2022/07/27
引越しや断捨離などで不用品を処分する際に、物によって処分方法がわからないという経験はないでしょうか。その中でも迷いがちなのが、ガスコンロの処分方法です。ガスコンロを間違った方法で処分すると火災や爆発などの恐れもあるため、正しい方法で処分しなければなりません。
本記事では、正しいガスコンロの処分方法やタイミング、注意点などを解説していきます。ガスコンロの処分にお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ガスコンロを処分するタイミングはいつ?
ガスコンロには、処分すべきタイミングがあります。「捨てるのはもったいない……」と思っても、以下のガスコンロは処分するのがおすすめです。
- 購入から10年を超えたガスコンロ
- 2008年以前に製造されたガスコンロ
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
処分するタイミングは「購入から10年」が目安
ガスコンロの寿命は、約10年と言われています。そのため、購入から10年以上経過しているガスコンロは処分すべきでしょう。
なぜなら寿命を超えたガスコンロを使用すると、以下の危険性があるからです。
- 本体や配管からのガス漏れ
- 燃焼初期の異常着火
- 不完全燃焼
これらの状態が見られると火災や爆発、一酸化炭素中毒が起こるリスクがあるため、寿命が超えたガスコンロは早めに処分しましょう。
2008年以前に製造されたガスコンロは早めに処分する
2008年より後に作られたガスコンロには、安全装置の搭載が法律によって義務付けられています。ガスコンロの安全装置とは、以下のような機能を備えた装置です。
- 調理湯加熱防止装置:天ぷら油などの発火を防ぐ装置
- 立ち消え安全装置:吹きこぼれなどで火が消えた時にガスを止める機能
- 消し忘れ消火機能:火を消し忘れた時の自動消火機能
2008年より後に製造されたガスコンロには、このような安全機能が搭載されているため、もしもの時も安心です。
しかし、これらの安全装置は2008年以前に作られたガスコンロにはついていませんので、注意が必要です。
またガスコンロに安全装置が義務付けられた背景には、ガスコンロによる火災の増加が挙げられます。総務省のデータによると、2008年に起きたガスコンロによる火災は約6,000件であり、2番目に高いです。これらの被害を防ぐために、2008年10月からガスコンロに安全装置の搭載が義務付けられました。
そのため2008年以前のガスコンロを使用している場合は、安全面から早めに処分することをおすすめします。
ガスコンロを処分する4つの方法
ガスコンロを持っている場合は、以下の方法で処分が可能です。
- 1.粗大ごみとして捨てる
- 2.不用品回収業者に依頼する
- 3.引越し業者に回収してもらう
- 4.新しいガスコンロの購入店に引き取ってもらう
それぞれの特徴について解説します。
1:粗大ごみとして捨てる
■処分費用の目安:500円
この金額は名古屋市でガスコンロを処分した場合の費用です。粗大ごみの回収費用は自治体によって異なるため、詳しい費用はお住まいの自治体に確認しましょう。
ガスコンロを粗大ごみとして処分するメリットは、費用が安い点です。ただし、収集場所までの運搬は自分で行う必要があり、自治体によっては回収までに時間がかかります。
そのため、処分のタイムリミットがなく処分費用を安く抑えたい人向けの方法といえます。
2:不用品回収業者に依頼する
■処分費用の目安:4,000円
不用品回収業者にガスコンロの処分を依頼すると、最短その日での回収が可能です。インターネットや電話で依頼するだけですぐに引き取りに来てくれるので、手間をかけずにガスコンロを処分できます。
しかし、不用品回収業者の中には悪質な業者もあり、そのような業者に依頼すると法外な料金を請求されたりガスコンロを不法投棄されたりする恐れがあります。そのため、依頼する前に不用品回収業者に資格や実績があるか確認することをおすすめします。
3:引越し業者に回収してもらう
■処分費用の目安:0円
引越しの時にガスコンロを処分する場合は、引越し業者に処分してもらえます。ただし、業者によって対応の有無は異なるため、利用予定の引越し業者に事前確認しておくことがおすすめです。
引越し業者の回収サービスの有無は、以下のとおりです。
引越し業社名 | 不用品回収サービス |
---|---|
ヤマトホームコンビニエンス | 無し |
サカイ引越センター | エリアにより有り |
アート引越センター | 無し |
ハート引越センター | 有り |
アリさんマークの引越センター | 有り |
アーク引越センター | 無し |
不用品回収サービスを行っている引越し業者は多くないため、業者選びには気を付けてください。また不用品回収は別途有料の業者もあるため、事前に確認しておきましょう。
4:新しいガスコンロの購入店に引き取ってもらう
■処分費用の目安:0円
