2022/09/13 不用品処分不用品回収引越し片付け
エレクトーンは、一昔前に裕福なご家庭が子どもの為にとご購入されることの多かった商品です。
ただ、今となっては子どもも独立して、全く使用しておらず置物になっているご家庭も多くあるのではないでしょうか。
ご家庭にある使われなくなったエレクトーンをそのままにしておくくらいであれば、処分してしまった方が部屋のスペースを確保できるなどいくつかのメリットがあります。
この記事では、エレクトーンの処分方法について、処分にかかる費用相場や弊社で行っている回収事例を含めてご紹介します。
目次
エレクトーンの分別区分は粗大ごみ
エレクトーンは、粗大ごみとして各自治体に出せる大型ごみです。
ただ、大きく重量もあることから、自分たちではごみとして出せないという理由で、ご依頼をいただくことも多くあります。
例えば、名古屋市では回収可能な粗大ごみの品目一覧(※)に「エレクトーン 重量100kg以下」と記載があります。
処分に必要な手数料は1,500円です。
また「鍵盤3段以上は解体が必要」と明記されているので、鍵盤が多い種類の場合は、解体の手間がかかる可能性があります。
※名古屋市ホームページから回収可能な粗大ごみの品目一覧が閲覧できます。
エレクトーンは個人での搬入は難しい
エレクトーンは、100kg以上のものも存在する重量物のため 、個人でゴミ処理場に搬入することは困難です。
重量があるため家からの搬出が難しく、大きさ自体もコンパクトではないため運びながらの移動は楽ではありません。
自治体での回収に関しても「〇kg以下」など、条件がついていることもあるため、必ずしも自治体で回収してもらえるわけではないことも覚えておきましょう。
エレクトーンを処分する7つの方法
処分方法には複数あります。
以下に記載した7つの方法は、処分方法の一例です。
処分方法ごとに必要な費用やかかる手間が異なります。
考えている条件や各方法のメリット・デメリットを判断して処分方法を決めましょう。
①不用品回収サービスを利用する
不用品回収サービスを利用するメリットとして、壊れたエレクトーンでも回収してくれる点が挙げられます。
また、例えば100kg以上のエレクトーンなど、居住地域の自治体で回収できないものでも、不用品回収サービスであれば処分してもらえることも、メリットのうちの1つです。
依頼する業者によって支払う費用やサービスの内容が異なるため、事前によく確認しておきしましょう。
また不用品回収サービスには、エレクトーン以外の不用品もまとめて処分してもらえるお得なプランが存在するため、対応の可否を併せて確認しておくとよいでしょう。
②粗大ごみとして自分で持ち込む
居住地域の自治体に事前連絡をした上で、指定された日時・場所へと運ぶ処分方法もあります。
自治体によって処分可能なものや対象外のもの、回収条件などが存在するため自治体のホームページで確認しておきましょう。
エレクトーンの場合は、「〇kg以下」など重量による条件が課されている自治体もあります。
自治体で回収可能な場合でも、エレクトーンを指定の回収場所まで運び出すか、自分で処理場まで持ち込まなければいけないため、あまり手軽な方法ではありません。
③フリマアプリ・ネットオークションに出品する
エレクトーンをフリマアプリやネットオークションに出品すれば、費用の問題を考えずに処分できます。
比較的保存状態の良いものであれば、ご自身の希望価格で販売できる可能性もあります。
ただし、ネットオークションに出したとしても、直ぐに売れるとは限りません。
処分を急ぐ場合は、購入者が現れるまで待たなければいけないというデメリットがあります。
購入者が現れずに売れ残る可能性もあるため、急いで確実にエレクトーンを処分したい方には不向きな方法です。
④児童施設や幼稚園・保育園に寄付する
回収業者や自治体の粗大ごみとして出す他に、児童施設や幼稚園・保育園に寄付するという手段もあります。
いらなくなったエレクトーンを、楽器が必要な団体に寄付すれば喜んでもらえるでしょう。
ごみとして処理してしまうよりも、必要とする人に使ってもらえるため、処分する側としても気持ちがよく作業できます。
もし寄付先が見つからなかった場合にも、役所で紹介してもらえることもあります。
ただし、運搬費用は自己負担する必要があるため、注意しましょう。
⑤他人に譲渡する
寄付先が見つからない場合は、他人に譲渡すればごみとして処分せずに済みます。
自治体に回収をお願いする際は、自身でエレクトーンを運ばなければいけないため、大変な手間がかかります。
個人間のやり取りの場合、受け取り手が取りに来てくれるのであれば、搬出の手間はかかりません。
