2022/02/28
ブラウン管テレビは、粗大ごみや一般ごみに出せないため、初めて処分する場合、方法がわかりにくく、戸惑われるかもしれません。ブラウン管テレビを処分する方法としては、個人で処分する方法と、家電販売店や回収業者に依頼する方法などがあります。
この記事では、ブラウン管テレビの処分方法の種類と、費用の相場をご紹介しますので、参考にしてください。
目次
ブラウン管テレビの処分は「家電リサイクル法」で定められている
家電リサイクル法は、「特定家庭用機器再商品化法」の名をもつ法律です。有用な部品や材料のリサイクルによる廃棄物の減量と、資源の有効利用の推進を目的としています。対象となる家電は、ブラウン管テレビを含む次の4品目です。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
今のところ、家電リサイクル法による個人への罰則はありません。しかし、もし個人がこれらの家電を山林や川、山などに不法投棄すると、不法投棄の罪で5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金が科されます。
ブラウン管テレビの処分費用
ブラウン管テレビの処分費用は、テレビの大きさやメーカーによって異なります。指定取引場所に持ち込む場合の費用は、家電製品協会の再商品化等料金一覧から確認できます。主なメーカーのサイズの費用の相場は、次のとおりです。
サイズ | 料金 |
---|---|
15型以下ブラウン管テレビ | 1,500〜4,000円 |
16型以上ブラウン管テレビ | 2,000〜5,000円 |
ブラウン管テレビの処分方法
ブラウン管テレビの処分方法は、主に次の5つがあります。それぞれの費用と手軽さを表にまとめましたので、ご覧ください。
処分方法 | 費用 | 手軽さ |
---|---|---|
指定取引場所に持ち込む | 1,500~4,000円(15型以下) 2,000〜5,000円(16型以上) |
運ぶための人員・車が必要 |
家電量販店の回収サービスを利用する | リサイクル券費用+1,000〜5,000円程度 | 店舗持ち込みか自宅回収により料金が異なる |
新しいテレビを購入する店舗で引き取ってもらう | リサイクル券費用+1,000〜2,000円程度 無料サービスや割引の場合もある |
店舗により条件が異なる |
リサイクルショップで売る | テレビの種類・状態により売値が異なる | 売れない場合も多い |
不用品回収業者に依頼する | リサイクル券費用+1,000〜2,000円程度 | 即日・自宅回収が可能の場合も多い |
それぞれの処分方法の詳細を解説します。
①指定取引場所に持ち込む
1つ目の方法は、各自治体が定めている指定取引場所に持ち込む方法です。指定取引場所に持ち込む際には、事前に家電リサイクル券を購入しておく必要があります。テレビの画面サイズを調べたら、郵便局の貯金窓口で当該サイズの料金を払い、リサイクル券を受け取ります。
持ち込みの際は、テレビ本体とリサイクル券を持参の上、自治体指定の場所へ自家用車などで持ち込みます。指定取引場所は、家電製品協会のホームページから検索できるので、営業日も事前に調べておきましょう。
②家電量販店の回収サービスを利用する
家電量販店では、家電リサイクル券に収集運搬料金を加算した費用で、回収サービスを提供しています。回収サービスは、自分で店舗に持ち込む方法と、家まで回収に来てもらう方法があります。それぞれの料金の目安は、以下のとおりです。
<持ち込みの場合>
サイズ | 料金 |
---|---|
15型以下 | 3,000〜5,000円 |
16型以上 | 4,000〜6,000円 |
<自宅回収の場合>
サイズ | 料金 |
---|---|
15型以下 | 4,000〜7,000円 |
16型以上 | 5,000〜10,000円 |
また、家電量販店によっては、自社店舗で購入したテレビを割引料金で回収するサービスを行っているところもあります。テレビの処分の際は、購入元店舗に問い合わせてみるとよいでしょう。
③新しいテレビを購入する店舗で引き取ってもらう
回収と同時に新しいテレビを購入した場合、割引や無料になるキャンペーンを行っている家電量販店もあります。そのようなキャンペーンを活用すれば、指定取引場所に自分で持ち込むよりも、安くなる場合さえあるかもしれません。
なお、テレビの購入から一定期間が経つと引き取ってもらえない場合もあるため、購入の際には、古いテレビの引き取りも同時に検討しておいたほうがよいでしょう。
④リサイクルショップで売る
