとめ
石油ファンヒーターを処分する方法は、粗大ごみで出す他、家電店での引き取り、売却などがあります。石油ファンヒーターには寿命があり、故障状態で使用を続けると火災などの危険もあるため、適切な時期で処分しなければなりません。
石油ファンヒーターを処分する際には、灯油の処分など安全に注意して行いましょう。家全体の整理や引っ越しなどでさまざまな物品を処分する場合、1つずつ行うと意外に多くの時間や労力を使います。
GoodServiceでは、専門資格を持つスタッフが物品整理のお手伝いを行っております。個人では処分が難しい物品も一括して対応が可能ですので、お気軽にご相談ください。