今のガスコンロを処分して新しいものを購入する場合、古いガスコンロを無料で引き取ってくれる店舗もあります。ガスコンロの購入店に特にこだわりがない場合は、古いガスコンロを処分してくれる店舗を選びましょう。ただし、購入店まで自分で運び込む必要があるため、手間がかかるのがデメリットです。
新しいガスコンロを購入する予定がある人には、この方法がおすすめです。ただし、同じ種類のガスコンロのみに制限される場合もあるため、購入する予定の店舗に事前確認しましょう。
ガスコンロを処分する際の注意点
ガスコンロの処分には、3つの注意点があります。
- ガスコンロの取り外し時は元栓を閉める
- ガスホース内のガスをすべて抜く
- 火を扱いながらの作業は避ける
ガスコンロは、間違って処分すると火災や爆発の危険性もある家電です。ガスコンロを処分する際は必ず元栓を閉め、ガスホース内に残っているガスをすべて使い切りましょう。元栓を閉めた後に着火することで、残りのガスを使い切ることができます。
この時火を使いながら作業をするのは、非常に危険ですので絶対にやめましょう。また、ガスコンロがキッチンに組み込まれているタイプの取り外しには資格が必要なため、専門の業者に依頼してください。
ガスコンロを処分する理由が故障なら!症状別に確認すべきこと
ガスコンロの故障が原因で処分する場合、症状によってはまだ使える可能性もあります。寿命が来ていないガスコンロが使えなくなった場合は、故障かどうかを症状別に確認する方法がありますので、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
場合火が付かない・付きにくい場合
火が付かない可能性として考えられるのは、以下の4点です。
- ゴム管が折れている
- 電池が切れている
- バーナーキャップがセットされていない
- ガスコンロが濡れている
途中で火が消えてしまう場合
利用中に火が消える原因として、2つの理由が挙げられます。
- バーナーキャップが詰まっている
- ゴム管が折れている
バーナーキャップは油などで汚れやすいため、ブラシなどで目詰まりを取ることで症状が改善される可能性があります。
異音や異臭がする場合
ガスコンロの異音や異臭として考えられるのは、以下の2つの原因です。
- バーナーキャップがセットされていない
- バーナーキャップが詰まっている
バーナーキャップに問題があると、異音や異臭がします。この場合もブラシなどで解決できる時があります。
火の色が通常と異なる場合
火の色が異常である場合、以下の理由が考えられます。
- 加湿器を使用している
- バーナーキャップが変形している
火の色は、加湿器の影響でオレンジになる場合があります。そのような場合は、一度加湿器を消して利用してみましょう。
ガスコンロを処分する以外に売却する・譲るという方法もある!
ガスコンロの寿命が来ておらず、故障もしていない場合は、売却したり人に譲ったりといった処分方法もあります。状態によっては高額で売却できる可能性もあるため、まだ使えるガスコンロの処分を検討している人は、3つの方法を試してみましょう。
友人や家族に譲る
まだ使えるものの売れるほどの状態ではないガスコンロを持っている場合は、友人や家族に譲るのがおすすめです。周りの人にガスコンロが必要な人がいれば、譲ると無料で処分できます。
リサイクルショップや買取専門業者に売却する
状態がきれいなガスコンロは、リサイクルショップや買取専門業者に売却しましょう。処分する予定のガスコンロがお金になるかもしれません。
リサイクルショップ・買取専門業者どちらも自宅まで取りに来てくれるため、手間をかけずに売却できます。ただし、ガスコンロの状態によっては買取してもらえない可能性もあるため、代替の処分方法を考えておきましょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションは自分で値段を設定できるため、高額で売却したい人におすすめの方法です。写真を撮って情報を入力するだけで簡単に出品できますが、売却時は梱包・発送を自分で行う手間がかかります。
また、フリマアプリやネットオークションは売却するまでに時間がかかります。買い手が決まらないとずっと手元に残ってしまうため、処分するまでに余裕がある場合に活用しましょう。
まとめ
購入から10年以上経過している、または2008年以前に製造されたガスコンロを使っている人は、安全のために早めの処分がおすすめです。ガスコンロの主な処分方法は以下の4つです。
- 粗大ごみとして捨てる
- 不用品回収業者に依頼する
- 引越し業者に回収してもらう
- 新しいガスコンロの購入店に引き取ってもらう
またガスコンロの状態がきれいな場合は、売却や譲渡もできます。
手間がかからずスピーディーにガスコンロを処分したい人は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。「GoodService」に依頼することで、最短当日に作業できますので、ぜひご連絡ください。