2022/01/18
そこで今回は、仏壇の処分方法についてご紹介します。信仰の程度による処分方法の違いについても解説しますので、仏壇の処分を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
仏壇を処分する前に確認しておきたいポイント
仏壇を信仰の対象としていないのであれば、費用や手間などを重視して自治体および不用品回収業者への依頼が選択肢に入るでしょう。一方で仏壇を信仰の対象としている場合は、菩提寺や仏具店にお願いして、きちんとした手順で対応することが望ましいです。
閉眼供養とは?
とくに信仰心が高い場合は、閉眼供養は必須です。閉眼供養とは「魂抜き」ともいわれ、先祖の魂が宿っている仏壇から、魂を抜くための儀式を指します。魂が宿ったまま処分することがないように、処分の前に閉眼供養を忘れずに行いましょう。
なお、閉眼供養は、菩提寺や仏具店にお願いして行います。また、業者などでも閉眼供養を手配してもらえるケースもあるため、事前によく確認してください。
仏壇を処分する4つの方法
- 不用品回収業者
- 菩提寺
- 仏具店
- 自治体
ここからは、それぞれの特徴やメリット・注意点についてご紹介します。
不用品回収業者
ひとつ目は、不用品回収業者に処分をお願いする方法です。不用品回収業者は、運び出しから引き取りまですべて一括して行ってくれるので、利用者の手間が大幅に削減されます。費用は業者によって異なりますが、仏壇と一緒に他の不用品も引き取ってもらうことで、お得に家財を整理できるでしょう。
不用品回収業者にお願いするメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 利用者の手間が少ない
- 他の不用品処分も頼める
前述したように、利用者が運搬する必要がないので、労力を軽減できる点がメリットです。また、不用品回収業者はあらゆる家電や家具などを取り扱っているため、仏壇と一緒に、不要な家財を回収してもらうこともできます。
一方で、不用品回収業者に頼む際には、以下のような注意点もあります。
- 閉眼供養には対応していない業者が多い
- 費用に幅がある
不用品回収業者の中には、閉眼供養までは対応していない業者もあります。したがって、事前に確認したうえで、閉眼供養の手配を自分でする必要がある点に注意しましょう。また、業者によって請求される費用が異なるため、あらかじめ複数の業者で見積もり金額を比較することをおすすめします。
菩提寺
仏壇を信仰の対象としている場合は、菩提寺で供養してもらうのがおすすめです。菩提寺では処分だけでなく、仏事に関するさまざまな相談に対応してもらえます。菩提寺に処分をお願いする場合の費用相場は、10,000~100,000円程度です。
菩提寺に仏壇を処分してもらうメリットは、以下のとおりです。
- 閉眼供養も含めて丁寧に供養してもらえる
- 新しい仏壇の購入に関しても相談できる
法要などで普段から菩提寺にお世話になっている場合は、なじみのある場所で、丁寧に供養してもらえる安心感を得られるでしょう。また、閉眼供養もしてもらえるので、先祖に感謝を込めながら仏壇を処分できます。さらに同じ菩提寺で、新たな仏壇の購入など、仏事に関する相談ができるのもメリットです。
一方で、菩提寺にお願いする注意点としては、以下のようなものが挙げられます。
- 菩提寺とのさまざまな付き合いが面倒
菩提寺とは、長きにわたって、檀家としてお勤めなどの付き合いをしていく必要があります。こうした付き合いを、面倒だと感じてしまう方も少なくないでしょう。
仏具店
仏壇の処分方法として、仏具店にお願いする方法もあります。仏具店は、仏具全般を普段から扱っているため、仏壇の取り扱いにも慣れており、処分をスムーズに進めてもらえるでしょう。費用は20,000~80,000円が相場です。また、新しい仏壇を同時に購入する場合は、費用が割引になる可能性もあります。
仏具店に処分をお願いするメリットは、以下のとおりです。
- 処分の段取りがスムーズ
- 頼めば運搬もしてもらえる
- 新規購入すれば割引が適用される場合もある
前述したように、仏具店での処分はとてもスムーズに進められるので、スピーディに作業を終わらせたい方におすすめです。また、お願いすれば、運搬も任せられる店舗が多いでしょう。さらに新しい仏壇を同じ店舗で購入することで、手間が省けるだけでなく、費用もお得にできます。
一方で、仏具店でのお願いには、注意点もあります。
- 新しく仏壇を購入しない場合は処分を頼みづらい
仏具店は仏具の販売を主な目的としているため、購入をせずに処分だけをお願いするのは、気が引ける方も少なくありません。
自治体(粗大ゴミ)
仏壇を処分する手段として、自治体のゴミ収集を利用する方法もあります。自治体が定める方法に沿って、粗大ゴミとして処分する方法です。この場合の費用相場は、500~2,000円程度で、ほかの方法よりもかなり安く抑えられます。信仰心があまりない方は、この方法を選ぶのもひとつの手です。
自治体のゴミ収集には、以下のようなメリットがあります。
- 面倒な手続きの手間が省ける
- 費用が安い
粗大ゴミの回収手続きは必要ですが、菩提寺や仏具店などのように時間のかかる手続きや挨拶が不要なので、処分が楽に終わる点がメリットです。また他の方法と比べて、費用を安く抑えられます。
一方で、以下の点には注意が必要です。
-
- 回収場所まで運搬する必要がある
- 親族からよく思われない可能性もある
粗大ゴミ回収では、自治体の指定した場所まで、対象物を運搬する必要があります。重い仏壇を一定距離運ぶのは、力仕事となるでしょう。また、ゴミ捨て場に捨てる行為に対し、不快に感じる親族がいるかもしれない点にも、注意が必要です。処分の前に、親族間でよく話し合っておくことをおすすめします。
仏壇を処分する時の3つの注意点
仏壇の中身を確認する
仏壇には、引き出しなどがついている場合があります。その場合、仏具のほかに、印鑑や通帳といった貴重品が収納されているケースも少なくありません。うっかり貴重品を処分してしまわないよう、処分前には、引き出しの中身を隅々までチェックしましょう。
親族に処分を伝える
仏壇は自分だけのものではなく、親族が大切に扱ってきたものです。処分の際は、処分する理由や時期・方法について、親族とよく話し合っておきましょう。とくに親族間で信仰心に差がある場合は、処分方法をめぐってトラブルになりかねません。全員が納得できる方法で供養できるよう、歩み寄りましょう。
処分方法は宗派によって異なる場合がある
仏壇の処分方法は、宗派によって異なる点にも注意が必要です。たとえば多くの宗派では、仏壇と同時に、位牌の魂抜きも行いますが、浄土真宗では、位牌の魂抜きは行いません。浄土真宗では、位牌に魂は入っていないと考えられているからです。
このように、宗派の違いによって、処分の内容や方法が変わってきます。どのように供養すればよいかわからない場合は、菩提寺に相談するといいでしょう。
まとめ
今回は、仏壇の処分方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。仏壇の処分には、不用品回収業者、菩提寺、仏具店、自治体などがあります。信仰の程度によって適切な処分方法は異なりますので、親族ともよく話し合って決めていきましょう。
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もちろん仏壇の処分についても、丁寧に対応させていただきます。不用品回収業者をお探しの方は、ぜひ一度気軽にご相談ください。
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