2022/02/01
エアコンは、粗大ごみで廃棄することはできません。エアコンの処分方法は、法律で定められているため、決められた方法で処分する必要があります。また、リサイクル料金も必要です。
本記事では、エアコンの処分方法や費用・処分する際の注意点などについて詳しく解説します。
目次
エアコンの処分方法は家電リサイクル法で定められている
エアコンの処分方法は、家電リサイクル法で定められています。家電リサイクル法とは、資源を有効活用するために、廃棄量の削減やリサイクルを推進する法律です。
家電リサイクル法の対象となる家電は、以下のとおりです。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫、冷凍庫
- 洗濯機、衣類乾燥機
上記の家電を勝手に処分すると、違法になります。処分する際には、消費者は商品のリサイクルに必要な費用を支払わなくてはいけません。
リサイクルに必要な処分費用は、「リサイクル料」と「収集運搬料」の2つです。リサイクル料は家電を再商品化するのに必要な費用で、処分する家電によって金額は異なります。一方、収集運搬料は、業者が家電を運搬するのに必要な費用です。これも運搬する家電によって、金額が変わるので注意しましょう。
エアコンの処分方法5選
エアコンの処分方法は、以下の5つです。
- 購入した家電量販店で引き取ってもらう
- 新しいエアコンを購入した家電量販店で処分する
- 自治体に引き取りを依頼する
- 自治体の指定取引場所に持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
以下の項目で、5つの処分方法のメリットやデメリット、手順などを詳しく見ていきましょう。
➀購入した家電量販店で引き取ってもらう
新しいエアコンを購入しなくても、処分を希望しているエアコンを購入した家電量販店で、引き取ってもらうことが可能です。手順は以下のとおりです。
①家電量販店でエアコンの処分を依頼する
②家電リサイクル券をもらう
③家電量販店から依頼された業者がエアコンを引き取りにくる
<メリット>
- エアコンの取り外しから搬出・運搬までを任せられる
- 収集運搬料金を安く抑えられる
<デメリット>
- エアコンの取り外し費用がかかる
- 家電量販店によって運搬費用が異なる
②新しいエアコンを購入した家電量販店で処分する
エアコンを家電量販店で購入すると、その購入した電量販店で、古いエアコンは引き取ってもらえます。手順は、処分を希望している家電量販店で引き取ってもらう際と同じです。
家電量販店の受付カウンターでエアコンの処分を依頼し、家電リサイクル券をもらいます。家電量販店から依頼を受けた業者が新しいエアコンを取り付けると同時に、古いエアコンを引き取ってくれます。
<メリット>
- 新しいエアコンを購入する際に、下取りサービスなどの値引きがある
- 収集運搬料金を安く抑えられる
<デメリット>
- エアコンの取り外し費用がかかる
- リサイクル料金とは別に、収集・運搬料金がかかる
③自治体に引き取りを依頼する
エアコンは、自治体に引き取りを依頼できます。ただし、エアコンの引き取りは各自治体によって異なるので、居住地域の自治体のHPで調べましょう。
<メリット>
- 購入店がわからなくても処分できる
- 比較的安価で処分できる
<デメリット>
- エアコンの取り外しは各自で行う必要がある
- 自分で取り外しができない場合、業者に依頼しなければならない
④自治体の指定取引場所に持ち込む
自治体の指定取引場所に持ち込むと、エアコンを引き取ってもらえます。各自治体のHP、または家電リサイクル券センターのサイトで、最寄りの指定引取場所を調べられます。
指定場所に持ち込む際の流れは、以下のとおりです。
①郵便局で振替払込書と家電リサイクルを記入する
②郵便局の窓口かATMでリサイクル料金を振込む
③エアコンを指定引取場所へ持ち込む
<メリット>
- 自分で運搬するので、必要な費用はリサイクル料金のみ
- すぐに処分できる
<デメリット>
- エアコンの取り外しを行っていないので、自分で取り外すか業者に依頼する必要がある
- 指定場所まで自分で運搬しなければならない
⑤不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼しても、エアコンを引き取ってもらえます。しかし、中には悪徳な業者もいるため、注意が必要です。不用品買取業者に依頼する場合、信頼できるところかを見極める必要があります。複数の業者に合い見積もりをとるといいでしょう。
注意すべき不用品回収業者の特徴は、以下のとおりです。
- 見積もりを拒む
- 具体的な見積もりを出さない
- 業務許可を取っていない
- HPがない/HPに料金が記載されていない
- 電話対応など接客が悪い
<メリット>
- ほかの不用品も一緒に引き取り可能
- 買取になる場合もあり、安価に処分できる
<デメリット>
- 悪質な業者の場合、トラブルになる可能性がある
- 高額な請求をしてくる場合がある
エアコンのリサイクル料金
エアコンを処分する際のリサイクル料金を、処分方法ごとに紹介します。
処分方法 | 費用構成 | 費用相場 |
---|---|---|
購入した家電量販店 | リサイクル料金+収集運搬料金 | 1,540円~2,640円 |
新しいエアコンを購入した家電量販店 | リサイクル料金+収集運搬料金 | 1,540円~2,640円 |
自治体 | リサイクル料金+収集運搬料金 | 3,000円~4,000円 |
自治体の指定取引場所 | リサイクル料金 | 990円 |
不用品回収業者 | 回収料金 | 5,000円~8,000円 |
家電量販店と自治体の場合には、リサイクル料金+収集運搬料金が必要です。自治体の指定場所にもっていく方法は、リサイクル料金のみで済むため、一番安くなります。不用品回収の場合、回収料金を支払いますが、買取になれば、回収費用が安価になります。
エアコンは自分で取り外しできる?
エアコンは、自分で取り外すことは、不可能ではありませんが、おすすめしません。エアコン取り外し工事の費用相場は、5,000~10,000円です。自分で取り外すと無料なので、取自分で取り外したいと思う人もいるでしょう。
自分で取り外しをする方法は、下のとおりです。
①エアコンの搬出経路を確保する
②室内機の下に養生マットを敷く
③室外機の側面カバーをドライバーで開ける
④ポンプダウンで冷媒ガスを回収する
⑤電源プラグをコンセントから抜く
⑥外したバルブキャップを付け直す
⑦室外機を取り外す
⑧室内機を取り外す
⑨配管パイプを養生する
自分で取り外す際の注意点は、以下のとおりです。
- メーカーが発行する据付説明書や取扱説明書をよく読む
- 取り外しに失敗すると、エアコンの故障や事故を引き起こす危険がある
無理してエアコンを取り外して、事故を引き起こす場合があります。慣れていないと、室内機が落下して事故を起こしたり、ガス漏れを引き起こしたりする場合もあるのです。とくに古いエアコンは、事故を引き起こすリスクが高いため、無理をせず業者に依頼しましょう。
まとめ
エアコンの処分は、処分法が定められているため、勝手にはできません。家電リサイクル法に沿って行います。
エアコンの処分方法は、以下の5つです。
- 購入した家電量販店で引き取ってもらう
- 新しいエアコンを購入した家電量販店で処分する
- 自治体に引き取りを依頼する
- 自治体の指定取引場所に持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
一番安く済ませるには、自分で指定場所に持ち込む方法ですが、エアコンを自分で取り外さなければなりません。不用品回収業者の場合、買取になると費用負担を抑えられます。エアコンの取り外しも行ってくれるため、自分で取り外す必要もありません。
不用品回収では「GoodService」がおすすめです。処分したいエアコンがある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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