2018/10/03 遺品整理
目次
「知っ得コラム」第10回目は、遺品整理について。遺品整理とは、亡くなられた方が遺された品を適正に取り扱い、故人の遺志をくみ取りながら処理をすること。かつて大家族や、二世代、三世代同居が主流だった時代には、遺族や身内が協力して遺品整理を行うのが一般的でした。しかし、高齢化や核家族化が進む昨今、遠く離れて暮らしていた家族が亡くなられた時など、遺品整理に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、よくある遺品整理の事例を通して、遺品整理について身近に感じていただくきっかけになればと思います。
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質問>>
母が3年前に他界して以来、一人で暮らしていた父が、先日他界しました。父は生前、母の遺品整理を少しずつ手掛けていましたが、思い出が詰まった物が多く、なかなかはかどらないと漏らしておりました。父が他界したため、両親の遺品を整理しなければいけないのですが、実家を離れて暮らすようになってから約30年が経過し、仕事も多忙のためなかなか帰省できません。近年は業者に依頼する人も増えていると聞きますが、どのような方が依頼されているのでしょうか。
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貴重品や買い取り品、思い出の品など
一つひとつの遺品を丁寧に仕分け
遺品整理とは、単に故人の遺品を処分したり、回収したりすることではありません。ご依頼内容にもよりますが、一つひとつの遺品を手に取り、まずは慎重に仕分けをしていきます。
例えば、ご家族が把握していない預金通帳や貴重品、重要書類などを捜索することもその一つ。貴重品として厳重に取り扱い、ご遺族にお引き渡しいたします。さらに趣味の物や骨董品、美術品など、価値の判断が難しい物は、専門家の鑑定を受けることをおすすめします。
また、遺品整理の中で最も難しいのが、思い出の品の取り扱いです。写真や手紙、手帳、日記など故人を偲ぶ物は、思い入れのあるご家族が処分に迷うケースが大半。グッドサービスでは、処分するか否かすぐに判断できない物については、保留用の箱などを設けて一定期間保管していただけるような状態にまとめて、心の整理がついた時に判断していただくといった方法も取り入れています。
不動産の処理、緊急の状況など
個々のケースに応じて対応
遺品整理の依頼には、大きく分けて2パターンあります。故人の住居をなるべく早く、時間をかけずに片付けたいというご依頼と、思い出や気持ちの整理をしながら、ご遺族がゆっくりと時間をかけて片付けをした上で、処分品などの回収を依頼されるケース。
前者の場合は背景として、住居が賃貸なので退去の日が迫っている、家賃を払い続ける負担を減らしたいという状況を抱えている例も多くあります。また持ち家であっても、空き家のままにしておきたくないので、一気に整理をして不動産として売却したい、別の活用法を検討したいなど様々なケースがあります。
賃貸か持ち家かにかかわらず、今回のご質問者のように、ご遺族が遠方に住んでいるため何度も足を運ぶことが難しいという家庭の事情も、近年は増えています。このようなケースでは、貴重品や骨董品、趣味の品、ブランド品など、故人しか知り得ない物の捜索、それらの物の買い取りサービスも合わせて依頼される方が多い傾向にあります。
グッドサービスでは、各分野の専門家と提携しているので、一括で査定から買い取りまで行うことができます。高価買い取りにより、遺品整理の回収・処分費用の費用負担を軽減できることもありますので、お気軽にご相談ください。
遺品整理士の有資格者なら安心
負担を減らすなら業者への相談を
後者のように、ご遺族が時間をかけて片付けをしたいという思いをお持ちの場合は、見積りにうかがう時点で、すでに遺したい物と不用な物をしっかりと仕分けしてあるケースが多いです。
棚や押し入れに収納されていた物をすべて出してあり、不用品として仕分けされた物のみを回収する作業で済む状況ですと、作業時間が大幅に短縮でき、スタッフも少人数で進められるので、費用が抑えられるというメリットがあります。
ただ、実際にご依頼をいただいた方にうかがうと、仕分けには相当の時間と労力を要したというお話を耳にします。また、貴重品や写真などの思い出の品が出てきた際、親族の方々で形見分けをするか、買い取りをするかと頭を抱えるシーンもしばしば見受けられます。
時間的、精神的、体力的な負担を減らすためには、早い段階で遺品整理の業者に相談をするということも有効な選択肢でしょう。これまでの実績や、遺品整理士の有資格者が在籍しているかを調べた上で、故人やご遺族のご意向に最大限の配慮をしながら遺品整理のお手伝いをしている、信頼のおける業者かどうかが鍵になります。しっかりと判断するためにも、まずは無料の見積もりを依頼してみるのも一つの方法です。
現場立ち会いなし、家屋売却など
多彩な事例に対応した実績が強みに
グッドサービスではこれまで、ご遺族が遠方にお住まいの場合には、鍵のみをお送りいただき、見積もりの段階から弊社スタッフのみでお邪魔し、お見積り金額を提示。そのまま作業完了まで進行させていただくという実績もあります。中には、ご依頼主の方は現地にお越しいただくことなく、一軒家の売却まで担当するケースも。
遺品については、遺品整理士の有資格者が正しい知識を基に、故人の方やご遺族の方のお気持ちを優先しながら適正な方法で整理します。また、不動産業者との連携も強いので、家屋の売却や解体などわずらわしい手続きも、一括で安心してお任せいただけます。
さらにご要望に応じて、整理した品を提携寺院でご供養させていただくこともできます。人形や写真、服、時計など身の回りの物の合同供養は無料にて、また別途、個別の手厚い供養も承っています。宗派や供養の方法などご希望がある場合にも、まずはお気軽にご相談ください。
https://www.kataduke-kaitori.com/relic/
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次回のコラムは遺品整理の第2弾として、遺品整理士の仕事や依頼するメリットなどを中心にまとめます。今、注目を集める遺品整理士とはどのような仕事なのか。資格取得までのステップ、求められる知識や心構えとは?命の尊さをしっかりと感じながら、供養に対する正しい認識を身に付けた遺品整理のプロについて、ご紹介します。