ブラウン管テレビを、リサイクルショップで売るという方法もあります。買い取り価格や買い取ってもらえるかどうかは、テレビの種類や状態によります。
現在国内ではプラズマテレビが主流となっているため、国内での再販目的で買い取るリサイクルショップは、ほとんどありません。そのため、無料引き取りになるか、引き取り自体を断られてしまう可能性もあります。
ただし、昭和のレトロ感のある年代物などは、アンティークとして購入される可能性もあります。リサイクルショップには、一度問い合わせてみた上で、買い取りが不可能であれば、ほかの方法を選択するとよいでしょう。
⑤不用品回収業者に依頼する
自分で自治体の指定取引場所まで運搬するのが難しい場合は、民間の不用品回収業者に依頼する方法もあります。回収業者は、家電リサイクル券センターや市区町村のホームページで探せます。
回収業者に依頼する場合の費用も、家電リサイクル券に運搬料金を加算したものとなります。ブラウン管テレビ以外にも処分したい物品がある場合、不用品回収業者の利用がおすすめです。また、日時を指定し自宅まで引き取りに来てもらえるのも、民間の業者を利用するメリットです。
運搬料金は、回収業者によって異なりますが、他の物品の回収とセット料金にすると、家電リサイクル券を購入するよりお得になる場合さえあります。
ブラウン管テレビを処分する際の注意点
ブラウン管テレビを処分する際は、注意すべき点もあります。ここでは、次の注意点3つをご紹介します。
- 違法な処分方法でないか確認する
- 悪徳な不用品回収業者に依頼しないように注意!
- 重いブラウン管テレビの運搬時は大人数人で行う
①違法な処分方法でないか確認する
ブラウン管テレビは、家電リサイクル法によって、指定された方法で回収しなければいけないと法律で定められています。これは、個人であっても業者であっても同じです。業者に依頼した場合でも、その料金の中に、家電リサイクル券の費用が含まれている形となります。
つまり、個人で指定取引場所に運ぶか、業者に代行してもらうか以外の方法で処分する方法は、すべて違法な処分方法であるということです。一般ごみとして収集場所に投棄できないのはもちろん、粗大ごみとしても収集できません。
家電リサイクル券の購入や業者の依頼が面倒だからといって、適当な方法で処分してしまうと、違法になってしまいますので、十分に気をつけましょう。
②悪徳な不用品回収業者に依頼しないように注意!
不用品回収業者の中には悪徳な業者もいるため、騙されないように注意が必要です。業者を選ぶ際は、次の点をチェックしましょう。
- 回収業の許認可をとっている業者かどうか
- 見積もりを出してくれるか
- 見積もりの内訳が細かく提示されているか
- ホームページに料金が明示されているか
業者の中には、無料や格安を謳っていても、回収後にさまざまな名目をつけて高額な料金を請求してくる悪質な業者がいます。そのようなトラブルを避けるために、ホームページの料金体系が明確か確認したり、相見積もりをとったりすることは大切です。
また、回収料金は格安だったとしても、回収後の物品を不法投棄する業者もいます。不法投棄されたテレビの所有者が判明した場合、業者ではなく、元の持ち主に罰金が請求される最悪のケースもあるため、注意が必要です。
③重いブラウン管テレビの運搬時は大人数人で行う
ブラウン管テレビを個人で直接指定取引場所に運ぶ場合は、大人数人で行うようにしましょう。ブラウン型テレビは、最大級の36型では、重さが70〜80キロほどになります。それより小さめのものであっても、車への積み下ろしは慣れない人が行うと事故や怪我を起こしがちなので、十分に注意しましょう。
また、指定取引場所には多くの運送会社の大型トラックが出入りするため、自家用車で一般の人が搬入すると、戸惑うこともあるかもしれません。個人での処分が不安な場合には、自宅の玄関先まで引き取りに来てもらえる業者を利用するのもおすすめです。
まとめ
ブラウン管テレビは、家電リサイクル法により、処分方法が定められています。一般ごみや粗大ごみとして投棄できないので、注意が必要です。
個人で指定取引場所に運ぶ場合は、家電リサイクル券の費用だけで済むので安いですが、郵便局での支払いや自身で運転してテレビを運ぶなど、面倒な点があるのも事実です。
GoodServiceでは、手軽な費用で、ご自宅までブラウン管テレビの回収に伺います。明確な料金体系とお見積もりをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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