デメリットとしてはトラブルが起こった際に、自身で解決しなければいけない点が挙げられます。
⑥リユースショップに売却する
フリマやネットオークションに出品せずに、リユースショップに売却すれば購入されるまで待つ時間がかかりません。
リユースショップであれば、査定や配送を無料でしてくれる業者が多く存在する点もメリットです。
無料で出張買取をしている業者に頼めば、料金も手間もかからないため、処分する際のメリットが多い方法です。
⑦楽器販売店に売却する
もしもエレクトーンがまだ綺麗で価値のあるものであれば、楽器販売店に依頼すると、売却価格の見積もりを出してもらえます。
楽器専門の買取業者なら、適正価格で引き取ってくれるため、売値に期待できる点がメリットです。
製造終了品ではない比較的新しい機種であれば高値で売れる可能性もあるため、ただ処分してしまうよりもよいでしょう。
エレクトーンの処分費用相場は10,000〜30,000円
エレクトーンの処分にかかる費用の相場は、不用品回収業者で10,000〜30,000円とされています。
大きさや設定されている場所によって若干価格は異なりますが、基本的には最低価格でも10,000円程度です。
上記に記載した以外の方法もありますが、配送料や手数料などがかかるため、基本的には10,000円以上の費用がかかります。
エレクトーン処分の実例
ホームページをご覧いただいたお客様からエレクトーンを回収してほしいという依頼のお電話をいただきました。
お電話で状況をお伺いしたところ、何十年か前にエレクトーンを購入し、搬入した際はサイズが大きすぎて部屋の入口からではなく、外のベランダから吊り上げて搬入したとのことでした。
お伺いした状況から、通常の搬出が難しく、ベランダから搬出する以外の方法がないと判断したため、吊り下げるためのロープや道具、家を傷つけないための養生など準備をし、100kg前後の大型エレクトーンだという話から4名でお伺いさせて頂きました。
実際にお伺いさせていただき、現場と搬出経路を確認させていただくとまさかの状況が発覚しました。
ベランダからの搬出しか方法はないのですが、搬入時と違い築年数が嵩んでいることもあり、ベランダの手すりが不安定になっているのです。
このままロープで100キロの荷物を降ろすとなると、間違いなくベランダの手すりが破壊されます。
現場でのエレクトーンの解体
スタッフ同士で対応について現地で緊急ミーティング。
約5分程度、他の搬出経路など様々なケースを考えた結果、手間は一番かかりますが”解体”という結論になりました。
そうと決まれば、次の現場も控えているので早速解体の準備に入りました。
現場では常に何があるかわからないため、トラックにはさまざまな道具が準備されています。
まずは、エレクトーンの周りのスペースを確保して床を傷つけないよう毛布などを敷き詰め、作業を開始しました。
まずは、本体裏側のネジをインパクトドライバーで外していくことからスタートし、上から順番に各部品を取り外します。
基盤を止めてあるネジを外しながら、表のつまみも同時に抜き、機械部分と枠部分を仕分けしていきました。
今回のエレクトーンは当時かなり高価なもので、一般的なエレクトーンにはついていないパーツも多く見られました。
人手が多かったこともあり、解体スタートして約40分後くらいにはほとんど完了し、残るは枠部分のみです。
ネジを外してもなかなか外れない部品などはバールを隙間に入れて破壊しながら各部品を外していきます。
上の鍵盤が外れるまでは時間がかかりましたが、鍵盤が外れればすべてのネジが見えたため、あとはインパクトドライバーだけで、すぐにドアから出るサイズまで各部品が分解されました。
エレクトーンやタンス、冷蔵庫などの大型家具には吊り下げの作業でも対応ができます。
今回のようなケースは稀ですが、万が一不都合が出た場合にも、解体など様々な方法で回収させていただきますので、この荷物をどう処分しようかと悩むことがあればご相談ください。
状況に応じて対応させていただきます。
今回の作業は、名古屋市内の一軒家の2階からエレクトーンの吊り下げ作業依頼で、吊り下げ箇所は中庭で中庭からトラックまでの搬出経路は約15m程とかなり大きなご自宅でした。4人作業で50,000円にて作業をさせていただきました。
エレクトーンを含めた不用品回収・買取の依頼・相談ならGoodServiceへ
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不用品の処分にお困りの際は、ぜひGoodServiceへお気軽にお問い合わせください。
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